会報第3号 昭和53年12月15日
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 ■ 巻 頭 言

「職能に生きる薬局経営を」
(安定のためへの政治参加)
    福岡市薬剤師会 会長  藤 野 義 彦

 第45回九州山口薬学大会の非常に盛会に終了したことは当市会員の協力であったことを心よりお礼申します。しかし反省会をしたとき、改めるべき事項が数々ありました。例えば、開局者向きは薬局経営部会のみでしたが、今後は学術的な薬局製剤部会とか漢方部会の開催が必要であると痛感しております。毎回の私の巻頭文は表題を変えずにサブタイトルをつけて続けて行きたいと思います。

 先日日本薬剤師連盟主催の九州ブロック研修会が「薬剤師票35万票を生かす道」と題してセントラルホテルで聞かれました。前回の望月選挙の時に集票した35万票を基にして今後薬剤師が政治にどう関与するかということです。私共、職能安定経営安定のためには(健保法、薬事法、薬剤師法、分業等)政治を技きにしては考えられません。

 その節、古賀大牟田市長、谷口衆院議員(長崎県選出)の両先生から政治参加の意義と題して話されたことが痛感させられました。要は組織力で勝つ、力で勝ちとる、数の力で勝つ、これ以外に我々の浮揚はあり得ないということです。政党、派閥それぞれの考えが違う中での闘争は個々では出来ない。政治は妥協であり、それをどのように展開させるかであるといっておられます。

 つい最近、博多支部総会ヘ堀江支部長より案内をうけて出席したのですが、来春の統一地方選挙にのぞむ、支部の姿勢が出されたこと、新しい道を出されたことに感銘を致しました。35万票を生かす道の第一歩は地方選挙でその力を出して、会員の力の信を問うことであり、これが先決であると思考します。

 薬剤師政治連盟の考えの中には、35万票の上のせ方式で薬剤師独自の出馬で再戦すべきだという意見も多々ありますが私はまず己達の力を知らねばならないと思う。私は国会クラスの選挙には次のような意見発表のあったことに賛意をもつものです。全国的視野より見て
@ 既存の・県・市会議員の候補を推薦人とする。(医師会方式)それには候補自身がその・党籍と合せて過半数、票を集票できる人であり連盟の自主候補は前記以外では無理である。
A 政治連盟顧問として迎え入れて政治献金を含めて選挙を闘う。(衆院、参院)
B 区割りしたブロックごとに適当な人に政治献金を含めて推薦人とする。(参院)

 薬剤師の団結はなぜ出来ないのか、なぜ弱いかが指摘されております。今こそこの既往の姿勢を皆の力で打破していこうではありませんか。


日薬連の本年度の動き
       日薬連副会長 九州山口薬剤師会長 白木 大四郎(会報第3号より)

 九州山口薬学大会の開催につきましては、地元福岡市薬の役員並びに大会委員の方々には長期間に亘りましてのご準備、企画、運営につきまして並々ならぬ御心労と御努力を賜りましてお蔭をもちまして予期以上の御出席と本会議分科会ともそれぞれ満員の盛会でございまして、誠に有難く御同慶に存じます。衷心より厚く御礼申し上げます。

@ 組織の整備拡充
 昨年の参院選挙の反省から流動する政治環境に即応させ常に薬剤師職能を発揮することのできる組織作りを重要な柱に取り組んでおります。現在、本部―支部―地区委員長―地区委員―会員の組織を明確にする各都道府県支部の名簿作りを急いでおります。本年度は各支部に数名の若手の活動家を、推進部員として委嘱し、活動の中核となってもらうべく伊豆伊東で政治セミナーを開催し意見の交換を行いました。

A各政党との懇談
 日薬の指向している薬剤師職能の向上に側面的支援を進めるため、連盟は積極的に各政党との接触をもち、常に問題点の提起をすべく懇談の場を設営してきました。自民党薬剤師問題議員懇談会世話人との定例懇談会あるいは国家予算の分業推進の予算の獲得に努力した。各野党に対しては党首との会談、実務者との懇談から、健保法、薬事法改正等の問題について。

B 日常活動
 陳情、折衝その他各議員の励ます会には、地元薬剤師会代表者の出席を求め懇談の場を作ってまいりました。

C 10月15日、全国薬剤師議員首長協議会総会をもち終了後六大政党講演会を京都市都ホテルにて「日本の医療を考えるー国民の健康と薬剤師−」をテーマとして各政党党首または三役の出席の下に、日薬連始って以来の有意義な盛会な催しを持ちました。

D 衆議院選対策には一月を目標に、薬剤師問題議員懇談会世話人九名と薬剤師の谷口是巨衆院議員を重点対象として支援していく、現在はそれぞれ薬剤師後援会を発足させ後援活動に入りつつある。
 自治体首長選挙及び議員選挙の薬剤師候補は13名中10名の当選で当選率77%である。統一地方選における薬剤師候補については、支援基準を設けて対処している。

E 日本薬剤師連盟九州ブロック研修会を11月14目セントラル・フクオカで・開催しました。沖縄を除く九州7県の地区委員、地区委員長を主として二百名の参加を得て盛会に行いました。薬剤師の進むべ道−日薬の現況・各支部組織の整備と今後の活動指針、政治参加の意義とその効果(衆院議員谷口是巨、大牟田市長古賀治)35万票を生かす道。

