会報第14号 昭和57年12月15日
 ■ 巻 頭 言

「ご挨拶」                福岡市薬剤師会 会長  冨永 泰資

 藤野前会長の後、予期せざる会長職を仰せつかり、大変な戸惑いの中、無事理事諸兄の承諾を得て、会が歩き出して、既に半年を経過致しました。早期に本会報を発行すべきでありましたが、後述の委員会報告にありますように、矢継早やの事業が各理事・各委員会の御努力により実行され、発行が大変遅れましたことを、まず以ってお詫び致します。

 さて、会長として、諸先輩の意志を受継ぎ、実行すべき抱負に思いをはせる時、
@ 処方箋増に伴う問題点解決
 これは、特別会費算定方法の改善だと考えます。会を運営し、会館を維持して行くには、当然会費は必要ですが、諸物価高騰の現在、会計もそれに伴って増加して参りました。特別会費も、処方箋増により増加しておりますが、之に対す問題点もあり、既に代議員会に於いて、2,500万円を限度とすると、約束されておる以上、この線に沿った正しい算定方法を再重点に、検討致し、納得のゆく方式をと、真剣に努力いたしております。

A O.T.C薬局に、如何にして分業を導入するか、会としては、毎年行なわれる分業推進月間、三師会を通じ、二師会にその御協力をお願いし、本会にも、各会員まで連絡文書を配布説明致しておる処ですが、その主旨の不徹底と、薬剤師の医師に対するコンプレックス乃至諦らめともとれる行動が重なって、仲々進展しない現状です。日薬誌・薬事新報等々によりますと、面分業に進まざるを得ぬ状勢にまでなっているように思われます。この時に、会員各位の一層の憤起を期待いたします。叩けよ、されば開かれん!!

B 意志疎通の万全を期す施策
 会運営の最重要課題は、正にこの件だと考えます。今迄も理事役員諸兄は、非常な努力をなされているのに、云わゆる笛吹けど踊らずの感なきにしもあらずです。即ち、上意下達が不十分だったと思われます。会員参加の会にせねばと考えます。今回は、その一つの方法として、支部長先生に理事を兼務して頂き、理事会の状況を直かに把握して、意見交換を十分行ない、支部運営委員会に伝達して、下意上達、上意下達を十分にやる様、組織致しました。

 以上の線に沿って、現在、運営に努力いたしておりますが、何と言っても、会員の参加なしには出来ません。薬業界も、分業も、又薬事法規も急速に変化しております。特に、情報の緊急通達が必要な時です。部会・研修会等に積極的に参加され、情報把握に務められる様、切にお願いいたします。

 最後に、石井道子選挙に関して緊急に色々御願いを申しました。政治力なき団体は滅びて行きます。地域医療に貢献せんとの志の下に開局された会員諸氏には、この機会に是非、石井道子当選に全力をつくして頂きたいと考えます。自分の権利を守り、拡大する為に党派を越えて、頑張られんことを期待致します。


市薬を視て          専務理事 堀江 秀男

 冨永会長より専務理事に任命され執務してまいりましたが、余りにも重責と大役に私の如き未熟者が果し得るか不安と焦燥を抱きながら、半年余を無我夢中で過ごしました。何分未経験な事柄はかりで、戸惑いの連続であります。就任した以上、少しでもお役に立てばの気持で努力しておりますが、多くの成果も見ず、歯痔いことばかりです。先ず初めに、会員諸兄にお詫び申し上げます。本年の代議員会報告が、私の全くの不手際で大変遅れ、当会報にて御報らせすることです。どうぞ平に御容赦の程御願い申し上げます。

 私は誠に幸運なことに、若い活力のある理事諸君の意欲ある行動力に支えられ、運営に参画してまいりました。

1.行政及外部団体との連携
 県衛生部薬務課の地元でもあり、市薬は県薬の中心的存在でもありますので、充分な接触を考え、流動的な社会情勢に対応する薬剤師並びに薬事に関る発展と育成に、多くの御指導を頂き、市薬組織及び会員がより正常に安定すること。又、市民の保健衛生、国保医療、そして急患医療を踏まえて市衛生局、民生局との緊密な連携をとり乍ら、より地域医療への発展に寄与する努力を傾注することであります。

 又、医師会、歯科医師会と共に、三師の確立と保険医療の円滑な進展、即ち保険薬局の安定と薬剤師倫理に基づく保険調剤、処方箋応需が一層高度化、専門化するよう努力してまいります。

2.市薬の組織の充実
 薬剤師個人ではまことに弱力であり、組織力にてより正当な権利と社会的信頼獲得のため、市薬の組織に多くの狭剤師を結集して、強固な組織づくりが要求されます。同時に主張する反面、責任をもつ優れた会員の組織でなけれはと考えます。

 市薬の組織図は、前執行部のご努力で各支部、各部会長先生を通して完全に一本化しております。又、横の連絡も各支部長間で充足しております。御願いですが、会員諸兄には是非共、部会長に御支援、ご協力を頂きたい。同時に部会長先生には支部発展と支部長援助をご配慮下さる様、そうでないと仏つくって魂入れずのように、組織は型ばかりで力を失ないます。

 組織に力なくして市薬は行動出来ません。会員諸兄の市薬です。くどいようですが、組織が成果を上げるには、生きた組織でなければなりません。これは参考ですが、歯科医師会の回覧制度は情報の最優先方法で、一班20名近くでも2日あれば流れるとのお話を聞いて、大変驚きました。

 尚、市薬組織委員会は、明春非会員160名(薬局40名、一般販売業120名)を招いて講習会を実施し、市薬入会をおすすめする予定になっています。

3.市薬の運営について
 御承知の通り、会館返済金負債が未だ多額にあり、且つ、上部団体への納付金等が多くを占め、財源的には決して余有が多くない厳しい状態であります。然し乍ら、適切且つ必要な運営事業は行わねばなりません。会長挨拶にもありますように、保険特別会費も明年度より改正を検討しており、一般会費との兼ね合いも考慮中であります。本年は、県薬が研修室を使用している為、会場等の都合で事業計画も困惑し、経費も膨張致しました。支障のない運営と会員サイドの事業に今後努力したいと考えています。又、支部が順調に運営できますよう、可能な限りの援助も致します。

 事業としまして、行政、日薬・県薬からの事務的なものの他、各委員会にて鋭意計画のもと進行中であります。明春には、会員親睦のため気軽に参加できる「新春ボーリング大会」が華かに行われます。又、O.T.Cの問題について、シンポジウム型式の研修会、保険請求業務について具体的に各種処方せん例による、基礎からの講習会等が予定されています。

 又、近日中に市薬会員証ステッカーが配布見込であります。新急患センターにては、市医師会のご指導のもと、出勤者各位の御協力で順調な活動を行い、市民医療の重大な使命を担っております。

4.職能の発展
 さて、私共薬剤師の職能分野を見渡しますと、保険薬局は直面している薬価引下げ、技術料の停滞、薬局O.T.Cにおいては、不況がらみの客数減少、大衆薬の沈下、又、勤務薬剤師の適正な地位及び待遇改善等、重大な諸情勢にあります。この解決には、個人の努力は云うまでもありませんが、何んと申しても政治力なくしては果せません。
 昨年六月の参院選で吾々の代表石井道子を何うじても国政に送らねはなりません。
 日薬連では次の決議をしております。
 1.歯と薬の連携強化
 1.医薬分業の一層の進展
 1.薬剤師及び勤務薬剤師の参加による医療の充実
 1.医薬品の再分類の推進
 1.医薬品の秩序ある流通
 1.薬学教育の改革
 会員諸兄の絶大なる御協力を!!

 尚、本年度より発行している広報は、会で印刷作成し、市薬の現況をお報らせしており、必ずお読み頂きますよう。未だ不充分ですが、改善に努力致します。理事一同今後共、精進努力して参りますので、宣敷く御支援御願い申し上げます。


半年を顧みて           福岡市薬剤師会 副会長 国武 一人

 年末もおし迫り、会員諸先生方には御多忙の事と存じます。57年5月15日臨時代議員会におきまして、新執行部が発足しました。以来、冨永会長のもとに副会長、専務、常務それぞれの担当理事の協力のもと、努力しましたので大過なくすごさせていただきましたことは、偏えに支部長、部会長、会員諸先生方のご援助の賜と深く心より御礼申し上げます。

 新執行部になり、何かと不行届きの点もありやと存じます。本年は、広報を発行し、会の現況を会員各位にお知らせし、御協力を仰いでおります。何分にも、現執行部は若い世代の新人が多いのでございますので、今後共宜しく御指導、ご鞭撻の程お願い申上げます。会員諸先生方の御健勝の程お祈り致します。


薬局・組織委員会

薬局委員長 小村 正治・常務理事
組織委員長 磯田 正之・理事
 薬局委員 村田 博昭・中嶋 達雄・碇  裕弘・波多江敬三・川畑健二郎
 組織委員 冷川  襄・森田 明・栗田 邦彦・深見 俊彦

 薬局委員会は、委員長及び市内5区より推遺された委員の6名により構成され、主として開局薬剤師を対象に業務を行っています。組織委員会とは特に密接な関係がありますので、経費及び時間の節減も兼ねて今年度より合同で行うことにしました。

 第1回合同委員会(57.7.10)で、薬局委員会の57年度の主たる事業計画として(T)薬剤師確保の件、(U)管理薬剤師研修会の件、(V)薬局自主管理の件、(W)薬局製剤サークル育成の件をとりあげました。その後、第2回合委で9月5日市薬主催ソフトボール大会の実施要領打合せを、第3回合委では、1.新業務日誌について、2.開局者、管理薬剤師のネームプレート及び会員店標札書こついて、3.ソフトボール及び支部主催納涼船(8.18夜)についての反省、4.新春ボーリング大会についての検討を行いました。

 当初事業計画の経過を順をおって説明致します。
(T)薬剤師確保の件
 近隣の医師より分業へ移行する意志表示があったとき、即応態勢の一つとして、必要薬剤師数の確保を考えておかねはならないのではないか。又、事業所、病院、開局者と、勤務者との接点として会を利用出来たらとの考えから、これを取りあげ、職業安定所と法的問題について問合せ(7.28)ましたところ、医師、歯科医師、薬剤師、弁護士等特殊専門職については、労働大臣の許認可が必要であるとのことでした。現在、当市薬には有資格者が居りませんので、現状では出来なくなりました。

(U)管理薬剤師研修会の件
 新薬事法施行により、管理薬剤師の権限も強くなったと共に、その責任も一段と重くなりました。御存知の様に、安易な気持で名儀貸しとか、パート的な勤務では、万一の場合、大きな問題になりかねません。多額な費用と時間をかけて得た貴重な免許証にキズがつかぬ様、十分な自覚と誇りをもって勤務される為に、9月17日には、九宏薬品にて薬務課主催の新管理薬剤師研修会が行われ、薬局・組織両委員長も出席させて頂きました。今後も、行政当局と連絡を密にして取り組んでいきます。

(V)薬局自主管理の件
 薬事審議会で4回にわたり審議された結果、すでに会員各位に配布致しましたので熟読されたと存じますが、「薬局等の管理体制について」「医薬品販売等の適正化について」及び「薬局及び医薬品販売許可基準」が制定され、これに基いて行政指導がなされることになりました。第2回合委(8.20)では、古賀薬事監視係長を交え、実施の検討を致しました。

@「開設者は必要な薬剤師を確保し、薬剤師と他の者との区別を明確にする方法を講じ…‥」により、胸にネームプレートをつけて頂いたらと考え、A、開設者で管理薬剤師向、B、勤務薬剤師向(共に管理者は下部に赤線が入ります)の二種を市価1,300円位のところA)は1個750円、B)は1個700円で製作あっせんすることにしました。9月24日付で、会員各位に案内致しましたが、近日中に申込者には配布される予定です。

A「“管理薬剤師の管理に関する帳簿”(通称業務日誌)を管理者は毎日記載し、開設者は確認し3年間保管する」ことになっています。薬務課指導により薬剤師会にて印刷、9月24日より、全員各位にA会員価格1冊300円(A会員の未入会支店分は1冊1,000円)で1店1冊ずつ配布致しました。この新帳簿は、昭和57年10月1日付より記載することになっています。なお、1冊で1ケ年分になっていますが、第2冊目からは、会員外流出を防ぐ為、残日数15日位を市薬で確認の上、受付日付印をおしておわけ致しますので御面倒ですが御協力下さい。

