通 史 昭和51年(1976) 日薬−県薬−市薬
九州薬事新報 昭和51年(1976) 5月5日号

 福岡市学薬 第21回定時総会 馬場会長を再選

 福岡市学校薬剤師会(馬場正守会長)は第二一回定時総会を四月二四日(土)午前一〇時より午後一時、福岡県薬剤師会会議室で開催した。総会は、木村理事の司会で開会し、まず馬場会長は「現在会員数七〇名で、毎年四、五名づつ増加している、担当学校数は昨年度一八七校で本年度は五校増加し一九二となり、従って会員も六名増加が必要となっている。器具等も増加している、五一年度は予算二百二十二万余円を計上した。本日は種々重大案件のほか役員改選も行われるので十分な審議を願いたい」と挨拶。ついで、来賓の久保田市会議員、市教育委員会の中原課長、友納県学薬会長、斉田市薬会長の挨拶が行われた。議長に恒例により馬場会長を推し、議事に入ったがその主な内容は次のようである。

 ▽議事

 (1)報告第一号…昭和50年度会務並びに事業報告=篠崎理事
@会議。
A学薬ニュース。
C調査、測定機器借用(市教委より)。
D事業報告。

 (2)議案第一号…昭和50年度決算認定の件=山口会計理事
決算額三百四十六万五千円、承認可決。

 (3)議案第二号…昭和51年度事業計画決定の件=堀江理事
@日学薬、県学薬決定事項の推進。
A市学校保健会、市教委との協議事項の推進と実行。
B新任学薬の研修。
Cその他。

 (4)議案第三号…昭和51年度予算及び会費決定の件=山口会計理事
予算額二百二十二万七千円及び会費につき、原案通り可決。

 (5)議案第四号…会則一部変更の件=中野理事
会則の第一条、第三条、第四条、第七条、第一五条の一部を変更。

 (6)議案第五号…役員改選の件
役員改選のため、議長に本川氏を指名し、左記選考委員を選び審議を行う。
東区=内田、博多区=三根、中央区=小須賀、南区=高倉、西区=古賀・野田
審議の結果、次のように選出決定された。
○会長=馬場正守。
○副会長=坪根百彦、篠崎正十郎。
○監事=小須賀正義、内田数彦。

 ▽協議
(1)昭和50年度中の主たる研究調査
@山陽新幹線の騒音について(営業運転時)
A航空機騒音被害校の騒音環境と空気環境について
B冬期(寒冷時)の教室外気温と教室内気温の変化の測定
C学校暖房設備調査

 窓口の患者応対 熊本大学病院薬剤部 調剤室長 近藤幸祐

 従来、窓口業務は一部の人々によりその必要というものは強調されていたのですが、現実には業務の簡素化とか、人員整理ということで調剤業務からはみ出し殆ど問題にされなかったのが現状のようでした。ただ処方通りに正確に調剤して渡せばそれでよいといった考えがその底にあったといってもよいでしょう。併しこれが患者のため引いてはわれわれ自身のためのものではなかったという反省期に入りつつあります九大の堀岡先生の新調剤学を引用させてもらいますと、医療と薬剤師というところに次のように述べてあります。

 医療機関では、医師を中心とする医療技術者が、各々有する医療技術を結集して、医療設備や医療材料を用いて、医療行為を行う。医療とは、病気を治すことではなく、患者という人間を治すことである。患者に対して一方的にほどこす医療行為は病気を治すことでしかない。それは医療とはいえない。医療行為を介して、医師や薬剤師や看護婦と患者との間に信頼関係があり健康をとり戻すことへの患者の意欲が生まれ、そこに本当の医療が存在する

 薬剤師は医療チームの一員として、医薬品を取り扱い、医薬品の知識や薬学の技術を活用して調剤などの薬剤業務を行い医療に参加することになる。薬剤師には、まず医療人としてのフィロソフィーをもつことが要請される。医療と医療体系を知り、その中での薬剤師の位置と果すべき役割を把握する必要がある。