F 日薬は85年の歴史上、かってない重大な時局に立たされでおります。薬剤師の職能の確立とその実践なくして国民医療の向上は期し得ないことは社会も漸くそれを認識し、国民の世論論は我々に声援を送っております。日薬連盟は、我々の職責は自らの手で、誠意と熱意を武器として、我々のあるべき主張を貫徹したいものであります。

 社会の、しかも医療の健全な発展のために各地域において政治に発言し、これを実行することが連盟主たる役割であります。この千載一隅の時期に組織を強化し、来るべき地方選挙あるいは総選挙を問わず、我々を理解する政治家の育成と応援に力を結集して公益団体としての政治的地位を強化すべく誓いあいましょう。


会館特別委員会

・8月11目 斉田委員長主催で開催、委員会も新人事でとの表明あり。現在までの経過報告後旧委員会解散され、新委員長に藤野義彦氏指名。

・9月13目 藤野委員長主催新委員会構成は市薬常務以上の役員11名。藤野、白勢、冨永、荒巻、古賀、藤原、竹尾、成沢、河野、白木、高倉
相談役  四島、白木、斉田

 初委員会を開催、名称を「会館特別委員会」とす。共有地をフクニチより駐車場として使用申し出あり、森弁護士とも相談の上一年毎の契約で財産保全を内容とした覚書を交換し、使用を認める事を承認する。又今後の土地利用に就き各委員より意見交換あり、充分研究していくことになった。


昭和53年12月15日 会報第3号

◆ ドリンク剤騒動 ◆

  福岡県衛生部薬務課 監視係長 大庭 久光

 私のところには消費者からあるいは業界から、さまざま相談、苦情や陳情などが持ら込まれるが、ドリンク剤の無資格者販売もその一つである。小売商組の会合でもこの問題が取り上げられない時はないと聞いている。

 ほとんどの方が知っていると思うが、昨年の夏この違法なドリンク販売がエスカレートし、特に北九州と筑豊地区でその現象がひどかった。このため、猛暑の中私達は麦わら帽子をかぶって一斉に取締を行った。この結果については各界の会合でも報告をし業界紙にも掲載されたので省略する。

 この取締りで私達が苦労したのはなかなか流通経路がわかり難いという問題である。末端の店舗で売られているほとんどのドリンク剤が、無資格の雑貨などの卸業者から仕入られているが、この卸業者が潜行的で、なかなか捕らえることがでさなかった。

 車に商品名は書いていない。現金商売で領収書は発行しない。住所、氏名はふせて連絡電話くらいしか教えない。たまたま所在地を聞きだしても調べてみると架空の場所で、本人は実在しない。張込みを続けてやっと掴えても逃走したり、遂に開き直って黙否を続ける者もいる。という状態であった。このため大量に無資格者にドリンク剤を流した薬局・薬店を探すためには、ドリソク剤の試買を行って、いわゆる流通番号から逆探知かする以外に方法がなかった。しかしこの方法にしても流通番号のある商品に限られることや、メーカーがなかなか協力してくれないことなど難しい面が多かった。

 さらにこうした薬局・薬店をつき止めても、今度はドリンク剤の販売行為については違反がなにも出てこない。つまり、ドリンク剤を大量かつ安価に客に売ることは、全く薬事法にはひっかからないということである。そのため行政処分は他の薬事法違反の行為によって行わざるを得ないという点にも苦労をした。

 こうした経過で、昨年からみると今年はだいぶこの問題も下火にはなったが、最初に書いたようにまた各地で後を断たないようである。

 この一連の取締りの中で感じたことを少し書いてみると、まず業界のまとまりや力が強い地区では、比較的違法販売の現象が見られないということである。業者団体がしっかりしたところでは、これら団体が違反業者に注意し説得しているケースもあり、こうしたところでは無資格者販売は次第に影をひそめたようである。

 薬務課は一体何をしでいるのだ−しっかり取締りをやらないかと、業界からお叱りかうける地域はおおよそ業者がバラバラでまとまり示がないところが多いように感じる。ドリンク剤無法地帯をつくり出した責任の一端は、そうした自衛精神の欠除にもあるのではなかろうか。

 酷暑の中、末端の違法業者は私達の調査に非協力、肝心のドリンク剤は店舗の奥にかくす。表のショーケース中のドリンク剤は自家用と主張し売りものではないと否定をする。よそも皆売っているではないかと文句をいう。附近の薬局も私達に苦情をいうだけてあとは知らぬ顔。卸もメーカーも売り上げの落ちることをおそれてか、あまり協力的ではない。末端の無資格店舗に対し立入権も持たない私達は、まさに武器なくして孤立無縁の戦いを強いられたようなものであった。

 また末端の雑貨店や菓子屋などが、このドリンク剤を全く医薬品という認識でとらえておらず、これを販売する行為についても悪いことをしているのだと全く思っていないことがわかった。このことは、これらドリンク剤が清料飲料水のドリンクと全く同じような容器形態で売られており、消費者も薬という認識で用いていないことが原因でもあろう。絶滅がなかなか困難な理由には、こうした売る方と買う方の両者の認識の問題もあるようである。

 飲料水とまぎらわしい医薬品をつくり、その売上げのためにモラルを無視した販売姿勢をとっているメーカーが先づ責められるべきであろうが、これを承認した厚生省についても問題があるように思う。