B 市薬会員店が、1.積極的に行政に協力している。2.会員相互の連繋を強める。3.対外的に薬局の認識を深める。4.顧客の信頼度・安心度を高める。といった目的で、“社団法人 福岡市薬剤師会会員”の西洋紙大店頭ステッカーを作製、会員店に配布することにしましたので、店頭の一番見やすい所に貼りつけて下さい。これは、東区(赤)、中央区(白)、博多区(紺)、西区(青)、南区(録)の各区カラーを年度毎に変えて使用し、年度会費を完納された会員店及び新入会員店、1店1枚を無料で進呈することにしています。

(W)薬局製剤サークル育成の件
 すでに、前年度より博多区、南区ではサークルが発足し、徐々にその効果を上げていますが、薬局に与えられた特権といえる薬局製剤も、この不況下こそ十分活用すべきではないでしようか。相互の連繋を保ち、育成していきつつあります。

 以上、現在までの経過をのべましたが、薬局営業形態も、老若男女、推販主力、学術主力、大型・小型と千差万別ですが、薬価基準も更に切り下げられる昨今、O.T.C浮上論も話題に上り、セルフメディケーションに対する店頭接客は、一段と重視される様になってきました。来年2月には、こうした情勢の中、「私の店はこうして不況を乗り切っていきたい」といったパネルディスカッショソを企画し、ただ研修会で話を聞くだけでなく、われわれ開局薬剤師は、今後どうあるべきかを、各委員会の協力を得て一緒に考えてみたいと思っていますので、ぜひ御参加下さい。

 いろいろ前向きの御意見、御批判もあるかと存じます。御遠慮なく市薬までどしどしお寄せ下さい。なぜなら、福岡市薬は私達薬剤師会会員一人一人のものですから…・‥。
 薬局委員長 小村正治


社保委員会

委員長 宮崎 和人・常務理事
委 員 戸田 昌久・石井 雅明・松枝 茂雄・深江 暉夫・岩佐 周一郎・正岡 民次理事・栗岡 芙佐子・高杉 正典・小野 信昭・仲上 一成・山口 博

 昭和57年も残すところ僅かになりました。若輩者の私が社保委員長を任じられた時、果たして責任をもってやっていけるかどうか不安でした。何とかスタートし、暗中模策のうち6ケ月が経ちました。ここで会員各先生方に社保委員会の仕事を御紹介しますと、 @レセプト審査、A保険請求業務の指導、B備蓄薬品紹介、C分業推進業務等が主体であります。

 6月4日船出しました社保委員の仕事は、まず、毎月4日(12月は3日、1月は5日)レセプト審査翌日は、国保連合会と社保支払基金にレセプト搬送します。(レセプト審査の結果、@生年月日、A用法・用量、B印鑑、C記号番号、Dコード番号、E綴方間違い等が非常に多い様ですので、各先生方にはもう一度チェックして頂きたくお願いします。)

 8日6日より、備蓄薬品リスト作成に入り、毎日社保委員の各先生方に夜7時より12時頃まで頑張っていただき、10月5日に無事出来上がりました。皆様方、有効に活用して頂いてますでしょうか。

 10月15日に福岡県国民健康保険団体連合会の池田経雄審査係長、社会保険診療報酬支払基金の大原昭美氏、山口信雄氏を講師依頼し、保険請求業務講習会を行い、約180名の参加がありました。その中で色々批評を載きましたが、もっと分り易く、もっと詳細にと云う意見がありましたので、来年2月か3月にもう一度、保険請求業務指導を行う予定です。

 11月の第2次処方箋受入れ月間に閲しましては、各支部諸先生の御助力で無事終えましたが、中味の薄いものになった様な感も、なきにしもあらずでした。

 58年1月1日より薬価引き下げが行われますが、開局薬剤師の協力・努力により処方箋応需意識の高揚に努め、薬剤師一人一人が医薬品の学問的レベルアップを計り、患者への服薬指導、更に情報活動の収集に努める事によって其の医薬分業が出来るのではないでしょうか。

 以上、申しのべました事が社保委員会の現況でございます。ここまでやってこれたのも、社保委員メンバーの正岡、岩佐、松枝、深江、石井、戸田、栗岡、高杉、小野、伸上、山口各先生方や市薬会員の各先生又は職員の方々の御協力があってこそと、心から深く感謝する次第です。


学術委員会

委員長 森 川 俊 一・常務理事
委 員 成 澤 哲 夫・常務理事
    宮 崎 和 人・  〃
    木 原 三千代・理事
    甲斐田   茂・(川口屋)
    伊 藤 哲 郎・(九薬)
    山 田 雅 弘・(九宏薬品)
    吉 本 喜四郎・副会長

 本年5月、野仲範子先生の後任として、学術委員長を引き継ぎましてから、早や半年が過ぎてしまいました。市薬での体験のない私にとって、現時点で学術委員会の業務、活動方針をのべるには未経験の域にあります。会長諸先生方の御指摘、御指導をお願い致します。幸いにも野仲前委員長並びに吉本副会長および学術委員会の先生方には、多大の指導、協力をいただき、現在までに学術研修会を2回、学術委員会数回を、一応無事に実施して来ましたので、その報告並びに活動方針について述べさせていただきます。

T.学術研修会と活動方針
 本年度の学術研修会は、年に三回実施の予定です。テーマ、開催時期、所要時間などほ、当分の間は昭和55年9月に会員全員を対象として実施のアンケート結果の「学術研修会に関するアンケートの集計報告」(報告者:野仲前委員長)を基本に企画し、そして時に臨んで話題の医学、薬学および調剤関係の問題を取り入れ、開局薬剤師の基礎知識を充実させることに重点をおいた学術研修会を実施して行きたいと考えています。学術研修会の開催は、従来の市薬・学術委員会主催によるものと、医師会、歯科医師会と共催の研修会、また必要に応じて社保委員会、薬局委員会とも共催の形をとり、各委員会の専閉講師によるパネルデイスカッションなども取り入れて、質的にも多面的効果を期待した研修会の実施方法を検討しています。

 次に、本年度実施の学術研修会の内容を簡単に御報告致します。
 第10回(本年度第1回)学術研修会を8月21日(土)電気ビルの会場にて開催数しました。テーマはアンケートの集計結果より「歯科と薬物療法」として、下記2名の講師にお願いして、福岡市歯科医師会と共催の形を取りましたところ、歯科医師会長他、歯科医師の先生も多数参加され、参加者は全員で100名をこえていました。

 講師には、先ず九州大学歯学部病院薬剤部長 河野義明先生が、「歯科で使用される薬剤について」という題目で、歯科の処方例、消炎剤、鎮痛剤、抗生剤の基礎的な知識から最近の話題の新薬まで系統的に詳細に解説されました。

 次に、九州大学歯学部教授 青野正男先生には、「歯科疾患の病態生理」という題目で、歯周病を中心とした歯科の病態と症例と新しい免疫療法についても解説いただきました。最後に、両講師の先生と受講者との質疑応答が行われ、予定の時間を1時間以上もオーバーしての熱中の会場風景でした。

 第11回(本年度第2回)学術研修会は、11月が処方箋受入推進月間であるため、「服薬指導」をテーマに会員の中より講師2名をお願いしまして、11月14日(日)天神の都久志会館にて開催しました。参加者は約100名でした。

 第一部の九州大学病院薬剤部調剤掛長 野仲範子先生は、「患者へ伝える注意事項」“その方法と内容”という題目で患者へ伝える注意事項をどの程度まで、どの様な方法で伝えたら良いか、日頃、私達が直面している問題点について興味深く解説された。

 第二部の福岡市立第一病院薬局長・本会副会長の吉本喜四郎先生は、「薬物療法において考慮されるべき条件」という題目で、服薬指導を行うために必要なデータ、即ち、薬剤側の条件と生体側の要因について、我々の医薬品の知識を整理しながらの講演は、時間の過ぎるのを忘れるほどでした。その後は、両講師と会場との活発な意見の交換が行われ、みのり多い第11回学術研修会を終了しました。

 第13回(本年度第3回)学術研修会は、2月頃市薬会館研修室にて開催の予定です。テーマ、講師、期日などは学術委員会で検討の上、決定します。会員の皆様、御期待下さい。

 学術研修会など学術委員会の活動方針は、会員の皆様の御意見・御要望を反映したものにして行きたいと考えています。皆様の御意見・御希望を市薬事務局または学術委員会までお願い致します。

U.薬事情報

 現在のところ、市薬としては県薬事情報センターで作成の資料をそのままコピーして、必要に応じて会員の皆様へ伝達しています。これら、情報資料に対して御意見・御希望がありましたらお知らせ下さい。また、回覧された情報資料の詳細な内容が御希望の時は、県薬事情報センターに申し込んで下さい。そして、会員の皆様が日常取扱っている調剤薬、OTC薬などに関する質問は、薬品卸問屋のDI室を御利用下さい。担当の先生方の御協力を頂くよう、市薬からもお願いしています。

 *薬事情報の問い合わせ先
  ○県薬事情報センター 電話271−3791
           担当 大坪万里子先生
  ○薬品卸問屋DI室
    川 口 屋  電話711−2737
           担当 甲斐田 茂先生
    九  薬   電話471−2245
           担当 伊藤 鉄郎先生
    九宏薬品   電話281−7556
           担当 山田 雅弘先生

V.図  書
 現在(昭和57年12月)、「清水文庫」を中心とした図書が、  の蔵書となっています。図書・DI室の書棚に整理しておりますので、会議・研修会などで市薬会館においでの際は、御利用下さい。

 利用法:原則として図書・DI室で閲覧をお願いします。“禁帯出”の印がない図書を貸し出しています。期間は1週間以内で、1回につき3冊以内となっています。事務局に申し出て「貸出簿」に記入の上、御利用下さい。新規購入希望の図書がある時は、学術委員或いは、事務局に申し込んで下さい。

 以上、学術委員会の業務・活動方針を述べて見ましたが、他にもまだ、やらねはならないことが多くあるかと思います。今後とも、会員皆様の御希望にうよう学術委員会一同努力致しますので、皆様の協力をお願い致します。
 文責 森川俊一


急患委員会        委員長・常務理事 成澤 哲夫

 福岡市の急患診療が開始されて、今年ほ9年目になりますが、本年度は新センターの建設移転に伴ない、9月から、従来の内科・小児科に加えて、眼科・耳鼻科・産婦人科と軽小外科の4科が増設されました。また、休日の診療だけでなく、土曜日の準夜・深夜の診療が開始され、より多くの市民の皆様にご利用頂けるようになりました。新センターの案内図および建設・施設・診療の概要は下記の通りです。

 福岡市薬剤師会の事業の一つであります、この「急患診療への参加協力」につきましては、やがて9回目の年末年始を迎えることになりますが、過去9年間、大した事改もなく調剤業務の運営ができますことは、ご出動頂く会員諸先生の平素のご協力と急患診療のための繁雑な事務を滞りなく処理して下さる事務職員の方々のご努力によるもので、特に勤務部会の先生方のご協力に深く感謝し、心からお礼を申し上げます。

 さて、委員会報告でございますが、最初に各支部の委員の先生をご紹介した上で、委員会の活動状況をご報告いたします。

1.委員紹介
勤務 金山 一彦先生(千早病院薬局長)
東  藤野 哲朗先生(センター薬局)
博多 岡村 紀子先生(山王薬局)
中央 安藤 満夫先生(安藤薬局)
南  大久保俶住先生(菊水薬局)
西  獺越  寿・理事先生(ことぶき薬局)
 以上6名の先生方のご協力により、委員会の運営に当っていますので、ご意見やご希望をお申し付け下さいますようお願いします。

2. 委員会の12月までの事業経過
 7月 7日 第1回委員会
  57年度事業計画、新センター移転の件
 7月17日 新規出動者研修会
  出席者32名 担当 獺越 寿・成澤哲夫
 7月20日 第2回委員会
  9月以降の土曜診療、新人調剤実習の件
 7月29日 新規出勤者研修会と調剤実習
  担当 獺越 寿・成澤哲夫
 8月11日 第3回委員会
  新センター業務説明、引越作業割当の件
 8月26日 新センター業務説明会
  勤務・東・博多・中央支部 担当 各委員
 8月27日 新センター業務説明会
  南・西支部        担当 各委員
 8月30日〜9月3日 センター引越

