福岡市急患診療 医薬品集 |
第 8 版 |
序 文 昭和49年5月、早良区祖原に内科・小児科を標榜する休日急患診療所として開始した急患診療事業も、今年で30周年を迎えることになりました。これも偏に各専門医会をはじめ九州大学、福岡大学及び各関係団体のご理解とご協力の賜と深く感謝申し上げます。 現在は休日診療に加え内科・小児科による平日夜間診療の実施も福岡市民に定着し、年間8万1千余名の救急患者の初期治療にあたり、近隣市町村を含めた福岡都市圏住民の一次救急に寄与しております。 しかし、新型肺炎SARS、O-157集団感染、インフルエンザ等の感染症疾病の進化多様化が国民に大きな不安を与えている中、急患診療センターにおいても、万一種々の感染症が集団発生した時に備え、行政及び各関係機関と連携し地域住民が安心して暮らせる診療体制を確保しなければならないと考えております。 さて、医薬品の研究開発は更に進み、承認スピードも早まり治療への適応や効果も拡大しております。福岡市急患診療センターでは時代に即し、かつ先生方に安心して使用して頂くため、4年毎に医薬品の追加や変更を行っております。 内容については各専門医会・薬剤師会の先生方からなる医薬品集改訂委員会でご協議頂き、更に薬剤師会において編集委員会を開催していただいて検討し、この度第8版を発行する運びとなりました。関係各位のご努力に深く感謝申し上げます。 福岡市急患診療センターに準備する医薬品は、本医薬品集に収載のものとなり日頃先生方が診療で使用されている医薬品とは異なる種類もあることと存じますが、何卒事情をご賢察のうえご了承の程お願い致します。また、事前に本医薬品集をご熟読のうえご活用されますとともに、約束処方の利用にもご協力賜りますようお願い申し上げます。 平成16年4月1日 第8版 改定の編集にあたって 昭和50年5月に初版を発行して以来、4年毎に改訂を行い、第8版を発行することになった。 福岡市薬剤師会急患委員および急患診療出動者数名の共同作業で編集行った。 患者の安全を確保し、適正使用を図り、医薬品の使用にあたって、使用禁忌や副作用、相互作用について一層の注意を喚起する目的で、「警告」「禁忌」「原則禁忌」「併用禁忌」については極めて重篤かつ非可逆的な副作用が発現する場合、又は副作用が発現する結果極めて重大な事故につながる可能性がある場合、特に注意を喚起する為、黒枠で囲み、見やすくし、それぞれ採用薬品の冒頭に記載した。 又、重大な副作用や事故を防止する上で特に重要な使用上の注意がある場合は、それぞれの項目に記載した。注射薬の溶解方法、薬物動態データの追加など、第7版に比べ、かなり内容が充実されている。更に今回は抗生物質に略号を掲載し、より利用しやすくした。 約束処方に於いては、読み違えをなくすため、略号を変更した。当然のことながら、4年前に比べ、使用上の注意、副作用、相互作用の項は大幅に増加している。編集委員それぞれ、添付文書に忠実で内容の簡略化に努めたが、結果において頁数は増えた。 この医薬品集は、急患センターで医療にたずさわる先生方に活用されることを願い、誠意を込めて作成いたしました。 編集に当たり医薬品の選定にご努力頂いた福岡市医師会医薬品集検討委員会の先生方、また、各編集委員の先生方に深甚の敬意を捧げます。 |
平成12年4月1日発行 発 行 社団法人 福岡市医師会 編 集 社団法人 福岡市薬剤師会 編集委員 担当副会長 藤野 哲朗(福岡市薬剤師会 前副会長)編集委員長 市花 晃(福岡市立こども病院 薬局長) 編集 委員 中尾 泰正(福岡市立こども病院 副薬局長) 々 豊福 順一(千早病院 薬局長) 々 龍 三千子(友愛病院 薬局長) 々 山本 淳子((有)メガ調剤薬局) 々 堀之内真紀((有)アワーズいずみ薬局) 々 高木 淳一(そよかぜ薬局) 々 下川友香里(株式会社 そうごう薬局) 々 権藤 雅彦(長尾病院 薬剤科長) 々 白石 聡美((株)マインズ小田部一丁目薬局) 々 神崎 圭子((有)ピー・エフ調剤薬局) 々 中西 知子(恵愛団薬局) 々 田上 博子(福岡市薬剤師会薬局) 々 今岡 恵(福岡市薬剤師会薬局) 々 成沢 哲夫(福岡市立急患診療センター) |
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