 以上のようなことを根本に置くなら一層窓口の重要性というものが浮び上り、又今後の調剤業務の重点というものが、処方箋通りにつくり正確に渡すだけでなく、@処方のチェックA調剤方法の決定B安全性C服用方法の説明、用法指示の徹底、服用時の注意事項、家庭での貯法の指導D患者の質疑に対し、判るような説明−というように変ってきましたので、患者応対は今後の調剤業務の重要な部分となってきました。

 併し現在の病院薬局の現況はどうかというと、この重要な部分を満足させるような状況ではありません。
人員の問題では、医療法で八〇件に一人というように決めてありますが、殆ど処方枚数に比し少数の人員しか配置されていません。病院の薬剤師の技術評価が保険報酬制度で明確にされていないため、経営者は最低の人員しか置いていません。それに反し、患者の急増(老人医療)、投薬日数の長期化、処方内容の複雑化、処方箋の記載不備、老人医療の実施にともなう患者応対の複雑化等で調剤業務は一層苛酷なものになっています。

 その結果は、当然その皺よせは患者に働き、患者不在の調剤業務という最悪の状態になっています。患者へ渡された薬も服用されなかったり、誤って使用されています。当院でも坐薬を渡したら、患者は坐って飲んだという笑えない事実もあり、又、PTP包装の錠剤をシールのまま服用した例もあって、薬局としても黙視するわけにはいけない状態になっています。

 総理府の世論調査(昭和48年2月)

 医師からもらった薬を「全部のんでいるか」というアンケートに対し、@全部のんでいる=39%、Aほんの少し残る=26%、B三分の一ほど残る=10%、C半分ほど残る=13%、Dほとんど残る=4%、E不明=8%‐となっていますが医師は確実にのんでいることで処方を書かれ、治療効果、副作用の有無を判定しておられる。ところが患者は必ずしものんでいないが医師にいわない、そこに問題がある。

 薬局としてこういう問題をどういうふうに取り上げるかということも今後の問題点だろうと思います。
このアンケートの結果から、薬局がもっと積極的に患者対応が出来たら、もっとよいデータになったろうと思っています。

 私は老人医療が始まり、患者が多くなり始めた頃、調剤室の窓口の上に敬老より意味の広い「敬人」という言葉を大書して掲げましたが、これは患者対応の根本だと思っていますので、患者の服装、その他に関係なく、人格を尊重して平等に気持よく応対出来るよう願って始めたものです。又、投薬窓口には最近病院管理の上でいわれているTender Loving Care、患者を優しく親切に扱うことと患者への言葉使いを丁寧にということを書いて窓口に貼りつけ、私達の態度、言葉使いを注意しています患者というのは肉体的に、精神的に傷ついているということを忘れてはいけません。

 このような薬局の態度と心使いが患者に判ってもらえたのか、今まで口うるさかった患者ほど挨拶して帰るようになり、全体的に患者の態度がよくなったように感じています。又「お大事に」と丁寧に薬を渡していると、患者さんから本当に有難うございますという態度をとられてとき、よかったなと思うこの頃です。

 立場は違いますが、医師と患者の対人関係というのを山口大、脳外の東助教授が、医者というものは因果な職業で、いくら誠意をもって患者に接しても、治療の結果がよくなければ誠意が通じないことがあるということをたびたび経験して来たが、先日外来で一度診察したきりの、いわゆる鞭打ち損傷の患者から「生きて行く希望が湧いて来ました」という丁重な礼状を受取って驚いた。名前もなかなか思い出せなかったが、その日は外来が暇な日で、病状と今後の見通しについて詳しく説明し、鼓舞激励して帰した患者であった。外来の忙しい日にはなかなかこうは行かないもので十分に納得の行くまで説明するだけの時間的余裕がないことが多い。

 いつかの新聞に、鞭打ち損傷で入院中の患者が、主治医に「もう治らない」と云われて屋上からとび降り自殺したという記事がのっていたが、微妙な患者の心理を理解していれば、このような不用意な発言はなかっただろう。患者との対人関係を保って信頼を得ることは、医療技術に先行するものではなかろうか−と述べておられますが、薬剤師の立場からも同じことがいえると思います。