 引越の応援に各委員のほか、小島千鶴子・服部輿子・木原三千代、以上9名の先生方の献身的なご協力により、お蔭様でどうにか9月4日(土)の診療開始までに準備が間に合いました。改めて、各先生方のご苦労に心からお礼申し上げます。

 10月26日 第4回委員会
  年末年始出勤表作成、土曜準夜増員の件
 12月14日 第5回委員会
  58年度出勤者登録表作成の件、その他

3.新センター薬局の人員と業務内容
(1)各支部別出勤者数(57.12.1現在)
   勤務  東  博多  中央  南  西  計
女性   9   9   12    5   6  16  57
男性  12   9   5   10   10  16  62
計   21  18   17   15   16  32  119

(2)診療時の出動人員と出動料
(単位:円)
(勤務時間) 日 勤      準 夜      深 夜
       9:00〜17:00  17:00〜24:00  0〜8:30
土曜診療  土曜のみ準夜は、  2 名      1 名
      19時より      16,500      25,000
日曜・祭日 4名 22,500  3名 22,500     1名 25,000
年末年始  5名 28,000  5名 28,000     2名 30,500
31日〜3日
(各時間帯とも診療開始30分前に出動)

3)移転後の業務量
 新センターにおける日曜・祭日の患者数は1日平均431人で、以前の内科・小児科の時(旧センター1日平均233人)の約85%増の伸びを示しています。つまり、指数で示しますと以前を100として新セソクーでは185となっています。

 薬局の処方箋処理の実態は下記の通り。
(1日平均)日 勤    準 夜   深 夜
 枚 数         41     33
土曜日処方数       79     63
 剤 数         161     148
 枚 数   131    106     30
日・祭日処方数224    175     45
剤 数    308    295     88

4.急患診療医薬品集について
 9月の新センター開設による4科増設に伴ない、準備薬品がふえましたので、医薬品集第2版の追補T・Uが発行されました。

 編集委員会のメンバーは下記の通りです。
編集委員長 河野 義明
       (九州大学歯学部附属病院 薬剤部長)
 編集委員 吉本喜四郎
       (福岡市立第一病院 薬局長)
  〃   仲尾次広子
       (済生会福岡総合病院 副薬剤部長)
  〃   野仲 範子
       (九州大学医学部附属病院 薬剤部調剤係長)
  〃   森 幸次郎
       (九州大学医学部附属病院 薬剤部薬品情報係)
  〃   成澤 哲夫
       (福岡市休日急患診療センター 専任薬剤師)
 尚、医薬品集第3版は58年度1年間で編集を終り、昭和59年4月1日発行の予定です。

5.そ の 他
 現在、新規の出動希望者が4〜5人申し込まれてていますが、年内には研修会を持てそうにありませんので、年が明けて1月下旬か2月上旬頃に説明会をいたします。誠に申しわけありませんが、今しばらくお待ちいただきたいと存じます。また、今後出動希望者は、福岡市薬剤師会事務局までお申し込みいただけば、研修会の日程が委員会で決まり次第ご通知いたします。
 以上、急患委員会の近況をご報告申し上げ、今後もこれまでと同様に会員諸先生のご指導をよろしくお願い申し上げます。


勤務部会の実像          副会長 吉本 喜四郎(福岡市立第一病院薬局長)

 福岡市薬剤師会勤務部会と呼称しているので、大方の人は市薬の中の一職種部会だと考えられていると思いますが、実はこの団体は、複数の組織の下部団体を兼ねているのです。この事情について熟知されている方は殆んどなく、市薬理事会の席上でも、求められて図解して説明することが度々あり、当の勤務部会員でも、会費の納入についての質問がよくあります。そこで、今回勤務部会とその関係団体の組織における位置関係について図示して、ご紹介致します。

 元来、勤務部会の発足は、昭和26年に病院勤務薬剤師と行政勤務薬剤師の相互親睦を目的として設立され、5年後の昭和31年、福岡県病院薬剤師会の発足と共に、その下部組織として福岡支部となり、活動資金の一部として補助金を頂くことになったのです。更に、昭和45年、社団法人日本病院薬剤師会が、日本薬剤師会より分離独立した際に、県病薬共々、福岡地区の末端組織として組込まれることになりました。

 一方、福岡市薬剤師会B会員としては、古くより勤務薬剤師の有志十数名が加入しておられたのみでしたが、昭和26年の私共のグループ発足当初より、当時の市薬会長のご好意で、例会運営費用の一部として、補助金を頂くことになり、名称を「福岡市薬剤師会勤務部会」と呼ぶことになったのであります。

 その後、福岡市薬もご存知のように昭和49年より社団法人化されましたので、私共の勤務部会が二つの社団法人組織の下部団体としての活動を求められるという複雑な体質となったのです。その組織相互関係を図示すると次のようになります。

組織図

 現在は、市薬の執行部に勤務部会より学術担当の副会長として1名、常務理事に1名(学術委員長)が、それぞれ選出および任命されて、主として開局薬剤師の方々の卒後研修のお世話を致しております。

 尚、本年度の理事会におきまして、市医師会より協力を求められて出勤している急患診療センターの薬剤師は、全員市薬会員であることに決定されましたことから、該当者にご理解を求めた結果、新加入B会員が34名(昭和56年度18名)と、大幅に増加しました。

 勤務部会の活動の詳細につきましては、昭和53年9月に、当時の副会長の白勢栄治先生(現鳥飼病院 薬局長)が、市薬会報第2号に投稿されておりますので重複を避けますが、勤務部会の会員資格として会則第一粂第一項に、「本部会は福岡市及び周辺の病院診療所ならびに県庁・保健所等、官公庁に勤務まる薬剤師(正会員)、およびもと正会員であって本部会に入会を希望する者(特別会貞)を以って組織する」とあり、二項に、「前項以外の薬剤師で特に本部会に入会を希望する者を準会員とする」と規定して、勤務薬剤師と開局薬剤師の懇親と勉学の切臣琢磨を行っており、本会の準会員数も72名もの多きを数えております。勤務部会の例会は、年間約10回開催し、主として臨床医の先生をお招きして、各種疾患の病態生理とその薬物療法を学術講演会の形式で勉強しておりますので、開局の皆様も是非、ご参加される事をお奨めします(年会費2,000円必要)。

 このような私共の部会も、発足当初よりの例会数が、昭和58年1月には3,000回を迎えることになりまして、更に更に発展させるべく会員一同努力致しております。

 以上、簡単に福岡市薬剤師会勤務部会の実態をご説明申し上げましたが、ご質問、ご希望がありましたら、筆者までお申し出下さい。


学校薬剤師会    福岡市学校薬剤師会 会長 馬場 正守

 昭和57年度も、早や半年以上を消化し、来年度にむかっての構想と今からやらねはならぬ事柄を整理して見よう。

 御承知の如く、学薬は、福岡市薬の会員である先生方により成立しており、その職務の内容は、学校保健法に定められた学校環境衛生、学校保健、学校薬事衛生の指導と助言を行っている非常勤公務員であります。

 昭和31年6月29日櫛田神社会館の大銀杏の下で辞令交付が行われ、73名学薬(その頃は校剤と呼んでいました)が76の学校を担当して発足しました。当時は、無料奉仕で、開局薬剤師が社会に対してお礼奉公が出来るという事で、先輩からおだてられての役員就任でした。

 現在では、少しの報酬がありますが、その精神は、学薬活動の中に生きておらます。その学薬の恒常的活動としては、日学薬の全国一斉、県学薬の県下一斉の調査があり、今年は前者では、校地を取り巻く環境衛生でお願いし、後者は頭シラミの調査を終了した所です。市学薬では、定期検査、臨時検査に必要な機械器具、試薬等を用意(市教委からの貸与)して、会員の活動を補佐し、プールの検査、照度、照明、教室内の空気環境、騒音等の測定をやっています。

 また、市立学校の給食センターも、現在市外に3ケ所あり、その現場での空気環境、食器の洗浄度、大腸菌の検出も毎学期に行っています。福岡市のセンターは、規模も大きく、センターでの調理は一日15,000食を作って中学校へ配送して居ります。見学御希望の方は申し込んで下さい。実習生として気温、湿度、カタ温度、気動、感覚測度、ガス濃度、浮遊塵挨、落下細菌等、御一緒に測定業務をやって見ませんか。今まで、県の内外から御見えになり、学生時代を思い出す事、受け合いです。

 その他、福岡市学校保健会、給食運営委員会へ役員として、会員を派遣しています。さて、本会のお台所ですが、昨年度は年報酬額の20%を載いていましたが、今年は10%として、適切にお金を使い、予算額は4百万円で頑張っています。

 特記すべきは市教育委員会より、過去3ケ年で、1,500万円相当の設備機械を借用して、また、検査業を取り行うに必要な分析機器、紫外線分析器とガスクロと原子吸光には、市薬と学薬からの支出で購入出来た事です。これらと検査技術資格者を出して、福岡県水質試験検査業の登録許可が昨年12月に得た事です。

 これは、福岡市薬剤師会検査センターとして発足し、初仕事は2月に市内小・中・高校204校の水を学薬全員でやり遂げ、市薬の委託事業を無事終了させた事です。今年度は、来年1月に同様に活動すべく、準備を行っています。検査の性質上、殆んどが紫外線分光分析を取り入れていますので、その分析機が大活躍しています。この件も見学者を歓迎します。御申し込み下さい。

 執筆依頼を市薬専務の堀江先生からありましたので、この機会に、私たちの気持ちを少し、お知らせします。ここ数年前から学薬希望者の先生が多々居られる様に伺っています。昨年は10名、今年も数名入っていただきました。これは、市薬の会員の中から学薬へ推せんして入会されますが、現在担当の学薬が、何んらかの理由で、お辞めになるか、辞めさせられるかと云う場合と、新設校が出来て学薬が必要になる場合が生じないと、学薬の新規採用ができません。

 長い間の歴史もあります。経験豊富な先生が必要な場合もあります。私どもは唯々、学薬の名儀ガシ?の様な方は必要ありません。現在の学薬さんは、良く働いて下さいます。評定をして良く見て居ります。次年度の学薬さんを近く推せん致します。 不適当な時は、新しい先生との交替が必要となります。その点、悪しからず御了承下さい。希望者は受け付けて居ります。

 申し開きをして半分、肩の荷が降りました。今後も市薬会員、皆さんの御協力を切に御願い申し上げます。


第27回  福岡市学校薬剤師会定時総会

日時 昭和57年4月24日田午前10時30分
会場 セントラルホテル、フクオカ 第一ホール

開会挨拶 堀江理事
会長挨拶 馬場正守
来賓挨拶 藤野市薬会長 久保田市会議員
     中原学校保健課長 山崎 拓議員

議 事
 ・報告第1号 昭和56年度会務並びに事薬報告
  事業報告 会員76名、学校数222校
  市立給食センター調査(3回)
  試験器具実習(3回)
  講習会、研究会開催若しくは講師出勤(13回)
  市立学校飲料水水質検査200校実施
  日薬よりの試験センター事業(錠剤カプセル剤の崩壊度試験
 ・議案第1号 昭和56年度決算認定の件
  監査報告 内田数彦、三根孫一監事
 ・議案第2号 昭和57年度事業計画決定の件
  @ 検査センターの充実と学薬会員の資質の向上
  A 理事の業務分担は前年度に引続き実施
  B 市学校保健会、市教委との協議事項及び委託事業の推進と実行
  C 学薬活動をすすめる
 ・議案第3号 昭和57年度予算及び会費決定の件

 ・議案第4号 役員改選
 会長1 副会長2  監事2
選考委員により次の通り決定
 会 長 馬場正守
 副会長 獺越 寿、中野 佐
 監 事


女 子 薬 便 り     理事 石井 多嘉子

 57年度に年度替りしたのは、ついこの間のようでしたのに、もう12月も押し迫って参りました。例年の通り、市の学術研修の場に参加して勉強させて頂いております。 10月23日の九州・山口薬学大会女子薬部会では、西区の上和田幸子先生が、「県公害センターに勤務して」と題して、多角的な薬剤師活動の職能の一分野を講演して頂き、大変好評を博されました。女子薬としまして今年は、来春卒業を目前にされる地元各大学薬学部の女子学生の方々に対し、県・支部共々に卒業後の職能の場に於ける問題点、対社会的な組織確立等を呼びかけることになりました。

 第1回は、福岡大学薬学部長 土岐先生の御尽力によりまして、11月16日、薬学部4年生女子学生と懇談会が持たれました。福岡県女子薬会長 宮崎先生・副会長 永倉先生・常任理事 山手先生・高木先生が参加されました。