 ともかく、私達が三本、五本と末端の店舗で不法販売を発見処理しているその間に、どこかの薬局・薬店では何百本、何千本のドリンク剤を流しているわけであるから、考えて見ればバカバカしい労力といわざるを得ない。

 薬務行政には、業界に対する規制はあって保護なしという言葉を聞いたことがあるが、これは全く実情を知らないものの誤解であろう。薬務行政はどちらかといえば、業界の保護育成の強い行政ではないたろうか。

 ドリンク剤についてはまだその内容成分についての疑問、水剤として製造する必要性、再販品として指定されている意味、物品税との関係など、書きたいことは沢山あるが紙数がつきたのでここで終る。

 不振といわれる大衆薬の中で、売り上げのトップを行くドリンク剤、こんなものを売るなと言えば店の経営は成立たないだろうし、業界も役所ももうしばらくは努力を続けるしかないであろう。



福岡市休日急患診療センター(現況報告とお願い)
               常務理事 休日急患委員長 成沢 哲夫

表

 福岡方式として全国に類をみないユニークな福岡市の休日急患診療事業は、昭和四十九年五月より実施されで今年で五年目を迎えています。

 本事業の発想から開設に至るまでには、実に二年余にわたる検討と準備がなされていますが、その間の市当局並びに福岡市医師会のご苦心は並み並みならぬものであったと承っています。その内容については、福岡市医師会理事の内場健人先生編著「福岡市休日急患診療」(昭和五十年七月発行)に詳しく記されているのでご参照下さい。

 以来四年有余、市薬剤師会としても医師会と一体になって診療業務に参加しました。お蔭様で診療センター薬局業務の原動力になって下さった会員請先生のご努力と、特に病薬の先生方のご指導とご協力が実を結び、今日何んの支障もなく診療業務の一端を担うことができることを心からお喜び中し上げます。

 今回は主に市薬剤師会に関係の深いセンターの現況報告と出動その他についてお願いを述べることにします。

 診療事業全般にわたる発足から現在までの経過については、本年五月に発行された「福岡市休日急患診療要覧」(福岡市医師会編)をご参照下さい。以上二つの図書はいづれも市薬剤師会に備えてあります。

 さて先づ診療業務にたづさわる他部門の状況もお伝えしなければと思いますが、業務内容は省略するとして、人員の配置は表1の通りです。寄り合い世帯の医療チームで行なわれる診療ですが、各部門の良識と協力に支えられて、旨く運営されているのが実状かと思います。

 薬局関係では先づ最初に、
一、業務量について  最近の処方せん交付枚数は、昼間・準夜共に100枚程度、深夜が20枚前後といったとです。発足時より本年九月までの業務量は表2の通りになります。

二、医薬品集の改定について
 現在使用されている医薬品集は昭和五十年五月に市薬剤師会が自主的に編集発行したもので、すでに三年を経過した現在、薬効再評価で薬価基準から落とされたものや、製造中止で姿を消した薬品など、変化が多くて現状に即しなくなったため、本年五月より、その改定に取りかかっています。改定編集業務は前回と同様に九大歯学部付属病院薬剤部長 河野義明先生(市薬常務理事)を委員長として、外六名の編集委員で作業を進めています。今回は福岡市休日急患診療事業対策部の事業として発行されることになり、昭和五十四年四月一目発行の予定です。

三、休日急患委員会について
 市薬では本年度より藤野義彦会長のもとに、他の委員会と共に休日急患委員会ができ、勤務から木村先生(福大)、東区は篠崎先生、博多区は木原先生、中央区は安藤先生、南区は木村先生、西区は獺越先生にお願いして、協議、運営に当っています。先日の委員会で討議された議題の中から二、三お願いとご報告をいたします。

◇出勤希望者へのお誘い‐‐。
 現在市薬に登録されているセンター出動者の各区の人員数には大変バラツキがあり、特に中央区と東区が少いようです。市薬では各区会員数に見合う出動者の登録を期待していますので、中央区、東区に限らず出勤希望者は区委員まで申し出て下さい。尚現在の出動費は昼間、準夜共に二万円、深夜は二万二千円となっていますので、よろしくご協力をお願いします。

 ◇出勤者の研修について
 センター出動者全員を対象にした研修会は、例年三〜四回行っています。本年度は昭和五十四年一月中旬に、市立第一病院薬局長 吉本喜四郎先生の「薬物による急性中毒の処置法」の講義が市薬主催で行われますので、センターヘ出勤される方は必ず出席して聴講されるようにお願いします。
 テキストは、吉本先生の原稿で福岡市医師会が現在編さん中の「薬物による急性中毒の処置早見表」を市薬で準備します。
 更に三月には新しくできます「医薬品集第二版」の講義を行う定です。日程は決まり次第お知らせいたします。
 次に新規の出勤希望者を対象とした研修会は希望者の申し出に応じて随時行うことにしますので、詳細については市薬事務局にお問い合わせ願います。
 研修内容は調剤実技に関する講義と、センター業務の説明で、その後二回の研修出勤を経て正規の出勤になります。研修出動には市薬より交通費程度の手当な支給します。

 ◇年末年始出勤について
 本年もセンターでは年末年始診療の準備を進めています。年末年始出動のための説明会及び研修会を十二月二に行います。当日出席できない方もあると思いますので注意すべき点を列記します。
(1)投薬日数は医師が認めた必要日数(最高4日)
(2)引継時間は30分繰上げ
(3)食事は例年通り支給
(4)出勤手当五千円アップ
(5)休憩室は玄関脇に建て増した一番奥の部屋に変更