 われわれの力で出来ることはやれますが、人員不足や環境整備というものは私達が力んでも出来ません。病院の管理者が仕事を理解して、その必要性を認識しなければ出来ません。或る病院の事務長が薬を渡すのは、空港の荷物渡し場のように、薬をならべて患者が適当に取って行くようにしたならよいといったそうですが、有職者で、健康で、自分が必要な時に他人に取ってきてもらうような人達には窓口の重要性というものは判らないでしょう。これが判るのは、窓口業務をしている人、薬をどうやってのんだらよいのか判らない人、相談相手のいない老人ぐらいかも知れません。併し政府の高官や病院長で入院して始めて病院の状態が判ったと告白した人もいますが、それは少数の人達です。

 最後に、私達は毎日苛酷なくらいの調剤業務をして休暇も思うようにとれませんが皆頑張って調剤業務に精出していますが、そうしてつくられた薬が、服用されなかったり誤って使用され、効かなかったり、運が悪いと毒になることがあればこれは窓口の患者応対の良否によるもので、今後この窓口の患者応対が充分出来るようにしなければならないと痛感しています。

 最近、クリニカルファマシーが叫ばれていますが、病棟へは色々問題があって手を付け難いのに反し、外来調剤室の窓口では、目の前に患者がいることだし、向こうの方から、われわれ薬剤師に手をさし延べていますので、これを拒まず、患者と薬剤師の接点である窓口業務をもっと大切にしたいものです。

九州薬事新報 昭和51年(1976) 5月15日号

 福岡市薬 代議員会・総会 斉田会長を再選

 福岡市薬剤師会(斉田和夫会長)は第三回代議員会並びに通常総会を四月二四日(土)午後一時より福岡県薬剤師会館で開催した。当日は@代議員会A総会B会員懇親会の日程で進められたが、その概要は次のとおり。

 ▼代議員会

 荒巻専務理事の司会により、国武副会長の開会の辞があってのち、会長挨拶で斉田会長は「皆様のご協力により五〇年度は大過なく経過し得た。処方箋応需は比較的順調に進んでいるが一部の保険薬局に集中し全面的な進度はよくない。処方箋受入態勢の強化のために今後更に研修会、卒後教育等の推進が必要である。

 フクニチと共有の今泉町の土地に今般大祥建設とタイアップし同社の手で建築の運びになった。早ければ来年五月に完成予定であるのでその利用法についてはよく相談して決めたいと思う。森下参議院は来年の選挙で全国区から地方区に変る。衆議院選に関しては役員、部会長で協議のうえ山崎拓、辻進、森田欽二の三氏を推薦することに決定した。本日は重要案件があり、役員の改選も行われるので十分な審議を願いたい」と述べた。来賓として出席の白木県薬会長、岩橋薬務課長、進藤福岡市長代理古屋課長、久保田市議会議員より祝詞があり、次いで大隈議長が議長席につき議事に入った

 ▽報告事項

 報告第一号…昭和五〇年度会務並びに事業報告=荒巻専務理事
(1)一般会務関係事項
@会員数(五〇二)
A保険薬局数(二五一)
B会議
C表彰
(関係団体事業概況報告…学薬=馬場氏、病薬=白勢氏、女子薬=江口氏、商業組合=須原氏)
(2)恒常的事業報告
@共済事業。
A薬と健康の週間。
B薬業協議会、十日会等
(3)重点事業報告
@薬剤師卒後教育の強化
A分業応需の態勢の強化

 報告第二号…第32回・第33回福岡県薬剤師会代議員会報告=勝目理事。
報告第一号、二号とも原案通り承認。

 ▽議決事項

 議案第一号…昭和五〇年度歳入歳出決算認定の件=竹尾会計理事
歳入歳出それぞれ二千四百六十六万五千円
議案第二号…昭和五一年度事業計画決定の件=藤野副会長
(1)薬剤師卒後教育の強化
@調剤実地研修の実施
A医療用医薬品講習会の開催
B女子薬剤師の研修
(2)分業応需態勢の組織的整備
@区制による部会再編成の研究
A地区受入れ態勢のグループ化の促進
B地区三師会の促進
C販売姿勢の適正化と薬局経済の安定
D日薬、県薬の施策に関する協力
議案第四号…昭和五一年度歳入歳出予算決定の件=竹尾会計理事
歳入歳出予算それぞれ三千十七万六千円
議案第一号、第二号、三号、四号とも何れも熱心な質疑応答のあと、原案通り承認可決