 宮崎先生の「職場に於ける女子薬剤師その現況と今後の展望」、永倉先生は、済生会大牟田病院の薬局長としてのお立場から、その御経験をもとに、「女子学生の皆様に」と言う演題で、学生に語られました。今後は、職能を生かして、社会に貢献することが、薬剤師の務めだと痛感致しました。女子は、結婚・出産・育児という天職があるため、職場で男性と伍して働くには、大変な努力が求められます。職種によっては、個人で解決し難いような問題に直面する事もあると思います。その様な時に、頼れるのは団体です。女子薬剤師会あり、日本薬剤師会があるのです。中には、政治的に解決せざるを得ない問題が、多くあると思います。これから、社会に出られる皆様は、大きな視野を持って頂きたいと思います。此の様なしめくくりで、出席の女子学生の方々に大きな感銘を与えたと思います。

 それにつけても、政治の場に薬剤師の代表が、一人もいない事は、本当に残念な事だと思っております。来年の参議院全国区には、是が非でも、石井道子さんを議会に送りたいと念じ、私共も、後援会名簿の作成に頑張っております。吾々薬剤師は、一丸となって努力せねばなりません。宜しくお願い致します。

 九州大学薬学部は、12月14日午前、女子薬参与の野田敦子先生のお骨折りで、一時限目に懇談会を実施することになっております。第一薬科大学には、御勤務の当会副会長城戸先生の御斡旋によりまして、河野学長まで、申し入れがなされております。

 県女子薬会長 宮崎先生いわく「会が自分の為に何をしてくれたか……」と言うことではなく、「自分が、会のためlこ何が出来るか……」と言う姿勢で、最善の努力をしましょうと言われた事、全く、同感とハッパかけられた思いです。どうぞ、58年が、良い年となりますように、団結して前進しましょう。


商組の諸問題          福岡地区薬業協同組合理事長 山手 陽一

 県医薬品小売商業組合の基本問題については、県薬会報No.175号に書いておりますのでご参照下さい。

 現在、商組がかかえております諸問題は、此度、全商連が国会並びに関係当局へ陳情書が作成され、筒井会長、本松副会長名で提出されることになっております。この陳情書は、福岡県商組理事長 本松先生虻よって起案されたもので、内容は以下の通りです。

 「小売薬業界の諸問題についての陳情書」
 我が国においては、各種国民福祉が充実し、特に医療制度に関しては、保険制度等が大きく活用されて、国民の医療福祉が向上したことは、誠に喜ばしいことであります。しかし、反面、国民が軽度な症状でも、安易に医療を受ける結果、医療費の膨張をきたし、ために医療費の抑制すら論議されるに至りました。
 このときに当り、薬剤師、薬種商がその職能を生かし、軽医療に貢献することは当然であり、意義のあることと思料いたします。しかし、現行制度にては、その機能を発揮することは困難な状態であり、その原因の一つは、要指示薬制度であります。
 要指示薬は医師の指示によらねば、販売することができません。要指示薬制度を全面否定するものではありませんが、今日指示書の発行が皆無の現状下において、緊急の場合(夜間、医師休日等のとき)、国民の不便、不利を補うためにも、薬剤師、薬種商が国民医療担当者として職能を生かし、一部要指示薬の販売が出来るよう、この制度の緩和の実現を陳情いたします。

 「陳情の趣旨」
1.国保赤字の解消の一助として、セルフメデケーション(自己治療)の国民に対するPRの徹底。
2.薬局、薬店の職能技術を活用して、有効性の高い薬の販売。
3.国策による医療福祉の犠牲になっている小売薬業者の経済の救済と保護育成による要指示医薬品ならびに、医療用医薬品の緩和について、特別のご配慮をお願いいたします。

 「理由」
1.国民皆保険、老人、乳幼児、ねたきり老人等、医療無料化によって医療費は年々激増、国保の赤字は増加する一方であります。ちなみに昭和56年度における医薬品生産額は3兆6千7百91億円、うち治療用は、3兆1千3百91億円(85・3%)、 一般用(薬局、薬店)5千4百億円(14・7%)となっております。
2.医療用医薬品、要指示薬が、このように年々増加する一方で、われわれが経営する薬局、薬店からは、それらの医薬品は姿を消しております。また、下痢、腹痛、扁桃腺等、自己治療するのに有効性の高い薬がなく、国民は非常に困っております。

 以上、述べたように、小売薬業界の現状をご賢察の上、私達全国66,475店舗の生活をかけた陳情でありますので、諸々のご事情もおありと思いますが、特段のご配慮を賜わりますよう陳情いたします。

 これをもって、すぐ大衆薬の浮上がなるとも思いませんが、これをきっかけにセルフメディケ一ションの意を再確認し、単にお客の要求する薬を販売するだけでなく、健康に奉仕する薬局として、前向きに進んで行きましょう。又、メーカ一、卸とも大衆薬浮揚については、具体的に取り組んでおります。

 又関連して、配置売薬の問題があります。現在、新薬メーカー、家庭薬メーカーの全てといっていいほど、各メ−カーは、配置売薬の製造をしております。この薬は、私達薬局、薬店の店頭で販売されている大衆薬と、内容はほとんど変りません。包装にしても、そっくりなものもあり、然も薬局、薬店の隣りまで配置されております。

 次に健康食品があります。このごろは幾分減りましたが、医薬品以上の効能効果を書いた広告がまだ時々みかけます。又、訪問等の販売に当り、同一商品の医薬品は副作用があり、健康食品は副作用がないと、言葉巧みに販売しております。

 これらを防止する法的処置は、今のところ完備されておらず、私達業界の一人一人が対処し、一般にPRするほかはありません。又、無資格者によるドリンク剤等、医薬品販売もまだ、あとをたちません。

 以上、私達の大衆薬浮上と業権確保は、会員全員の団結によって諸悪を排除していく他はありません。

 適正な販売活動については、販促と是正がパランスよく保たれた時に、最大の効果が表われると思います。商組活動が、県当局、メ−カー、卸の援助・協力によって、なされておりますが、ややもすると是正に重点がおかれていると思われておりますが、販促についても努力しております。現在、サロンシップ、マグネキング、ヤマゾロン、サンシ−コンドム等、会員に有利な仕入が出来るようなっております。今後、商品の拡大に努力しております。

 チラシ広告につきましても、今夏、今冬を初め、基準違反のものはないようになりました。適正な広告宣伝は、販促に必要でしよう。

 新規開店問題は、営業の自由は確保されているものの、大資本規制の方向で政府は進んでおります。すでに、大店法により、商調協が大型店の規制をおこなっておりますが、此度福岡県では、大店法にひっかからない500u以下の小店舗についても、大資本による出店は禁止されました。市内にも急激に増えた、ローソン初め、このような店舗に歯止めがなされたのです。

 だれでも自由に出来る小売営業が規制されているのに、許可の必要な薬局、薬店が無規制であるというのも、小売薬業界が取り残された感がなきにしもあらずです。早急な対策が焦眉の急であることではないでしょうか。

 難問題が多々ありますが、一つ一つ真剣に取りくみ、たゆまぬ努力が必要です。全会員の強力なご協力をお願いします。


第10回 社団法人福岡市薬剤師会 通常代議員会

1.日 時 昭和57年4月10日(土)午後1時
2.場 所 セントラルホテルフクオカ 地下第1ホール
3.出席者  79名
  (役員17.顧問1.代議員43.一般18)
  会  長  藤野義彦
  副 会 長  冨永泰資・吉本喜四郎
  専務理事  古賀 隆
  常務理事  藤原良春・竹尾啓司・三洋家正友・成沢哲夫・野仲範子
  理  事  山手陽一・小村正治・井原俊一・木原三千代・石井多喜子・獺越寿
  監  事  三根孫一・松尾良一
  代 議 員  馬場勘二・馬場正守・正岡民次・松井昌也・磯田正之・冨永雄造・高杉正典・樋口 甲・冷川 襄・斉藤徹雄・堀江秀男・柴田常孝・児島豊・藤幸江・小松真佐堆・安藤満夫・副島恒夫・碇 裕弘・国武一人・松枝茂雄・高須俊昭・西森基泰・中野 佐・大里隆雄・具島敬治・赤坂信和・熊沢和子・樋口泰義・川畑健次郎・古賀茂次・冨永昇蔵・式町正信・吉田 斌・野田靖夫・本川 栄・宮崎和人・山崎陽・清水達三・波多江敬三・清水水一郎・木村浩三・豊福和登・豊福利治
  一般会員 松井伊三・高倉 博・小田治平・木村英樹・磯本美穂・鶴田久雄・香月一枝・若狭範隆・上田ヨシヱ・荒巻善之助・有田俊雄・田中美代・松尾賀久雄・藤田胖・川島圭介・恒松俊雄・高倉 等・村上雄次

▲会議の模様 竹尾啓二常務理事の司会により開会 午後1時
(1)閉会挨拶 冨永泰資副会長
(2)会長演述 藤野義彦会長

 こゝに第10回通常代議員会を開催するに当り、御出席代議員諸兄の御健勝を御慶び申し上げると共に、吾が福岡市薬剤師会の益々の発展と薬剤師職能高揚のために充分なご討議をお願いしたい。
 顧みるに、53年4月斉田前会長のあとを受けて会長の大任を受けて4年間、会員は、100名増の615名となり、その予算も倍増している。医薬分業の進展と共に、会員の処方箋応需枚数、金額も
 54年度 48,000枚 1億4,000万円
 57年度 165,000枚 4億1,000万円
と急増している。

 会の発展は、全員諸兄の御努力と御協力の賜で同慶にたえません。福岡市薬としては、今後も日薬、県薬の主意にそって更に努力したい。特nに、対外的に行政、又地域住民とのコンセンサスを大切に努力したい。分業の進展に伴い、会員の処方箋の取扱い、請求方法等についても充分な指導が必要と考えられ、O.T.C既存薬局の処方箋応需を進める事が大切で、そのためには備蓄リストの作成と活用を計りたい。

 現在、会には8400万円の借入金があり、その確実なる返済には大変な努力と注意が必要である。

 組織の強化のためには、支部発展を期し、従来、支部とのパイプが小さかった事をふまえて、その改善に努力し、支部から理事を出す案を考えてゆきたい。

 試験センターでは幸い学薬の強力な努力を得ているので、水質検査等の事業を更に進めてゆく。尚、私事であるが、二日市に於ける調剤薬局開設にあたって、息子が分業の推進に役立とうとする一心から、努力は重ねたものの地元業界の理解を得ることが出来なかった事は、理由の如何を問わず、上部団体及び関係各位に大変で迷惑をおかけして申訳ない。

 以上述べた通り、福岡市薬剤師会は財政問題、事務局問題、又対外的問題等多くの重要かつ困難な課題をかかえている。全会員の団結と努力により、前進しなければならないと思います。

(3)来賓挨拶
▲ 神谷福岡県薬会長

 第10回代議員会及び総会を祝します。県薬では全館を建設中で、その闇市薬会鑵の一部を借用しており、有難く御礼申し上げます。県薬会館は、会員の城でありますが、行政及び関係諸団体の協力を得て建設中であり、薬事情報センターをはじめ、その他の施設は行政、医師会、卸、 メーカー等の要望にも応えるものであり、400万県民の期待にこたえて建設されるものであります。

 福岡市薬は、県の1/4を占める県下最大の支部として、又強力な支部として、県薬における役割は大きいものがあります。市薬のご発展を祝すと共に御協力を切に御願い申し上げます。

▲ 進藤福岡市長(岸川衛生局長代読)

 福岡市薬剤師会及びその会員諸兄には、常に福岡市の厚生行政に御努力頂き感謝致します。特に、休日急患センター事業、学校保健を中心として御努力を感謝すると共に、貴会の事業推進に福岡市として協力を惜しみません。

▲ 久保田市会議員

 110万の大都市となりました福岡市の保健行政にご助力を頂き、感謝に堪えません。57年度は、各方面で厳しい状況が予想されますが、全員各位のご繁栄を期待申し上げると共に、関係市会議員一同、市薬の発展にご協力申し上げます。

