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学校に専属の薬剤師がいるの⁉️学校薬剤師のはなし

 

学校薬剤師って?

学校薬剤師は、生徒、教職員の快適な環境を守るために学校環境衛生(換気、採光、照明など)の維持管理に関する指導・助言者としての重要な役割があり、学校保健安全法大学以外の学校(幼稚園、小学校、中学校、義務教育学校、高等学校、中等教育学校、特別支援学校、高等専門学校)に設置が義務付けられています。また、認定こども園も同法が準用され、学校薬剤師を置かなければなりません。 

そもそも学校薬剤師ってどうして必要になったの?

1930(昭和5)年、小樽市の小学校で風邪をひいて体調の悪い女子児童に「アスピリン」を服用させるつもりが誤って塩化第二水銀(昇汞・毒薬)を服用させたため、女子児童が亡くなってしまうという痛ましい事が起きました。

いろいろな薬品を保管している学校に薬の専門家を置くべきだという声が高まり、学校に薬剤師を配置することとなり、昭和6年に小樽市が学校薬剤師を委嘱しました。 

その後、この流れは全国に波及し、昭和33年に学校保健法が制定公布され、学校には学校医、大学以外の学校には学校歯科医又は学校薬剤師を置くものとする。と定められました。

学校薬剤師はどんな事をしているの?

学校では学校保健安全法第5条の規定により、学校の学校環境衛生活動の1年間の計画「学校保健計画」を策定しなければなりません。学校薬剤師はこの計画に基づき、同法第6条の学校環境衛生基準に基づいた学校保健安全法施行規則に従って学校環境衛生検査を実施しています。 

皆さんも新型コロナウイルス感染症拡大期に、室内の二酸化炭素濃度を1500ppm以下にするなど換気対策を経験をしたと思います。

この1500ppm以下とは、学校環境衛生基準の換気状況を見る基準を参考値にしています。学校の環境衛生基準を守る目的として、この数値以下を保っていれば室内での感染症予防が出来ている事を数値的に確認ができます。

この他にも、水泳プールや飲料水等に係る学校環境衛生基準に基づく水質や施設・設備の確認など様々な環境衛生に携わる事に加え、学校保健計画の中で薬物乱用教室や薬の適正使用教室などが計画された時には、学校薬剤師が学校で授業を行います。

また、環境衛生の基準や薬物乱用の社会状況は常に変化しているため、定期的に改訂や見直しが行われています。それに伴い、学校薬剤師は新しい検査・情報の収集・更新が必要なため、常に研修を行っています。 

学校薬剤師は毎日学校にいるわけではありません。日常の教室や学校の美化・清掃による清潔な環境の維持、飲料水の施設・設備、水泳プールの管理などは生徒や教職員が行っています。 

もし学校で学校薬剤師を見かけた時は、このような仕事をしているのだとご理解いただければ幸いです 。

 

追伸 

福岡市では、若年層や一般社会への大麻や違法薬物の広がりを防ぐために、7月から薬物乱用防止NO DRUG,KNOW DRUGキャンペーンを行っています。公共施設や交通機関、銀行などでポスターやサイネージで見かけた際は是非ご覧ください。 

 

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