 ▽役員選挙
選考委員制により選考することに決定。委員一二名(東区=馬場勘二、吉村成弘。博多区=塚田豊、内田数彦。中央区=副島恒夫、小松真佐雄。西区=柏木翔助、坂井明夫。南区=有田俊雄、川畑健次郎。勤務=森田稔。議長大隈次郎。)にて選考し、その結果次のとおり決定。

 ○会長=斉田和夫
○副会長=藤野義彦、国武一人、白勢栄治
○監事=三根孫一、松尾良一

 ▽閉会
白勢副会長挨拶あり、閉会す。

 ▼総会
荒巻専務理事開会を宣してのち、斉田会長挨拶。第三回通常代議員決定事項報告があって、左記の支部表彰、還暦者祝賀、高齢者(八〇歳以上)記念品贈呈が行われた。
○部会表彰=@馬出A浜B当仁C姪浜D名島E住吉F西新G友泉H春吉I大名J警固K簀子L野間M博多西N香椎O箱崎P博多東Q千代吉塚
○還暦者=工藤益夫、峰松喜久次、村田正利、河野喜美彦、佐々木正喜
○高齢者=中村吾一郎、高倉等、小野八十郎、若狭半吉

 ▼会員懇親会
一般会員も多数の出席があり、盛会を極めた。

 読みましたか? ▽投書欄「声」 健康保険の後遺症=福岡県、医師

 各種健康保険が軌道に乗り始めたころ、当局や支払い側はそれはケチなものだった。まず安い薬を使うことを強制し、医療保護には差別的な低医療を押しつけた。抗生物質を使わず、安いキノホルムを使った医師も多かったはずで、スモンはその申し子である。このころの空気は今でも健康保険に大きな破れ穴を残しており、このことが国民に大害を与え医師自身をも著しく傷つけている。

 第一は歯科医療の前歯とか、貴金属とか、新技術とかに保険がきかないケースをつくったことである。この破れ穴から国民は何十万という金を取られることになった。すべて保険で認め、貴金属に価格基準を設ければよかったのである。

 第二は出産を病気にあらずとし、保険外としたことである。このため妊婦はお産のたびに十万円単位の大金をとられるハメになった。

 第三は交通事故を保険外としたことである。その結果、被害者と外科医はしばしば利害が一致しちょっとした打撲傷で幾十万円という珍現象を生じたのである。

 第四は差額ベッドを認めたことである。これで保険の原則は崩れ、重病人から大金をハギとることが平気で行われ始めたのである。こんな例はたくさんあり、その破れ穴で国民は苦しめられ悪い医師はむさぼっている。

 今回、歯科医療についての「差額は材料費だけ」という武見医師会長の発現は珍しく正論である。ずっと前、これは医科では解決されていることである。武見会長を「悪い時代に生きるためのワル看板」だと規定していた小生も、今度はニヤリとした。意外な大ホームランである。しかしこれは歯科球場で放った猛打である。ホームグランドの医科球場でもひとつやってもらいたいものである。 (朝日新聞、5月1日)

九州薬事新報 昭和51年(1976) 5月25日号

 福岡県薬剤師会 理事・支部連絡協議会 各種委員選出と調剤研修の具体化

 福岡県薬剤師会(白木太四郎会長)は、役員改選後初めての第一九七回支部連絡協議会を五月一二日(水)午後二時から県薬会館で開いたが、これに先だち午前一一時からは理事会を開いて@各種委員の依嘱A第二薬局対策B調剤研修C日薬共済部加入促進D会館問題−等について協議したほか薬務課市瀬技官より、第九局方改正に伴う諸手続につき、福岡県では申請事務等の簡素化を実施しているためその具体的説明が行われた。

 支部連絡協議会は、神谷専務理事の司会で開会、白木会長は、初の支部長会であるため「@医薬分業の推進A県薬剤師会館建設の実現BOTC薬対策等、県薬の事業計画を会員の協力を得て強力に推進したい」と新会長として所信を述べて挨拶、次いで議事に入ったがその主な内容は次のようである。