▲ 大庭福岡県薬務課長

 岩橋前課長のレールに従い、又一部前向きの姿勢で取組んでまいりますので、会員各位のご協力を御願い申し上げます。医薬分業を如何にして正常に発展させるか、又薬剤師が権利を得られるか、即ち薬剤師職能の高揚に対して行政面から援助をしたいと考えています。薬局らしい薬局の姿、薬剤師こよる管理体制、処方箋応需への体制、又薬剤師の地位向上のため、薬務課としては指導と共に協力をいたします。

▲ 辻英雄衆議員議員(辻夫人代読)

 国民の保健衛生に今後益々ご発展で活躍されることを御願い申し上げると共に、国会の場において、薬剤師諸兄にご協力申し上げます。

(4〉 副島恒夫議長、清水水一郎副議長席につき、本年度物故者7名の冥福を祈り、全員黙躊する。

(5〉 議長 代議員数44名中41名出席で、代議員会の成立を宣し、議事進行に協力を要請す。
 〇議事録著名人 冨永昇蔵・馬場正守

(6) 議 事
報告第1号 昭和56年度会務並びに事業報告(古賀専務理事報告〉

1.一般会務関係報告
(1〉 会員数 昭和56年3月末現在 611名
        昭和57年3月末現在 615名
        C会員 20名
(内訳 薬局359名、一般販売業、86名、薬種商6名、勤務.その他136名、名誉会員2名、賛助会員26名〔A…451名、B=・138名、C‥・20名、 賛助・・・26名〕)
  部会数 昭和57年3月末現在30部会391名
  東支部4部会45名、博多支部8部会96名、中央支部6部会97名、西支部6部会88名、南支部6部会54名、部会所属外11名
  保険薬局数 331(会員314、非会員17)

(2)会 議
 @第9会通常代議員会(総会通算第37回)(1回)
  昭 56.4. (土)福岡市中央区今泉1丁目1−1福岡市薬剤師会研修室にて開催。同時に還歴会員の祝賀式典を行う。
  該当者大正10年生まれ(順不同)
  徳原千恵子、坪根百彦、平井克朗、行実他見男、富永泰資、藤幸江
 A 理 事 会(12回)
  昭56.4.15、昭56・5・12、昭56・6・23
  昭56.7.21、昭56.9.2、昭56・10・9
  昭56.11.7、昭56.12.9 昭57・1・22
  昭57.2 23、昭57.3.15(常務理事会)
  昭57.3.24
 B 三 役 会(3回)
  昭56.6.23、昭57.1.22、昭57.2.23
 C 監 事 会(1回)
  昭56.4.7
 D 顧 問 会(1回)
  昭56.12.11
 E 支部長会(7回)   昭56.5.22、昭56. 7.8、昭56.9.16
  昭56.10.12、昭56.12.16、昭57.2.5
  昭57.3.24
 F 委員会(17回】
  薬局委員会 昭56.7.14、昭56.10.6(祉保委員会と合同)、
        昭56.12.7、昭57.1.20
  組織委員会 昭56.6.11、昭56.9.22
        昭56.11.21、昭57.2.25
  休日急患委員会 昭56.4・28、昭56・7.2
          昭56.7.6、昭56.9.11
          昭56.10.29、昭57.2.6
  学術委員会 昭56.6.5、昭57.1・13
  社会保険委員会 昭56.10.6(薬局委員会と合同)  G 福岡県薬代議員会事前打合せ会(福岡市薬選出)(1回)昭57.3.24

(3)表彰関係(順不動)
 昭56.4. 11 岸田清輝  日本薬剤師会有功賞(80才会員)福岡市
        吉岡 清  日本薬剤師会有効賞 福岡市
        安西みよ  日本薬剤師会有効賞 福岡市
 昭56.4. 29 清水貞知  勲三等瑞宝賞 東京都
 昭56.10.15 堀江秀男  福岡市学校保健会長 表彰(学校保健功労〉福岡市
    〃   松尾英照    〃
 昭56.10.22 小松真佐雄 法務大臣 久留米市
    〃   藤野義彦  福岡県知事感謝状 (薬事功労)福岡市
    〃   山手陽一     〃
    〃   郡家邦吉     〃
 昭56.10.24 藤野義彦  九州山口薬剤師会長 表彰(薬事功労)宮崎市
    〃   藤田 胖     〃
    〃   金枝正己     〃
 昭56.11. 2 村田正利  福岡県教育委員会表彰(教育文化功労)福岡市
 昭56.11. 3 木村英樹  福岡市教育委員会表彰(学校教育功労)福岡市
 昭56.11.12 白木太四郎 日本薬剤師会賞(会の発展・向上功労〉広島市
 昭56.11.21 木藤克己  厚生大臣賞 東京都
 昭56.11.25 小田公平  福岡市学校保健会長表彰(学校保健功労)福岡市
 昭57.2.17  竹尾啓二  福岡県知事表彰(公衆衛生事業功労)福岡市
     〃  藤本信親  福岡県公衆衛生協会長賞(公衆衛生事業功労〉

2 恒常的事業報告
(1)共済事業
 @ 会員死亡 山鹿平十郎(昭56・4・26)
        高嶋 康和(昭56・7・21)
        青柳 慶輔(昭56・10・26)
        渡辺荒次郎(昭56・10・24)
        川嶋 脩滋(昭56.12.10)
        高倉 英生(昭57.1.30)
        吉岡  清(昭57.2.19)

(2)薬剤師調剤研修会
 @ 第7回 処方せん応需に当って必要な基礎構座
  日 時 昭和56年7月25日(士)午後2時
  場 所 中央区今泉1丁目1−1
      福岡市薬剤師会館
  題目・構師
   1.調剤過誤と薬剤師
    福岡市立第一病院薬剤部長
                吉本喜四郎先生
   2.簡単な薬局製材について
    福岡赤十字病院薬剤部 飯野 常高先生
   3.卸DI室から−その他一乳幼児に適した解熱剤 川口屋DI室長 甲斐田茂先生
 出席者 72名  テキスト 3冊
 A 第8回 処方せん応需に当って必要な基礎講座
 主 催 福岡市薬剤部会
 日 時 昭和56年11月15日田 午後2時
 場 所 中央区今泉1丁目1−1
     福岡市薬剤市会館研修会
 題目.購師
  1.最近の眼科疾患の治療法
   大島眼科病院副院長 岡 義祐折先
  2. 卸DI室から
   @新薬(S56.9.1保険新収載)の解説
   A最近のQ&Aの動向
     九宏薬品DI室長 山田雅弘先生
 出席者 56名  テキスト 2冊
 B 第9回 薬局薬剤師のための基礎講座
 主 催 福岡市薬剤師会
 日 時 昭和57年2月20日(士) 午後2時
 場 所 中央区今泉1丁目1−1
     福岡市薬剤師会館研修会
 題目・講師
  1.卸DI室−最近の質疑から−
   九薬DI室長   伊藤鐵郎先生   2 基礎的な耳鼻咽喉科の病気
   清沢耳鼻科医院院長 清沢 博先生
 出席者 76名
C 第6回 保険薬局ゼミナー
 主 催 福岡県薬剤師会
 日 時 昭和57年1月17日(日) 午後1時
 場 所 博多区博多駅前 朝日ビル9階
       ホテル.ステーション
 会 費 1人 9,000円
 講 演 1.医師会より見た福岡県の分業
      福岡県医師会専務理事 森口正先生
       保険調剤今後の問題点
      日本薬剤師会常務理事佐谷圭一先生
 連絡事項 調剤報酬請求について
      福岡県国保連合会審査委員
      柴田伊津郎先生 出席者 34名

(3)講習会、研修会、大会等
 @ 卒業教育スクーリング
  主 催 福岡県薬剤師会
  日 時 昭和56年7月26日(日)
      午後1時〜5時
  場 所 福岡市商工会議所
      福岡市博多区博多駅前2丁目9-28
  受講料 2,000円
  講 義 〇薬剤学 午後1時〜3時
       テキスト代 1,200円
  講 師 九州大学医学部助教授
      付属病院副薬剤部長青山敏信先生
      ○毒性学 午後3時〜5時
       テキスト代  750円
  講 師 九州大学医学部衛生学教授
                  石西 伸先生
  出席者  19名
 A 薬局薬剤師研修会
  主 催 福岡県薬剤師会
  日 時 昭和57年2月14日(日)
      午前10時〜16時
  会 場 福岡市薬剤師会館
      福岡市博多区住吉2丁目20−15
  受講料 会員1,000円、非会員3,000円
      (テキスト代含む)
     テキスト 薬局薬剤師研修教本
            (日本薬剤師会編)
 講 義 ○医薬品情報について
      福岡県薬務課技術主査
                秋吉幹夫先生
     ○薬物医療をこおける調剤の諸問題
      九州大学医学部付属病院副薬剤部長 青山敏信先生
     ○医薬品管理の実際
     福岡大学病院薬剤部長
               黒田 健先生
 出席者   89名
B 卒後教育スクーリング
 主 催 福岡県薬剤師会
 日 時 昭和57年3月14日(日)
     午後1時〜5時
 場 所 福岡商工会議所
     福岡市博多区博多駅前2丁目9−28
 受講料 2,000円
 講 義 〇免 疫 午後1時〜3時
      九州大学歯学部生化学教室教授
               古賀放生先生
      九州大学医学部講師
               早川 現先生
 出席者  26名
C 福岡県公衆衛生大会
 主 催 福岡県財団法人福岡県公衆衛生協会
 日 時 昭和57年2月17日(水) 午後1時
 会 場 博多区店屋町7−18
      日立ファミリーセンター
 表彰者 6名(薬剤師関係)
     本会関係
     福岡県知事表彰    竹尾啓司
     福岡県公衆衛生協会  藤本信親
D 薬と健康の週間
  厚生省、福岡県衛生部、日本薬剤師会および福岡県薬業団体連合会の支援を受けて次の通り実施された。
 イ 期 間 昭和56年10月17日から23日まで
 ロ 行 事
1)衛生ニュース(壁新聞)、処方せんをもらったら行きつけの薬局へのポスター。  知っておきたい薬の知識、処方せんをもらったときの注意のパンフレットを開業会員に部会を通じて配布した。
2)薬草と漢方相談
 主 催 福岡県・福岡県薬業団体連合会
 期 日 昭和56年10月20日、21日、22日
 会 場 中央区天神地下街
     イベントコーナー
    来場者 約2万名
 薬草、民間薬、漢方薬、食養等の相談
 特に、本年初めて実施した薬用酒、薬用茶のコーナーで作り方指導
 なお本会より準備、後始末等会長、役員、支部長、会員の有志が参加した。
3)薬事功労者の表彰
 日 時 昭和56年10月22日  午前11時
 式 場 中央区天神 福岡県庁知事室
 表彰者14名(本会関係者 藤野義彦、山手陽一、郡家邦吉氏の3名)

3.重点事業報告
 昭和56年度は新装成った福岡市薬剤師会館という母体を基盤として、新しい展望にたった事業推進を行なうということであった。又、会館建設にともなう負債借入金の返済を含めて、経費の増大が本年の事業の停滞に及ぶことのないよう極力諸経費の節減に務め、ほぼ事業計画を目標通り成し得たいと考えている。

(1)組織の強化
(イ)市薬会報・業務連絡
   市薬会報については、回数を重ねる毎に内容的をこも充実をほかっており、ほぼ会員に定着してきたと考えるが、配布方法について
  郵便料の高騰などから、こころみに今年度は部会を通じて配布をお願いしたが、この点は 更非協力をお敵いしたい。業務連絡をこついては、確実、迅速を旨として、その都度、文書による各会員宛の郵送を原則として実施してきた。
(ロ)非会員薬剤師対策
   56年度は、新たにC会員制度を設け、入会をよりしやすく、勧誘をはかってきたが、56年度C会員の入会者は20名であった。
 又、支店会員等の未入会者に対しても、支部長の協力をお願いして極力入会の依頼を行なってきた。
(ハ)諸手続用紙等の頒布をこついて
  かねて、会員より非会員とのメリットについて要望がなされているが、そのひとつとして申請書用紙、日誌、等会員への頒布を取り止めることlこついて、薬務課と再三の協議の結果、一部の用紙を除き非会員への頒布を行なわないこととした。

