九州薬事新報 昭和35年(1960) 6月10日号
福岡県校剤会 第七回定時総会並伝達講習会
福岡県学校薬剤師会では第七回定時総会を五月廿六日午前十時半から県労働会館で開会、出席者五三名、早川会長の挨拶に次いで早川氏を議長に推し直に議事に入った。
▽報告
1、第十三回日本薬学大会学校薬剤師部会出席報告
早川会長報告、学校衛生委員会での報告によると現在校医は九〇%設置されており校歯医は八〇%、校剤師は必置制を抑える明春四月には七〇%を、最悪の場合でも五〇%の設置を見なければならぬ、高野日薬会長の挨拶にも述べられた様に尠なくとも五〇%の設置を見なければ必置制の法律は廃止されて昔の任意制に逆戻りしかねない、吾々剤師は七〇%獲得を覚悟しなければならぬ。
2、昭和卅四年度会務並事業報告(異議なく承認)
▽議案
1、昭和卅四年度決算承認の件(異議なく承認)
2、卅五年度事業計画決定の件
3、卅五年度会費決定の件
4、卅五年度歳入歳出予算決定の件
2、3,4原案通り異議なく決定
5、会則一部改正の件
友納理事朗読、原案可決
▽役員選挙(任期満了)
早川会長から評議員会での役員選出の経過報告があり選出役員の左記氏名を発表して総会に諮り、異議なく承認これを決定した。
▽会長=早川政雄
▽副会長=友納英一
▽常任理事=矢野憲太郎、江口始、高橋賢治郎、神谷武信、吉村泰治
右総会終了、午后一時から伝達講習会開会となった。
伝達講習会
校剤会、県教育庁、保健婦栄養士など約百人の出席者により開会、先ず県教育庁学校保健課長天ケ瀬六三郎氏起って挨拶、学校保健法が公布され卅六年度から校剤師が必置制となった。本県では現在三三%の設置となっている。卅四年度には田川、遠賀に校剤設置があった。校剤師の任務は環境衛生その他仲々範囲が広いが、文部省では第一に飲料水、第二に便所の問題解決を期待している。又学校給食については特に衛生配慮が必要であり校剤師の指導に期待したい。次に早川県校剤会長の挨拶後講習会に移った。
▽講習科目並講師
1、学校に於ける伝染病、食中毒について=県教育庁技師 山下泰弘氏
2、食品衛生について=大牟田校剤師 河野広登氏
3、学校給食の食品分析について=福岡市校剤師 真崎甚三郎氏
4、研究協議事項=遠賀郡薬剤師 門司又一氏
質疑応答後講習会終了、それより薬剤師会舘で懇親会が催された。
九州薬事新報 昭和35年(1960) 6月20日号
福岡市薬協役員会 県薬協代議員決定
福岡市薬剤師協会では先の総会により決定した新役員による役員会を六月七日午后二時から県薬剤師会館で開催し左記事項を決定した。
▽役員の業務分担
▼庶務部=古賀、小村(記録係)
▼渉外事業部=鶴田、岩永、若狭、三津家、権藤
季節の手帳編集委員=藤田(委員長)久保川、荒巻、馬場、上田、森山、綱島(以上留任)
▼国保部=高倉、荒巻、細井、権藤
▽三師会=荒巻、高倉、権藤
▽市国民健康保険運営協議会=権藤
▼学校薬剤師部=馬場、長野
▼学術部=馬場、江頭
▼勤務部=結城、中島義、中島政
▼女子薬部=藤、杉本
▼会計部=梅津、荒巻(国保会計)
▽四部会建直しの件
組織不完全な春吉A、名香、高宮、平尾の四部会は保健所の協力を得て庶務部に於てこれを建てなおすことを決定。
▽会員除名の件
卅二年度よりの会費未納者、河野(平尾)秦(名香)の二氏については直に最後の納入請求をなし納入なき場合は除名することを決定した。
▽県薬協代議員
先の総会でその選任が役員会一任と決っていたので左記十六名を選出した。
岸田清輝、斉田和夫、藤田胖、早船助次郎、木村徹雄(新)、鶴田久雄、古賀隆、三津家正友(新)、馬場正守(新)、荒巻善之助(新)、高倉博(新)、福井正樹(新)、大橋研(新)、相島徹(新)、藤幸江(新)、綱島幸枝(新)
福岡市薬協 部会長会 会費早期納入と国保融資運営
福岡市薬剤師協会では部会長会を六月廿三日午後二時から薬剤師会館で開催、千代吉塚、岡、簀子、当仁、草ヶ江、姪浜、高宮の七部会は欠席、先ず権藤会長から理事会で決定した新役員の業務分担について説明し廿日の県薬協支部長会出席報告をなして、左記事項につき協議決定した。
▽日薬会費早期完納に就て
薬学大会の関係もあり県薬でも早期納入を希望しており、市薬協としても国保融資金を流用して七月迄に納入し二〇%の戻金を各部会費に分割することを一同に諮りこれを決定した。
▽国保運営に就て(@保険薬局に対する調剤用薬品の整備=一括購入=に就てA融資=個人対照=申込調査に就て)
五百万円の融資の使用については運営委員会で研究している。医師会の処方箋は期待薄であるので歯科医師会の処方箋は確保する。そのためには大包装薬品でなくては採算がとれないので大包装品を纏めて購入する。これは国立病院薬局に保管して貰い常時新らしいものを使用することとする。これに対し百万円を予定している。一同これを了承。
個人融資希望者の数を調査するが、申込みは七月九日迄とする。なお助成金の残金は講習会と保険業務人件費等に使用することの了承を得た。四時半終了閉会。
博多にわか
磁気バンド
「あげん売れよったバンドも近頃すったり売れんごとなったなあー」
「あれもはやりもんじゃったあーなあー」
「そうたい、ジキモン(磁気‐時季)になっとる」スハラ
薬の進歩
「今迄のサルファ剤は、日に六回も服まんならんけん、夜中になると困っとったが、今度できた薬は、どうした便利になったもんな」
「そうたい、今迄のとちごうて、一日一回の服用でよかけんサルファ剤は一ペン(一変)しとる」スハラ