 ◇センター薬局設備について
 現在のセンター薬局は非常に狭いために大変ご迷惑をかけていますが、市当局としては現在建設中の「こども病院」が完成した後に、恒久的設備のセンターを考えることになっています。

 この件についは市薬からも充実した薬局を整備して頂くよう、市に申し入れてありますので、その際には委員はもとより・市薬会員全員のご意見を盛り込んだ薬局にしたいと委員一同張り切っています。そのためには出動の先生方に日頃お気付きの点を遠慮なく申し出て頂き、ご指摘の問題点を委員会の研究課題として只今より検討して行きたいと思います。

 編集部からは「休日急患診療センター」(発足から将来まで)とのことでしたが、発足時の事情も知らず、また将来についても事業そのものは続くとしても、その内容は非常に流動的であって薬剤師会だけでは論じられるものでもありません。従ってセンターの現況報告とお願いを述べさせて頂きました。今後ともよろしくご指導とご協力をお願いします。


組織部だよリ
            常務理事 竹尾 啓二

 十月十八日組織部担当理事会を開催し、今後の組織の充実策として次の事を協議し、理事会に計り承認されれば実行に移す事にした。

一、定款改正に関する件
 来年度の代議員会に間に合う様に作業をすすめる予定

 一、薬剤師会会員及び末加入者を調査する。新規開局が甚だしく増加していて、又、薬局のある可き姿、将来を考える時、現状の儘で良いのか検討し、先づ市内地図に会員及び非会員の薬局分布図を明記し、併せて開業医・病院を記入し調査検討する。

 次いで各保健所の薬局数実態と照合して見る事。因みに西区の実状は左の通りですので薬剤師会の結束と充実を図る時考えさせられる点がありますので付記して見ます。
 「参考」西保健所管内9月末現在」
 薬 局 数  一一七(八五)
 一般販売業  一四九(一四)
   計    一六六(九九)

 以上の様な実態で会員は約59.7%ある。今後未だだ薬局数増加する傾向にある時、福岡市内全体の調査を行って見る必要があるのではないか?  一、薬局開設申請書を支部長に委嘱し入会及び部会に協調をお願いをする--PR

 一、会員の支店と会費問題
 会員を店格だとすれば支店も同じくすべての権利と義務が発生し主張する事が出来る。とすれば入会金も会費も会員と同額であるべきであって、逆に入会の支障抵抗にもなる事もあるのではないか?熟慮して見る価値ありと考えれる。

 一、女子薬剤師の堀り起し等々の諸問題を討議した。


女性の薬剤師の方に
             福岡市薬理事 福岡市女子薬会長 江口 春子

 まさかと思っていたのに、市薬会報への記事提出の番が廻ってきて驚きあわてふためいている次第です。

 学窓を出て四十年が過ぎ様としている現在、もう後戻りは許されない時に昔を振り返れば、あまりにも欲のなかった自分がとても恥ずかしく、そして過ぎた年月が惜しまれてなりません。深い考えもなく薬学の道へ進んだ私ですが、今はやはり薬剤師になって良かったと思っています。

 現代の若い女性の方々は、ちゃんとした信念を持って薬学科への受験に真剣に取り組み、入学しておられると思います。それだけに、懸命に学ばれ大変難しい国家試験の難関を切り抜けて、薬剤師の資格を取られた方々に、私はその並々ならぬ努力に感服いたしています。折角取得された資格ですから、学校で学ばれたものを基礎として是非社会に出て実地にそれを学ぶべきで、学ぶのは若い時だと信じています。

 学校を卒業して間のない時ならば、知らない事が多く、それを尋ね質問しても少しもおかしく、又恥ずかしい事でもありません。若いがゆえの特別扱いとされますが、私の様な年齢になってからでは遅すぎます。自ら進んで卒後学ばれる道を得て、若いうちに十分な知識を身に付けてしまわれることが、将来のためになると思います。

 私が若い頃は実現されていなかった、医師の処方せん発行による調剤、医薬分業も今は行われてまいりました。だんだん多くなりつつある今は、ますます女性の薬剤師の方が求められ様としています。このような時に、おくせずに応じられる様努力すべきではないでしょうか。

 何らかの形で社会につながる為には、やはり薬学の世界の組織に加わるのも、知識を得るのには必要なことと思われます。薬剤師会に入会しておられると、薬の社会の動向もよく分るし、又新しく友も出来、いろいろな研修会などにて学ぶ事も出来ます。

 家庭におられての交際とは異なった同じ薬学を勉んだ友は、年齢、同窓、勤務先を問わずにお話合い、とても楽しいものです。そこから新たに友情が出来、思いもかけぬ親しい友が得られたのを私は体験いたしました。

 まだどこへも加入しておられない方には、是非薬剤師会へ入会される様おすすめいたします。既にこの市薬会報をお読みの諸姉は、住所も分っておられる方ばかりですが、他府県から引越しされて福岡へお出でになりました女性の薬剤師の方の住所は、知ることが出来ません。ただいま福岡市薬剤師会の方でも、そういう方々を知りたいと努力いたしておりますので、この会報の欄をお借りしまして、同窓の方、又お知り合いの方が福岡市へ来られた時は、どうぞお友達をおしえて戴きたくお願いいたします。