(2)地域医療をこおける職能の強化
(イ)薬事情報の提供
  今年度はファクシミリ虻よる受信が50件となっている。この情報は相当な発送費用を要するので、部会経由回覧で会員に伝達を行なっている。別に県薬事情報センター発行の医薬品情報lこついては、全会員宛不定期に発送している。
(ロ)各種研修会の実施
  学術委員会を中心に各委員会の協議で前記の通り会員研修を実施した。年度途中より、標題を「処方せん応需に当って必要な基礎講座」より、「薬局薬剤師のための基礎講座」と変更し、ひろく全会員の参加を呼びかける標題とした。
(ハ) 薬局製剤活用の研究・開発
  今後、処方せん応需と共に薬局の柱とすべき重要課題と考え、アンケート調査を実施、具体的方策を検討、実施しつつあるが、会員個々の思惑もあり、より具体的については尚 研究の余地があると考える。
(ニ)試験センターの充実
  本年度は市学校薬剤師会の協力で、市販医薬品の崩壊度試験を実施した。
(ホ)休日急患診療への協力
   今年度も勤務部会の協力を得て行なわれたが、現在地・西新祖原より中央区薬院・医師会敷地に移転新築されることになり、すでに着工している。57年8月には完成の見込みで、現在の内科、小児科の2科より産婦人科、眼科、耳鼻科、外科を増設6科lこなる。従って出動薬剤師も現在の3名から4名になる。会員より出動希望の申込みを更めて行ない、万全を期して準備したい。
(へ)商業組合・諸団体への協力
   自由化競争の中にあって商業組合の責務、仕事量も益々増大している。薬剤師会員の協力が今後とも必要である。

(3〉医薬分業の推進および正常化
(イ)医師会・歯科医師会との情報交換
   医薬分業の理念については従来通り変りないが、5月1日より実施された薬価基準の改正は、病・医院、応需薬局をこも少なからぬ影響を与え、医師側においては処方せん発行の気運が急速に高まってきた。このような情勢のなかで、医師会との情報交換を密にし「処方せん受入れ推進月間」実施についても協力、理解を要請した。
(ロ)請求業務指導
   県保険課による平常指導監査は、今年も行なわれた。請求業務虻ついて、種々指摘されたこと、会員へ通達の必要あるものについては、逐一文書で配布している。これらの文書については保存綴りをして、誤りのないようお願いしたい。尚、保険関係の監査は年々強化されている。

(4)そ の 他
(イ)福岡市薬剤節会検査センター
   会館建設当初より説明してきた教育委員会委託の小・中学校の飲料水、水質検査lこついて、当初の予定より早く、今年度から検査業務を実施することlこなり下記の通り検査センターを設立、県知事に許可登録を行った。
  ○名 称 社団法人福岡市薬剤師会検査センタ一
  代表者 福岡市集会長 藤野 義彦
  登録番号 福岡県水第15号
  責任者 福岡学薬会長 馬場 正守
  57年2月に全校の水質検査を実施し、教育委員会に報告書を提出した。
(ロ)福岡地区薬業協議会は毎月10日(土、日曜の場合は前後に変更〉薬業界の諸問題、特にチラシ配布、乱売問題等に関し、福岡地区のメーカ一、卸売業、小売業者の各代表により協議す。山手理事、小村理事ほか参加する。
(ハ) 福岡市国保運営協議会(会長出席)並びに各区保健所運営協議会に本会各区支部長出席する。

4. 関係団体の事業報告
(イ)福岡市学校薬剤師会
  福岡市学校薬剤師会副会長、福岡市薬理事
  獺越 寿(資料No.2参照〉
(ロ)福岡市薬剤師会勤務部会
  福岡市薬剤師会副会長 吉本喜四郎
  会員数 415名(資料No.3参照)
(ハ) 福岡市女子薬剤師会 会員数130名
  福岡市薬剤師会の事業に協力し講習会その他福岡市薬の指導を受けている。
  福岡市女子薬剤師会会長
  福岡市薬剤師会理事 石井多嘉子
(ニ) 福岡県商組福岡支部
  薬業界の関係諸団体と常に協力して新規開業者問題、量販店問題等について、価格問題をふくめて薬業界の正しい繁栄を期して努力している。
  県商組福岡支部長、福岡市薬剤師会理事 山手 陽一

 報告第2号
第44回(臨時)第45回(臨時)第46回(通常)福岡県薬剤師会代議員会出席報告  古賀専務理事

(質問の部) その1
▲冷川襄(博多〉
  報告事項中社会保険委員会は、1回しかやってないが、どうしてか?
▲古賀専務理事
  社会保険委員会は、毎月レセプト審査で4日、5日に集るので、問題点については、その際毎月協議している。
▲冷川嚢(博多)
  県薬代議員会報告中、緊急動議がなされているが、説明がない。
▲古賀専務理事
  県薬としては、二日市の会員からの申し入れに対して、県の執行部として最善の方法で解決すると返答がなされ二日市の会員は、納得している。県薬代議員会でもその件については賛成多数で解決している。
▲冷川襄(博多)
  藤野会長が県薬副会長をやめられた理由を聞きたい。又市薬理事会と協議してやめたのか?
▲斉藤徹雄(博多)
  藤野会長から会長演速の中でおわびがあったが、おわびでは、すまないではないか、非常織な事をなされた事には、どう対処されるか、市薬の団結を乱す事をこなるではないか、たゞし自分は筑紫支部側の話だけ聞いているのでそれでは一方通行なので藤野会長の話を聞きたい。
▲藤野義彦会長   筑紫支部の関係会員の理解を得られる様、努力をつづけたが、理解を得られず、残念だが、詳しい事情については、後で報告説明する。
▲斉藤徹雄(博多)
  選挙の前に今聞きたい。
▲藤野義彦会長   二日市の件について最初、昨年3月に安元医師より話しがあったが、分業のあり方と役員の立場上地元会員への発行をお願いする様、息子に指示した。その結果安元医師は筑紫支部長戸田先生と接渉を持った。  その後両者に於いて、調剤薬局建設設計までの話しがあったが流れてしまった。それは、家賃の問題とか、お互いのコミニュケーションの足りなかった事につきます。
 安元医師が、再度息子に対し、分業を是非受けてくれと云う事になったのは12月中旬であり、その根拠は、会営薬局では、責任の所在がわからなくて、不信であることであり絶対に安元医師は、会営には出さないと云った。
 本年1月以降、この件をこついての処置をどうするかと云うことで、神谷会長、荒巻専務等に相談もし筑紫支部との話合いも持たれたがまとまらなかった。この申出をうけない時には筑紫地区の分業進展がならないと云う危惧の声も大いにあった。
 地元筑紫支部会員の来訪をうけ再度安元医師と会営の仲を持ってくれと云う要望を受けたので、その申出によって私としては始めて安元医師に会い、その旨を戸田先生、本岡先生へ伝えた。
 諸服の事情があるにせよ、この様になった事は私の不徳の致す処である。現在家賃は約10坪と設備共に15万円で賃借している。4月1日より開局しているが今のところ月1,200枚程度の発行を受けている現況である。
▲冷川襄(博多〉
  五者協定はどうなっているのか?同一駅地内は認めぬ筈ではなかったか。自分の所は古くからの漢方薬店であるが先の保険薬局申請に際し漢方薬だけ扱うと云ったら県の神谷会長から理由なく処方せん応需をことわるのは違法であると云われたが、二日市に於いて会長の薬局が耳鼻科だけ受付けて、近くの眼科処方せんを断わるのは違法ではないのか。
▲藤野義彦会長
 五者協議会の問題については、県薬の荒巻専務が答える。
▲斉藤徹雄(博多)
 藤野会長の心境は充分解るが会長は会員を忘れてはいないか、もっと安元医師と話し合いの仲で県薬が仲介の労を取るべきではなかったか、県薬の努力が足りない。
▲藤野義彦会長
 二日市の会員から副会長として自分に仲介の労をとる様云われ自分も県薬会長も荒巻専務も安元医師に何度も合って話をし、安元医師に二日市の会営薬局に処方せんを出してくれる様再三頼んだ。安元医師としては、二日市の会常薬局は自分としては全く信用がないので続対に出さない
。  安元医師としては、耳鼻科関係の漢方薬について勉強していきたいし、小児科との併用処方についても研究したいので二日市の会営薬局では、それは出来ないので絶対に会営薬局では駄目だと云った。
▲斉藤徹雄(博多)
  「医師会と情報を密にして」とあるが「ミツ」とはどういうことか
▲古賀専務理事
  藤野会長と医師会長とは常に話し合いの場を持っている。三師会では年1、2回会合を開き、その前後に於いても専務、理事、常務理事レベルでも打合せ会を行っている。処方せんその他の情報センター関係等に於いても常に医師会と密接な連絡をとりながら研究を進めている。密とは、常に対話が出来る状態であると云う事である。
▲副議長
  質問終り、議長一同に諮り原案通り承認決定す。

議案第1号 昭和56年度歳入歳出決算認定の件  (藤原常務理事)
昭和56年度福岡市薬剤師会歳入歳出決算書
      自 昭和56年4月1日
      至 昭和57年3月31日

1.収支決算の部

歳入の部
   款    項    昭56年度    昭56年度
             予 算額    決 算額
第1款 会  費    40,156,500  36,740,000
 第1項 会   費  35,216,500  35,190,000
 第2項 入 会 金   2,160,000   1,550,000
 第3項 薬剤師連盟
     特別会費   2,780,000        0
第2款 保険薬局会費  26,760,981  22,000,000
 第1項 保険調剤
     特別会費   26,760,981  22,000,000
第3款 雑収 入     5,372,948   2,600,000
 第1項 雑 収 入   5,372,948   2,600,000
第4款 報償金      2, 280,300   2,284,500
 第1項 県薬よりの
    保 償 金   2, 280,300   2,284,500
第5款 繰入金      3,940,000   3,940,000
 第1項 福岡市よりの
    事業補助金   2, 940,000   2,940,000
 第2項 〃 未収金   1,000,000   1,000,000
第6款 県よりの
    補助金       700,000    600,000
 第1項 県薬よりの補助金 700,000    600,000
第7款 繰 越 金     200,944    200,944
 第1項 前年度よりの
    繰越現金       53,445     53,445
 第2項 〃 銀行預金   147,499    147,499
  収入合計(A)   79,411,673  68,365,444

 歳出の部
   款    項    昭56年度    昭56年度
             決 算額    予算額
第1款 事務費     19,664,602  13,307,970
 第1項 給   料   8,407,353   6,929,400
 第2項 職員諸給与    160,000    170,000
 第3項 臨時 公 費    300,000    300,000
 第4項 旅費交通費    553,820    400,000
 第5項 交 際 費    788,535    200,000
 第6項 通 信 費    256,920    800,000
 第7項 器具備品費    106,000    100,000
 第8項 消耗 品 費    598, 440    300,000
 第9項 福利厚生費    641,523    560, 000
 第10項 水道光熱費  1,476, 967    800,000
 第11項 公租公 課   3,661,150   1,604, 570
 第12項 事務諸雑費    506,394    100,000
 第13項 会館維持費  1,207,500   1,044,000
第2款 会議費      2,001,922   1,600,000
 第1項 代議員会費    347,647    350,000
 第2項 総 会 費    222, 995    350,000
 第3項 役員会費    1,033,220    800,000
 第4項 諸会議費     398,060    100,000
第3款 事業費      4,177,172   4,690,000
 第1項 総務部費      80,584     50,000
 第2項 組織部費     306,468    500, 000
 第3項 学術部費     131,240    200,000
 第4項 事業部費     704,270    850,000
 第5項 広報部費     440,450    400,000
 第6項 宣 伝 費     50,000     50,000
 第7項 印 刷 費    217,810    300,000
 第8項 補 助 金    500,000    500,000
 第9項 支部交付金   1,136,400   1,040,000
第10項 薬業経済
     対策費      500,000    500, 000
 第11項 職能対策費    62, 700    100,000
 第12項 清水文庫費    44,650    100, 000
 第13項 事業諸雑費     2,600    100,000
第4款 分業推進費    3,795,716   3,500,000
 第1項 推進事業費   3,516,488   2,600,000
 第2項 三師会対策費    95,400    300,000
 第3項 分業推進
   事  業 費     183,828    600,000
第5款 試験センター費  4, 131,285   1, 100,000
 第1項 器具備品費   2,852,750    900,000
 第2項 委   費   1,278,535    200,000
第6款 負担金     24,593,315  22,942,000
 第1項 県薬負担金  16,242,000  16,270,000
 第2項 調剤基本料
    負 担 金   5,064,315   3,600,000
 第3項 その他の負担金 2,465,000   2,442,000
 第4項 県薬入会金    822,000    630,000
第7款 積立金       430,000    430,000
 第1項 職員退職
   積 立 金      430,000    430,000
第8款 報償金      1,560,500   1,350,000
 第1項 部会への
   報 償 金    1,560,500   1,350,000
第9款 借入金返済金  17,737,655  17,955, 494
 第1項 借入金返済金 10,800,000  10,800,000
 第2項 借入金利息   6,937,655   7,155,494
第10款 雑  費      453,852    200,000
 第1項 雑   費    483,852    200,000
第11款 予備費       183,978   1,289,980
 第1項 予 備 費    183,978   1,289,980
 支 出 合 計(B) 78,729,997  68,365,444
 次期繰越収支差額(C)  681,676
   合    計   79,411,673  68,365,444