 (1)日薬関係連絡事項
@日薬ファーマシストは各班の分が一括班長に送付されるので速かに会員に配布すること
A日薬共済部に加入の会員が減少しているが、非常に有利な制度であるので各支部で加入促進をはかること(申込期限は6月30日) B日本短波放送薬学の時間等卒後教育については折にふれPRしているが重ねてアピールをはかること

 (2)執行部の分掌(既報)と各種委員について
各種委員の依嘱については小数精鋭主義でのぞみ、左記委員を選出、依嘱することになった。

 ▽薬局委員会
荒巻善之助、古賀隆、竹尾啓二、田村照男、久保英一、花田春策、山田博美、石田達雄、脇園茂、倉石久、久保嘉祐、安永雄介

 ▽公衆衛生委員会
馬場正守、内田数彦、馬場スナエ、栗原与四郎、末宗成二、吉田実、佐治八郎

 ▽D・T委員会
成沢哲夫、八谷正平、伊藤忠亮、上杉正也、梅津剛吉、清藤英一、中尾次広子、高島正親、高橋三男

 ▽分業推進特別委員会
荒巻善之助、戸田豊彰、古川周一、坂本訓啓、川口昭二、竹下一生、鵜殿英昭、石松茂治、青柳正身、中原宏、本間功、福島馨、高島慶四郎、園田福一、井手上鴻

 ▽社会保険委員会
高倉博、三根孫一、土井良五兵衛、石井理一郎、倉田憲治、井上浩一、阿部兼士、山地晨、仲野勝繁

 なお本年度代議員会の決定により定款改正を検討する定款改正特別委員会を新設するがその委員は執行部と会員(地域・職能別)側から次の諸氏が選出された。
執行部…安部寿、斉田和夫、富永泰資、藤野義彦、三宅清彦、井上シミ
会員…荒巻善之助、脇園茂、高島慶四郎、西元寺清継、宮崎綾子、白勢栄治

 (3)第二薬局対策について
分業推進の一環として、さきに卸業者に対し、処方箋発行情報の提供を文書で依頼したが、さらにその効果を期すため各ブロック毎に地区全卸業者及び各地区分業対等者、県薬理事等によって協議の場を設け、積極的に推進、会員の分業意欲の昂揚に努めるとともに好ましくない第二薬局等の発生に対してはただ反対するだけでなく、あくまでも将来的見解のもとに話合い善処に努力することが必要である。まず第一回の協議はすくなくとも五月中に実施して欲しい。

 (4)局方改正に伴う医薬品製造等について
今回の局方改正に伴う薬局製剤の許可申請は、県の取扱事務簡素化により簡単になった。詳細は印刷して支部長に配布するので支部で纏め早急に手続きし、活用するよう要望。

 (5)調剤研修について
本会としては分業対策としてすでに六回実施したが本年は日薬主催で開催されるため、その趣旨を加味して検討した結果、厚生省・日薬計画の七〇時間(集中講義6時間、実務研修64時間)のうち、まず今回は二日間の集中講義を六月八日から一一日の四日間、四ブロックにおいて開催する。
(県薬だよりに別掲)

 (6)その他
@さきに四ブロックで開催された薬剤師講習会の出席率はかなり良好で筑豊地区が特に良かった。
A諸申請用紙の受け渡しについては、薬務課の希望は各支部で行って貰いたい意向であり、会としても新たに申請する場合のチェックポイントとするため各支部で斡旋することに決定。
B福岡県より借用している現薬剤師会館の払下げについては、満場一致の賛成により具体化を促進することとなった。
C医薬全商連の共済制度は全国団体利用のため有利であるので多数会員が利用するようPRすること。

 薬剤師連盟評議員会
支部連絡協議会に引続き同所で開かれた昭和50年度福岡県薬剤師連盟評議員会では昭和50年度の決算承認後、51年度会費予算等原案通り決定、森下後援会は次期参院選挙では地方区(大阪)で立候補のため四月一五日を以って解散したことが報告された。