 女性の方は結婚後、ご主人様の転勤であちこちお出になる方も多いと思われますが、移られた土地で薬剤師会を尋ねて、どうぞつながりをお持ちになって下さい。若い方々の活躍なさる時が、必ず訪れるものと私は信じております。その時ご一緒に沢山働けないのが残念です。

 誰方でもが考えていらっしゃる事、分りきった事を書き連ね恥ずかしいの一言につきますが、薬剤師の将来を担って女性の薬剤師の皆々様のご発展を念じます。


をしたう馬は驥のじょう
             福岡市立第一病院 薬局長 吉本 喜四郎

 表題の言葉は、中国の古い名句の一つなのですが、駿馬を慕ってそのようになりたと願う馬は、それだけで駿馬の仲間であるという意味で、目標に向かって志を抱いた人は、それだけで実現に一歩近づいていると言う教えであります。

 私は、永い間の薬剤師の願望であった、医薬分業が地についてきた現在、今こそ勉強の必要性を身にしみて感じると共に、この言葉を思い出します。

 医師は、国家試験に合格してから、数年にわたる大学の教室における勉学、さらに出先の関連病院においての実地研修を行って、大方の人が約十年の経験を積んでから、始めて独立開業するのです。それに比べて薬剤師は、医療薬学や処方せん調剤の経験がないままに開業するケースの方が、病院勤務経験のある人より多いのが実態ではないでしょうか。

 とすれば、医薬分業即ち医薬協業を唱える時に、学問的知識の差が、あまりにもありすぎて、医師と肩を並べているという心構えを持つことのおこがましさに戸惑うのではないでしょうか。勿論この原因の全てが過去にあったのは事実とおもいます。

 現在、福岡県では年一回行われております調剤研修も九回を数えて、全国一の実績を誇っていますが、これとても内容を詳しく検討してみますと、研修を受けておられる人は毎年受講されており、逆に全く出席されていない人もかなりあります。個人的な理由はそれぞれあるとは思いますが、少なくとも店舗に薬局の標榜をかかげておられるならば、処方せんが廻ってきてから後込みされることのないようにしなければなりません。

 一方医師側が院外処方せんを出さない理由を、私が個人的に聞いてみました所では、いわゆる「食わず嫌い」の形で、過去に薬剤師との接触がなかったことから、不信感を持っておられる人が多かったようです。

 従ってこれを打破するためには、常日頃近所の開業医師に対する積極的なアプローチを行う必要がありますが、この際には医師の方が最も期待している、医薬品の副作用や安全性に対する情報の提供が、最も効果のある手段ではないでしょうか。

 このことは、プロパー出身で開業されておられる薬局が、処方せんの受け入れに積極的且つ効果的に行動されているという話を聞いておりますことからも理解していただけると思います。しかし、折角処方せんを応需されても、これを完全な形で調剤し得る技術を身につけていなければ、結果的には医師の信頼を損なって、再び院内調剤へと後戻りすることになるでしょう。

 私は、九月に地域医師会で二回の講演をさせて頂きましたが、その際にしみじみと感じ入りましたことは、医師に方々の勉強熱心なことです。診療の終わった夜の七時、八時という時間から、月一回の勉強会を行い、その他に市医師会・県医師会主催のそれぞれの専門科別の勉強会に出席されるなど、少なくとも週一回位の勉強会を常に行っておられることです。

 過去においてさえ、医師と薬剤師との社会的な評価の差が大きかったのに、現在の各人の専門的研修についての努力にもこれだけの差があれば、両者の間隔は広がって行くばかりです。薬剤師の社会的地位の向上は、我々が社会、例えば医療の中に何を提供し得るか、医療チームの他職種の人々の期待に如何に応えることが出来るかによって評価されることになるのです。

 病院薬剤師と開局薬剤師のおかれた環境は異なっておりますが、互いに助けあって、その目的を達成するために、そしてそれは正しい医療を行うことに我々の技術的協力がどれだけ必要であるかを証明するために、只今から猛烈な努力を始めることを提言します。

 そして表題の如く、先ずは駿馬になりたいと思うことが、駿馬の仲間になれる第一歩であることを、自覚することから始めて下さい。

 注:標題の「したう」の「した」という字は、目偏に希と書きますが、パソコンでは変換出来ませんでした。


東支部だより
             支部長 礒田 正之

 薬剤師会の最大行事とも云える九州山口薬学大会も盛会裡に終了。舞台裏の一員として参加してみて、薬剤師会員の団結の力とその一途なひたむきさ、その真剣さ、薬剤師会の一断面を垣間みた様で、新たな感銘と感慨を覚えたものでした。

 早いもので東支部長を仰せつかって早や五ヶ月目、何だか暗中模索の中に過ぎ去った感じがします。

 さて、ご承知の如く我が東支部は、西は東公園から東は香椎地区に至る海岸に沿って、細長く伸び切った地区であります。香椎地区は副都心としての位置づけもいよいよ名実共にその様相を整え、益々その発展は急にして、正に東区の目玉となっております。

 名島地区は住宅地区としての地歩を固め人口の増加は益々急を遂げ、箱崎地区は、九大本部と住宅地との二面より安定成長。馬出地区一人置き去りにされた観のあるとき、時宜を得て?県庁の建設が決定し、つい先日起工式を終え、その実現の第一歩を踏み出した所でありまして、数年後には少しでもはってんのキザシなりと見られはせぬかと、淡い希望をつないでおります。