監査報告
 上記監査の結果正確なることを証明いたします。
  昭和57年4月2日
        監事 三 根 孫 一 (印)
         同 松 尾 良 一 (印)

議案第2号 昭和57年度事業計画決定の件
 昭和57年度事業計画(案)
  昨年度は上部団体である日本薬剤師会・福岡県薬剤師会の基本方針に従って、本市の環境と会員の御協力と資質の有能性を基盤に、薬剤師職能の安定と飛躍を願いつつ運営してまいりました。57年度も前年の運営基本を踏襲しながら真しに取組み、本会の事業の発展を期したい。
  組織のますますの増強と医薬分業の発展をはかり、対外的に地域医療における職能の強化を中心に、対内的には本年は特に会員福祉と会員利益の追求のための研究をはかりたい。
  一般的継続事業については、本年度も予算的に厳しい状況にあるが、極力その推進につとめ会館維持を万全にはかりつつ、次の諸施策を実施する。

 1.組織の強化
  (1)会報、業務連絡の強化拡充
  (2)非会員薬剤師対策
  (3)支部の運営および活動の支持
 2.医薬分業の推進
  (1)医師会・歯科医師会との情報連絡
  (2)請求業務指導
  (3)分業情報の収集とあっせん
 3.地域医療における職能の強化
  (1)薬事情報の提供(県薬事情報センターの活用)
  (2)各種研修会の開催
  (3)薬局製材の活用・開発
  (4)試験センターの充実
  (5)休日急患診療への協力
  (6)傘下諸関係団体への支援協力
 4.会員福祉と会員利益追求の研究
  (1)協同組合設立準備
  (2)その他
 5.会館の運営維持と運営
  (1)事務の省力化と能率化
  (2)その他

 議案第3号 昭和57年度福岡市薬剤師会会費決定の件(案)
1.昭和57年度の会費は次のとおりとする。
 A 薬局・一般販売業者、薬種商販売業者
            会費年額  68,000円
 B 勤務・その他   会費年額  26,000円
 C(1)A会員の薬局・薬店に勤務する薬剤師
  (2)薬業に従事しなくとも福岡市薬剤師会の旨に賛同する薬剤師
            会費年額   7,000円
2.昭和57年度の新入会者の入会金を次のとおりとする。
 A 会 員   10万円
 B 会 員   1万円
 C 会 員   0

会費


議案第4号 昭和57年度歳入歳出予算決定の件

昭和57年度 福岡市薬剤師会歳入歳出予算(案〉
      自 昭和57年4月1日
      至 昭和58年3月31日

 歳入の部
             昭57年度     昭56年度
   款    項    予算額(案)   予算額
第1款 会  費     44,728,000   36,740,000
 第1項 会   費   35,696,000   35,190,000
 第2項 薬剤師連盟
     特別会費     7,032,000
 第3項 入 会 金    2,OOO,000    1,550, 000
第2款 保険薬局会費   31,000,000   22,000, 000
 第1項 保健調剤
     特別会費(市)  24,500,000   22, 000, 000
 第2項 保健調剤
     特別会費(県)   6, 500, 000
第3款 雑 収 入     3,000,000    2,600,000
 第1項 雑収入      3,000, 000    2,600,000
第4款 報償金                2, 284,500
 第1項 薬よりの
     報 償 金             2, 284, 500
第5款 繰入金       4,000,000    3, 940, 000
 第1項 福岡市よりの
    事業補助金    2,900,000    2,940,000
 第2項 〃 未収金    1, 000,000    1, 000, 000
第6款 県薬よりの補助金  1, 240, 000     600,000
 第1項 県薬よりの補助金   50, 000     600, 000
 第2項 支部活動費     890,000
第7款 繰越金        681,676     200,944
 第1項 前年度よりの
   繰越現金        346,753      53,445
第2項 〃 銀行預金      334,923     147,499
 合   計       84,649, 676   68,365, 444

歳出の部

   款  項      昭和57年度予算額(案)
第1款 事務費      16,520,000
 第1項 費用弁 償     600, 000
 第2項 給   料    7,107, 000
 第3項 職員諸給与     170,000
 第4項 臨時雇費      300,000
 第5項 旅費交通費     500,000
 第6項 交 際 費     300,000
 第7項 会長渉外費     200,000
 第8項 通 信 費    1, 372, 000
 第9項 器具備品費     100,000
 第10項 消耗品費      516,000
 第11項 福利厚生費     538,000
 第12項 水道光熱費   1,523, 000
 第13項 公租公課    1,612,000
 第14項 事務諸雑費     478,000
 第15項 会館維持費   1,204,000
第2款 会 議 費     1, 500, 000
 第1項 代議員会費     350,000
 第2項 総 会 費     250,000
 第3項 役員会費      800,000
 第4項 諸会議費      100,000
 第3款 事 業 費    6,330, 000
 第1項 総務部費      250, 000
 第2項 組織部費      350,000
 第3項 学術部費      150,000
 第4項 事業部費      600,000
 第5項 広報部費      400,000
 第6項 宣 伝 費      50,000
 第7項 印 刷 費     300,000
 第8項 補 助 金     200,000
 第9項 支部活動費    1,130,000
 第10項 薬業経済対策費   500,000
 第11項 職能対策費     100,000
 第12項 清水文庫費     100,000
 第13項 事業諸雑費     100,000
 第14項 情報センター費   100,000
 第15項 試験センター費   50,000
 第16項 学薬対策第     300,000
 第17項 部会活動費   1,350,000
第4款 分業推進費     5,096,000
 第1項 推進事業費    4,796, 000
 第2項 三師会対策費    100,000
 第3項 分業推進事業費   200,000
第5款 試験センター費
 第1項 器具備品費
 第2項 委 員 会 費
第6款 負 担 金    32,354,000
 第1項 県薬負担金   17,440,000
 第2項 調剤基本料負担金 6,500,000
 第3項 その他の負担金  2,402,000
 第4項 県薬入会金     600,000
 第5項 薬剤師連盟
 特別 会 費      5,412,000
 第7款 積 立 金     430,000
 第1項 職員退職積立金   430,000
 第8款 報 償 金
 第1項 部会への報償金
 第9款 借入金返済金  16,703,000
 第1項 借入金返済金  10,800,000
 第2項 借入金利息    5,903,000
 第10款 雑  費      200,000
 第1項 雑   費     200,000
第11款 過年度未払金   4,400,000
 第1項 過年度未払金   4,400,000
第12款 予 備 費    1,116,676
 第1項 予 備 費    1,116,676
   合    計    84,649,676

議案第5号 借入金限度額決定の件
 昭和57年度福岡市薬剤師会の借入金の限度額は次のとおりとする。
    一金 10,000,000円

質問の部(その2)
 ▲堀江秀男(博多)
  会費内容をこついて日薬からリベートがないが県薬には差引いて納めるのか!
 ▲冨永泰資副会長
  日薬には13,500円県薬には13,500円納入する。
 ▲堀江秀男(博多〉
  県薬は日薬に差引いて納めている、実質値上ではないか。
 ▲冷川襄(博多)
  県薬会費は実質値上ではないか
 ▲古賀専務理事
  日薬よりはリベ−トなし日薬には13,500円の80%納入すれば良い事になっている。20%2,700円は県薬に残ることになる。
 ▲冷川襄(博多)
  それはおかしいではないか、対税対策にならないではないか。
 ▲冨永委員副会長
  そんな事は県薬の代議員会で聞け、リベートがない限りに支部活動費をもらっている。
 ▲赤坂信和(南)
  付議事項15頁の雑収入の説明をせよ
  又水質検査の費用は残りが全くなく市の会計に収入として残らぬ はないか?
 ▲藤原長春常務理事
  県薬よりの100万円は家賃である。学薬の分は、学薬で市薬の職員を使うのでその費用、休急センターの分はセンターよりもらう、出動要員の教育費である。
 ▲高杉正典(博多)
  特別会費の中で昨年度代議員会で57年度より処方せんの枚数に変更すると云ったが、どうしたか、今年からなぜせぬか?
 ▼藤野義彦会長
  処方せん枚数の方法で研究するとは云ったが、57年度からすると云った事はない。
 ▲藤原良春常務理事
  徴収の基準は研究中であり、2.500万円を限度として各方面の意見をきいて今年度より準備中である。
 ▲藤原義彦会長
  市薬では2,500万円を限度としたい、各方面の意見をきいて研究中である。又県薬では3,300万円になる予想を立てるなど県薬との関係もあり、充分研究しなければならない。
 ▲高杉正典(博多)
  医師会では基本料に対してとっている。現在の方法では大へん不満が多い。調剤薬局のみの薬剤師会を作りたいが、どうか。
 ▲藤野義彦会長
  基本料に対する方法が妥当であると考えている。一応限度額2,500万円としてその範囲内で研究する。
 ▲高杉正典(博多)
  昭和57年度からすると、昨年云ったではないか。
 ▲藤野会長
  その様な事はない。今までのべた方針で研究する。
 ▲冷川襄(博多)
  2,500万円の限度と云うが2,500万円以上になったらどうすろか、具体的に示せ  ▲藤野会長
  本年度は2,500万円として、その中で研究する。
 ▲副島恒夫議長
  一同に諮り異議なく原案通り承認可決す。

選  挙(任期満了による)
     会 長 1名   副会長 3名
     監 事  2名
 ▲副島議長 選挙方法を代議員一同に諮る。長時間審議の末選考委員による選出と決定する。
  委員11名 馬場正守、冷川 襄、斉藤徹雄、小松真佐雄、国武一人、野田靖夫、式町正信、具島敬治、木村浩三、副島恒夫、清水水一郎

 ▲議 長  選考の結果次の通り発表
  会 長 冨永泰資
  副会長 古賀 隆、冨永昇蔵、吉本喜四郎
  監 事 三根孫一、松尾良一
  (冨永泰資氏より多くの公務を理由に辞退申し出があり、続いて古賀氏より一身上の都合で辞退が表明された)

▲議長は、再度選考委員会開催を要望選考に入る。
▲議長、再選考の結果を報告 前回と同じ各氏が選ばる。(古賀氏は強固に辞退議長これを預る、続いて冨永泰資、冨永昇蔵両氏も議長預りを要望し辞退)
▲議長 流会を宣言
▲清水副議長 次回議員会で選出されるよう代議員一同に指示する。
 以上で議事終了。正副議長退席。

▲閉会の挨拶   藤野義彦会長
 午後6時20分 議決を明らかにするため署名捺印する。
  議事録著名人  冨永昇蔵、馬場正守

第38回 社団法人福岡市薬剤節会総会
1.開催期日 昭和57年
2.開催場所 福岡市中央区渡辺通り4丁目1の2
       セントラルホテル、フクオカ
       地下第一ホール
3.出席者総数 78名(出席者78名 委任状0名 総会員数615名)
4.会議の模様 竹尾啓二常務理事の司会により開会
        開会、会長あいさつ    藤野義彦会長
▲第10回通常代議員会決定事項報告
(1)報告第1号 昭和56年会務並びに事業報告
     第2号 第44、45、46、福岡県薬代議員会報告
(2)議案第1号 昭和56年度歳入歳出決算認定の件
     第2号 昭和57年度事業計画決定の件
     第3号 昭和57年度会費決定の件
     第4号 昭和57年度歳入歳出予算決定の件
     第5号 借入金限度額決定の件
   以上決定事項につき報告す。
(3)任期満了につき行われた選挙については次期代議員会へ持ちこされた。