 早産気味とはいえ、誕生して、ヨチヨチ歩きを始めた区支部制。今までは縦のつながりはともかく、横のつながりの薄かったきらいのあったものを、一段と横の連携を強固にすることが、一つの区支部制の眼目かとおもいます。

 よって、支部会員相互の親睦の度合を一層深めることがまず第一歩であり、それにより自らお互いの信頼もより深いものになるであろうし、団結も益々強固なものへ発展して行くものと思います。

 啼かず飛ばずの東支部でありましたが、先日部会長会を開き(当支部には、県副会長、市会長がおられます。この会合も正直なところ、この御二人の主導でした)、外に委員、有志の先生方十名に御参集頂き、二月中に支部総会を開くことに決定したことを御報告いたします。

 なお、地区の開業医のブロック長と接触し、次回の会合より御一緒さして頂くよう話を詰めておる段階であることも併せて御報告させていただきます。


博多支部だより
             支部長 堀江 秀男

 福岡市薬剤師会に区制ひかれ支部が発足し、早いもので半年を経過しました。博多支部は本年度「組織の充実と整備」を主題にしております。

 支部委員の諸先生は薬局、組織、休日急患、社保各々の分野で活動されております。又部会は旧堅粕部会が解散し新しく板付部会(斉藤徹雄部会長)が6月スタートしまして、博多支部は、八部会八十八名で、八、八、八と大変縁起のよい出発と思います。

 委員会を7月開き、一週間分業の反省と今後の分業対策を討議し、合わせて支部の運営につき話し合いました。又10月に部会長会を開催し、総会の準備計画と支部として、今後の団結と和について具体的は意見の交換を行いました。

 博多支部第一回総会は11月12日(日)午後1時より博多駅近くの「芙蓉別館」にて行われました。大雨の中定刻に多数御参集下され厚く御礼申し上げます。

 総会は支部長の経過報告、組織の説明があり結束呼びかけの挨拶のあと、藤野市薬会長の市薬方針のお話があり、つづいて古賀専務理事、荒巻副会長より詳細の指導事項につき説明がありました。

 その後懇親会が晴々しく開催され、児島博多西部会長の乾杯のご挨拶で始まり賑やかに懇談一時間余、塚田、内田、三根三先生の「祝めでた」と万才三唱があり、大層なごやか且つ盛大な内に終了しました。各部会長先生、司会の冨永先生には大変御苦労をおかけしました。紙上で厚く御礼申し上げます。

 尚市薬及び博多支部推薦の市会議員北岡幸太郎、河原由明、南原勇一郎諸先生、又県会議員の黒木一夫、明年出馬の井上雅美氏の五名の御来賓をお迎えしたことをお知らせしておきます。

 七月の一週間分業、九州山口薬学大会等々部会長先生他諸先生にはお世話になりました。又支部会員の皆様の御協力誠に有難うございました。支部としましては、明春区三師会も開き、分業応需対策を大幅に前進させるべく努力いたします。

 又酷しい現況の小売薬業の中でやがてくるG・S・Pにも対処し、薬局浮上に、又我々薬剤師職能が充分達成し易い良い環境づくりに、如何なる努力をも致す覚悟ですので、絶大の御協力と御理解をお願いいたします。その意味からも今後の支部企画としまして、
(1)調剤専門薬局で立派に成功しておられる先生を中心の懇談会
(2)薬局経営の討論会、研究会
> 等を検討しています。多数の御参加を期待します。

 支部に対する御意見御要望等をどしどしお聞かせ下さい。又部会長先生中心の部会活動に、必ず御参加下さい。部会の発展なくして支部運営は不可能です。会員先生一人一人のお力なくしては部会も支部も失速します。御協力を切に御願い申し上げます。


私の分業
             常務理事 社保委員長 高倉 博

 私が分業に執念を持ったのは昭和30年からで、或る日深酒して苦しくなり近くの開業医に診察を受け、処方箋を書いてくれと申したのが最初です。以後23年間私の頭から、医薬分業処方箋調剤の文字が消えることがありません。

 昭和38年、(株)高倉薬品を大名警固部会の諸兄の好意により設立し、歯科の処方箋の調剤をしていました。この頃処方箋調剤の深い妙味を悟ったのです。

 昭和39年、長尾にマンモス団地が出来ると聞き、公団で医療センターの青写真を発見しました。そこで一大決意をし、センター近くの地主に医薬分業の必要性を説き、近き将来分業になると無理云って現在の土地を分譲して貰ったのです。

 40年4月1日から営業開始、然し遊び同然店から見える油山を見て嘆息していました。42年に長尾小学校が建設され、マンモス団地の子供が長尾小学校から分かれて入校して来ました。そこで亦私の出番です。当時校医は内科と歯科と薬剤師の三師で、耳鼻・眼科は委託制度だったと思います。

 私は長尾小学校の学校薬剤師に任命されました。考えてみるとこの時点で、私の分業は決定的となったのです。その三師はよく酒をたしなみ、折あれば三師会と称し中洲へ繰出したものです。

 或る日その歯科医が医者仲間でゴルフの会を作るから入会するかと呼びかけられ、医科歯科医九名でスタート、現在まで九年間、メンバーの移動は多少ありますが、ゴルフに行っては帰りに割烹か寿司屋で一杯、酒を飲むほどに気心が知れ、対等の人間として御互いに先生先生と呼び合う仲となった訳です。

 そんな付き合いが続く内、47年「野々里」(割烹)に医療センターのゴルフの会メンバーを招待し、県薬の藤田先生に分業のメリットを話して頂きました。所が世の中は面白いもので、当日欠席の産婦人科のドクター(ゴルフ会メンバーに加入)が、私は分業したいので宜しくと申し入れがありました。私は早速OK、色々打合せの結果先生の在庫を引き取って分業開始。

 一、二年歩いている内に、九州山口大会に学薬副会長として出張、夜同窓会で一杯やっていると市外電話で投薬ミスしたからすぐ帰れとの便り、最終列車に飛び乗り帰ってみると、増血剤「スローフィー」と「メサルモンF」を間違って投薬したのに気がつき、先生のカルテによって患者住所を調べ交換に行ったが、責任問題云々とひどくしかられたとのこと。私は長年の学薬副会長や他の役職に対し辞表を書き、分業専一に従事しておりました。

 その後地主に頼んで貸店舗を建てて貰い、調剤薬局として使うことにしました。さて、その調剤薬局を作るに当り色々考えた末、隣接の木村英樹先生と一緒にやろうと決意した訳です。

 先生は学薬の理事で地域医療の立場から考えると、隣接薬局と一緒にやるのが最善であると実行に移したのですが、薬局設立の手続きから何もかも彼がやってくれるし、全く良く行き届く人だなと思いました。僕がオーマン太郎の渉外部長なら、彼は実務型の管理部長というわけで呼吸もぴったり、かれと一緒にやって良かったといつも思っています。

 昭和50年12月(有)友愛調剤薬局いよいよ誕生、当時は婦人科の処方箋が主で、皮膚科はほんの僅かで、管理薬剤師に原口先生に来てもらい、月々百万円位の請求をしていました。然し50年春から皮膚科が50%、60%を院外処方にしてくれましたので、7月から薬剤師を三名に増員、7月440万円、8月415万円、9月350万円と増加し希望がもてるようになりました。

 私はリベート分業が大嫌いで、リベート分業は必ず壊れる。お互いの信頼の上に出来上がった分業でなければならないと信念を持っています。お蔭で長住・長尾地区の先生方と知り合いになり、友達になりました。野間地区の先生とも交際を進めています。

 以上ずっと書いて考えてみますと、私の分業は学校薬剤師によって端緒を開き、盃を交わすことにより育てられ、ゴルフによって半ば完成されたものと云えるでしょう。この原稿を書きながら、明日11月23日の医者とのゴルフ例会の用意に気が走っています。


九州山口薬学大会に思う
             専務理事 古賀 隆

 福岡市で開かれた今大会は、近来にない盛会であったと聞く。市薬も地元の関係で多数の支部会員の出動をお願いし、大会出席者も市薬関係230名ということで、支部長を軸とした区支部の組織活動強化の現れとみて、支部制のメリットがここでも発揮されたとみてよいと思う。

 私も本部員として当日若干のお手伝いをしたが、合間をみて開局関係の保険調剤、薬局経営部会を一寸のぞいてみた。会場一杯の出席者で、開局関係者の関心の高まりを確かめることが出来た。

 従来、開局者にとってこの種のいわゆる学会と称するものには、無関係のものという意識が一般的であったように思う。私の経験でも、それまで病院にいた関係で開局後二〜三年は、九州といわず東京までこれらの学会には熱心に出かけていた。しかし、現実に薬局経営という商売と、学術大会という性格との面に、なじまないものを感じて全く出席しないようになっていた。

 ところがこんにち、分業が急速に進んで、立ち戻って調剤学術研修をやらねばならないときが来ているし、医薬品販売という営業面からみても商売という観念ではくすり公害、安全性、有効性、福祉性と、高度な社会性を満たす薬局経営は、今後はむつかしくなってくる。

 そういった面からもこれからは、九山大会に限らずこの種の学会が開局者にとっても非常に大切な研修・学術交換の場になってくる。将来、開局関係の部会が数十の演題でうまり、数倍の出席者で会場をうめるとき、薬剤師職能の向上と確立は愈々確かなものになると思う。


市薬の動き
             専務理事 古賀 隆

◎常務理事会 8月11日 9名
@今泉共有土地について
 フクニチ新聞社より駐車場として使用の申出あり、財産保全に万全を期した上これをみとめる。
A九州山口薬学大会について
 福岡市にて開催されるので、福岡市薬に対し支援の要請あり。
B清水文庫設立の件
 昨年末高齢のため廃業された清水忠先生(シミズ薬局)より、50万円の寄贈を受けていましたが、この利用につき「清水文庫」を設立し、薬学、調剤を主とした図書を購入し、今後図書費を予算化して清水文庫の充実化を図りたい。
C福岡市薬剤師会史(仮称)について
 荒巻氏発言、近く委員を選任して資料収集より始めたい。

◎理事会、支部長会、部会連絡協議会 9月13日
@県薬支部長会報告(薬事新報参照)
A日薬代議員会報告
 45回代議員会については日薬雑誌10月号を必読して下さい。
B会館特別委員会の件
 常務会、委員会の結果報告
C九州山口薬学大会の件
 福岡市薬は総力を挙げて支援体制をとり、人員人選後、白木準備委員長委嘱状発送す。
D清水文庫の件
 先の常務会の結果を承認する。
E市薬、薬品センターの件
 先の一週間分業で購入の薬品120万円支払完了。今後保険薬局備蓄薬品リストに在庫品目が掲載されているので、利用お願いしたい。
F藤原会計理事より
 中間決算報告があり
G麻薬禍撲滅月間に際し
特に最近問題とされている注射器等につき、販売自粛要望。

◎理事会、支部長会 10月21日
@九州山口薬学大会について
 福岡市薬会員の多数出席を要望されいるので、更に各支部長を通じ出席勧誘願いたし。
A支部長、部会連絡協議会等の運営について
 定款改正の問題もあるが、原則として部会連絡協議会は、支部長主催で行いたい。しかし、市薬主催で開催の必要の時もあり、開催権は従来通り。
B組織の強化について
 組織担当理事の記事参照
C会館(市薬事務所)の件
 市薬事務室は立派に整備されたが、更に暖房設備につき承認。
D選挙について
 来年度地方選挙をひかえて動きが活発になった。薬剤師会も早急に対処の必要あり。知事については、亀井現知事を県薬と共に推薦。県議、市議については、支部組織が出来たので市薬と支部の二本立で推薦状を出したい。各支部で早急に推薦者を決めてほしい。既に推薦依頼の申出もある。
E薬と健康の週間について
 週間に関する配布物は部会長を通じて会員に配布する。10月17日の読売新聞にPR特集記事が出る。市薬より荒巻副会長が座談会に出席。

◎理事会 10月29・30日 延岡
 常にご活躍頂いている理事、相談役、事務職員の慰労をかねての持出し理事会。年度始めの理事会で藤野会長より、会長手当の一部を積み立てその費用で、持出し理事会を行ってはとの提案あり、了承され実施されたもので、不足分は出席者より会費を徴収して行われた。
@広報部(会報三号について)
(イ)主記事の取扱いについて
(ロ)重要事項の報告と特別寄稿
(ハ)支部だよりと会員の寄稿
(ニ)市薬の動きやお知らせ等
 以上の四面の基本姿勢によって内容の充実につとめる。

◎社保委員会 高倉常務理事
 保険薬局研修実施につき研究する。

編集余滴

 秋漸く老いて落葉頻り、市薬会報も第三号発行の運びとなりました。市薬剤師会の進む道を正確に皆様にお伝え出来ているか気がかりですが、諸兄の御賢識に甘えさして頂いています。

 今回は白木福岡県薬会長より、特に激励の言葉を頂き厚く御礼申し上げます。

 福岡県衛生部薬務課に於いては御多忙中にもかかわらず、県の御意向や御指導等に就いて毎号掲載させて頂く様お願いしておりますので、よろしく御熟読下さい。

 会報の一部は皆様の「サロン」として見識ある御意見や随筆等の御寄稿承りたく期待しています。

 公私共、御多忙の中に多々御寄稿下された諸兄に御礼申し上げつつ、会員皆様の御助力にすがりながら、会報の有意義な発展に努力したいと考えています。

  広報部 三津家正友


   = 市  薬  日  誌 =

 8月28日〜9月11日 白瀬副会長フランス・カンヌの国際薬学会へ出張
   30日  勤務部会、納涼船志賀島巡り
 9月4日  市薬薬品センターに関する協議会(荒巻、古賀、白木、高倉)
       調剤報酬請求審査(社保委員)、県薬支部長会
   5日  社保員会
   9日  福岡県健康教育推進大会(藤野)
   10日  西支部総会 青少年文化センター(藤野、荒巻、古賀)
   13日  理事会・部会連絡協議会・会館特別委員会
   15日  台風18号福岡直撃、会員に看板、テント他被害多数
   22日  26日九州山口薬学大会総務関係打合せ会
   27日  休日急患センター医薬品編集会議
         河野、成沢、吉本、柳原、市花、中尾次
   28日  亀井県知事後援会代表者会(藤野)
 10月3日  薬と健康の週間の関係物件を会員に配布
   5日  九州山口薬学大会総務関係打合せ会
   9日  県薬支部長会(古賀)
   11日〜12日 福岡市国保運営協議会、川崎市、水戸市視察(藤野)
   12日  亀井県知事後援会会議(冨永、古賀、吉田事務長)
   16日〜17日 日薬第11回学術大会(藤野)
   17日〜23日 薬と健康の週間
   18日  組織担当理事会(冨永、竹尾、山手、江口)
   21日  理事会・支部長会・九州山口薬学大会打合せ会
   24日  亀井光後援会1万人集会(九電体育館)亀井光推薦状発行
   25日  九州山口薬学大会準備
   26日〜27日 九州山口薬学大会
 11月2日  休日急患センター医薬品編集会議
         河野、成沢、吉本、柳原、市花、中尾次
   3日  久保田秀己氏、議長就任並びに後援会発足祝賀会(藤野挨拶)
   8日  福岡市国保運営協議会(藤野)
   9日  調剤実務研修会(福岡地区)
   12日  博多支部総会 芙蓉別館 (藤野、荒巻、古賀)
         来賓 (市議) 北岡、河原、南原 (県議) 黒木、井上
   14日  日薬連九州ブロック研修会
   16日  休日急患委員(藤野、荒巻、成沢、篠崎、木原、安藤、獺超、木村)
   〃   箱崎三師会(藤野)
   21日  勤務部会例会「臨床検査値のよみ方」
   22日  東支部部会長会(藤野)
   28日  第2回福岡県健康づくり県民大会