▲部会表彰
   千代、県出、姪浜、西新、香椎(5部会)
▲高齢者(80才以上の会員)表彰
   藤野会長より下記の会員に記念品贈呈す。
   高倉 等、若狭半吉、清水 忠、重松荒太郎、松村定雄、徳永与一郎、中村善一郎(4月24日死亡〉7名
▲還暦会員(大正11年生れの方)記念品贈呈
   松尾賀久雄、岡村重一、中村幸三郎、大谷禧之、礎本美穂、恒松俊雄、川島圭介 7名
▲閉会のあいさつ   吉本喜四郎副会長
 以上で第38回通常総会を終了す。
 午後6時50分
 議決を明かにするため、議長、議事録著名人、 署名捺印す。
  議 長    副島 恒夫
  議事録署名人 冨永 昇蔵
    〃    馬場 正守


社団法人福岡市薬剤師会
     第10回通常代議員会継続会議

1.開催期日 昭和57年5月15日(土) 午後2時
2.開催場所 福岡市中央区渡辺通り4丁目1の2
       セントラルホテル、フクオカ
       地下第一ホール
3.出席者総数 59名
       役員17名  代議員36名  一般会計6名
 △役 員 会 長  藤野義彦
      副会長  冨永泰資、吉本喜四郎.
      専務理事 古賀 隆
      常務理事 藤原良春、竹尾啓司、
           三津家正友、成沢哲夫、
           野仲範子
      理 事  山手陽一、山村正治、
           井原俊一、木原三千代、
           石井多賀子、獺越 寿
      監 事  三根孫一、松尾良一
            以上 17名
 △代議員 東支部  馬場勘二、馬場正守、
           正岡民治、松井昌也、
           磯田正之
      博多支部 堀江秀男、柴田常考、
           冨永雄造、高杉正典、
           児島 豊、樋口 甲、
           冷川 襄、斉藤徹雄、
           藤 幸江
      中央支部 国武一人、小松真佐雄、
           安藤満夫、副島恒夫、
           碇 裕弘、西森甚泰、
           松枝茂雄、中野 佐
      南支部  川畑健次郎、赤坂信和、
           具島敬治、大黒隆男
      西支部  冨永昇蔵、吉田 斌、
           清水達三、式町正信、
           本川 栄、波多江敬三、
           野田靖夫
      勤  務 木村浩三、豊福利治、
           清水水一郎 以上36名
     一般会員  荒巻善之助、山口利英、
           山川一美、若狭範隆、
           村上雄次 以上6名

 会議の模様 竹尾啓司常務理事の司会虻より、開会  午後 2時
1.開会のあいさつ 竹尾啓司、司会者として開会を宣す。
1.会 長 演 述 藤野義彦会長
  去る4月 24日の代議員に於いて3号議案の役員選挙が未定となったので、本日継続会議をもった。諸兄の御審議をお願いする。又前回は立候補したが、今回は辞退するのでよろしく。
1.副島恒夫議長 清水水一郎副議長席につく。
 副島恒夫議長 前回未決となった役員選挙によって、審議をお願いする。
 選挙にするか選考委員制にするか諸君の意見がききたい。
 慎重且つ多数の意見が出たが議長採決により選考委員制にて選出決定する。
 各支部の選考委員発表
  東支部  馬場勘二
  博多支部 冷川 襄、斉藤徹雄
  中央支部 小松真佐雄、国武一人
  南支部  具島敬二
  西支部  式町正信、野田靖夫
  勤  務 木村浩三
  議  長 副島恒夫
  副 義 長 清水水一郎  以上11名
  別室にて選考の結果
▲副島恒夫議長発表
  会 長 冨永泰資
  副会長 冨永昇蔵、国武一人、吉本喜四郎
  監 事 三根孫一、松尾良一
▲閉会のあいさつ
  竹尾啓司常務理事 終了午後2時55分
  昭和57年5月15日
         議 長     副島 恒夫
         副議長     清水水一郎
         議事録著名人  冨永 昇蔵
           同     馬場 正守

 第38回社団法人福岡市薬剤師会
        総会議事録(継続会議)

1.総会の種類 第38回昭和56年度通常総会
2.開催通知期日 昭和57年5月7日
3.開催 期 日 昭和57年5月15日
4.開催場 所 福岡市中央区渡辺通4丁目1の2
        セントラルホテル、フクオカ
        地下ホール
5.出席者数     役 員 17名
          代議員 36名
          一般会員 6名総数59名
6.会  議
  司 会 古賀専務理事 
▲会長あいさつ 冨永泰資
  会員諸君に協力を要請

  以上をもって通常総会の全日程を終了す。
                 時午後3時20分
   昭和57年5月15日
              議  長   藤野義彦
              議事録著名人 冨永昇蔵
                同    馬場正守


役 員 名 簿 昭和57年5月

職 名    氏  名      住    所
会 長   冨 永 泰 資   西区周船寺407
副会長   国 武 一 人   中央区渡辺通1-1-1 サンセルコビル1F
 〃    冨 永 昇 蔵   早良区西新1−7−32
 〃    吉 本 喜四郎   博多区吉塚1丁目8-1 市立第一病院
専務理事  堀 江 秀 男   博多区博多駅南5丁目12−27
常務理事  式 町 正 信   城南区東油山2−7-11
 〃    小 村 正 治   南区井尻4丁目3−37
 〃    宮 崎 和 人   城南区樋井川3−6−1
 〃    成 澤 哲 夫   南区若久5丁目1-1 国際ビル101
 〃    森 川 俊 一   城南区七隈34 福大病院薬剤部
理 事   磯 田 正 之   東区馬出2丁目2−13
 〃    正 岡 民 次   東区美和台2丁目 シティーマーケット内
 〃    木 原 三千代   博多区月隈168−295
 〃    石 井 多賀子   博多区下呉服町9-118
 〃    獺 越  寿    早良区西新4丁目6−2
 〃    冨 永 雄 造   博多区上川端町1−7
 〃    山 手 陽 一   中央区大手門2丁目7-10
 〃    大 黒 隆 男   南区若久1丁目31−18
理  事  斉 藤 徹 雄   博多区板付4−3−5
 〃    西 森 甚 泰   中央区平尾4−5−18
監 事   三 根 孫 一   博多区岡場町5-19
 〃    松 尾 良 一   中央区唐人町2丁目 福岡市立こども病院
顧 問   四 島  久    中央区六本松4丁目1-12
 〃    久保田 秀 己   中央区春吉3丁目23−27
 〃    白 木 太四郎   中央区六本松3丁目10-42
 〃    斉 田 和 夫   博多区麦野6丁目23
議 長   副 島 恒 夫   中央区唐人町1−4−12
副議長   清 水 水一郎   東区馬出3-1-1九大


福岡市薬剤師会代議員名簿   昭和57年12月1日現在

東 区  馬 場 勘 二 東区 箱崎3丁目9−49
 5名  馬 場 正 守 〃  箱崎1丁目32−17
     村 田 博 昭 〃  大字香椎1844−81
     松 井 昌 也 〃  舞松原2丁目6−12
     藤 野 哲 朗 〃  箱崎2−9−28
(予備) 篠 崎 正十郎 〃  馬出2丁目2−4
博多区  柴 田 智加恵 博多区吉塚本町2−48
     高 杉 正 典  〃 博多駅前3丁目17-10せいわビル
     児 島   豊  〃 中州5丁目5−9
     樋 口   甲  〃 対馬小路5−17
     冷 川   襄  〃 住吉3丁目5−3
     藤   幸 江  〃 銀天町3丁目1−3
     中 嶋 達 雄  〃 奈良屋町9−1
     高 丘   章  〃 住吉2−15−4
     石 井 雅 明  〃 中呉服町4−1
 10名  木 原 摩利子  〃 板付5−3−23
(予備) 田 中 邦 彦  〃 博多駅東3−9−3
中央区  小 松 真佐雄 中央区清川2丁目13−1
     安 藤 清 美  〃 警固1丁目2−6
     副 島 恒 夫  〃 唐人町1丁目4−12
     碇   裕 弘  〃 六本松2丁目3−5
     松 枝 茂 雄  〃 大手門1丁目9−1-30
     森 田   明  〃 清川1−14−12
     白 木 太一郎  〃 大名1-14-45 鵜池ビル6F
     勢 島   充  〃 天神1−10−24 三和ビル5F
     眞 崎 甚三郎  〃 平尾2−7-2
 lO名  中 野   佐  〃 今泉2−3−11
(予備) 大 隈 次 郎 中央区薬院2丁目1−1
 南 区 瀬 尾 周 二 南区 長住5−15−15
     樋 口 泰 義 〃  高官5丁目2−6
     川 畑 健次郎 〃  尾形原386−1
     古 賀 茂 次 〃  中尾2丁目3−25
  5名 具 島 敬 治 〃  大橋1丁目2−5
 (予備)岩 永 栄 次 〃  高宮3丁目4−12
 西 区 鬼 塚 葉 子 城南区樋井川6 27−69
     深 江 暉 夫  〃 大字七隈186−3
     行 実 他見男 早良区四箇田団地4-110
     竹 尾 啓 二 西区 姪浜3−4−2
     栗 田 邦 彦 城南区別府4−14−5
     本 川  栄  早良区原公団星の原団地32-103
     野 田 靖 夫  〃 大字梅林125
     糸 岐 良 次  〃 西新4−8−39
  9名 清 水 達 三   〃 有田416−7
 (予備)波多江 敬 三  〃 飯倉2丁目12−3
 勤 務 木 村 浩 三 城南区七隈34福岡大学病院薬剤部
     豊 福 和 登 中央区舞鶴3丁目5−27 浜の町病院
     豊 福 利 治 南区大桶3丁目1−1 福岡赤十字病院
     清 水 水一郎 東区馬出3丁目1-1 九大病院内児愛団薬局
     中 尾 俊 昭 南区塩原882公立学校共済組合九州中央病院
 6名  仲尾次 広 子 中央区天神1−3−46 済生会福岡総合病院
 卸名  大 黒 清 治 博多区山王2丁目3−5 葛纐
       46名


福岡県薬剤師会代議員名簿

東 区 馬 場 勘 二 東区 箱崎3丁目9−49
    馬 場 正 守 〃  箱崎1丁目32−17
    正 岡 民 次 〃  美和台2丁目美和台 シティーマーケット内
 4名 磯 田 正 之 〃  馬出2丁目2−13
(予備)松 井 昌 也 〃  舞松原2丁目6−12
博多区 柴 田 常 考 博多区吉塚本町2−48
    三 根 孫 一  〃 絢場町5−19
    斎 藤 徹 雄  〃 板付4丁目3−5
    冷 川   襄  〃 住吉3丁目5−3
    冨 永 雄 三  〃 上川端町1−7
 6名 堀 江 秀 男  〃 博多駅南5丁目12-27
(予備)児 島   豊    中州5丁目5−9
中央区 西 森 甚 泰 中央区平尾4丁目5−18
    小 松 真佐雄 中央区清川2丁目13−1
    古 賀   隆  〃 草香江1丁目2-15
    山 手 陽 一  〃 大手門2丁目7−10
    国 武 一 人  〃 渡辺通1丁目1−1 サンセルコビル1階
 6名 松 枝 茂 雄  〃 大手門1丁目9−30
(予傭)安 藤 満 夫  〃 警固1丁目2−6
南 区 高 倉   博 南区 長住5丁目16−10
    木 村 英 樹 〃  長住5丁目9−44−5
    岩 佐 周一郎 〃  皿山1丁目9−4
    有 田 俊 雄 〃  横手2丁目33−13
 5名 小 村 正 治 〃  井尻4丁目3−37
西 区 竹 尾 啓 司 西区 姪浜3丁目4−2
    合 沢 英 夫 〃  長尾1丁目13−21
    式 町 正 信 〃  東油山2丁目7−11
    藤 原 良 春 〃  姪浜4丁目10−18
    冨 永 奉 賛 〃  周船寺町407
    松 尾 英 照 〃  高取2丁目17−46
 7名 江 頭   溜 〃  野芥766
(予備)野 田 靖 夫 〃  大字梅林125
     計28名 予備5名


お悔み申し上げます

 中 村 吾一郎 殿
   第一薬局(博多支部)
   昭和57年4月24日   89才

 戸 田 連 城 殿
   上人橋薬局(中央支部)
   昭和57年6月12日   79才


==市 薬 日 誌==

5月18日  会長、副会長、市部長会議
  20日  新執行部役員人事決定
  21日  引継ぎ連絡会
  25日  理事会
  26日  県薬支部長会に市薬支部長出席決定する(県薬)
5月 27日  医師会、歯科医師会、市長、議長、衛生局、民生局、他挨拶訪問する(会長、副会長、専務)
6月 1日  三役会
   4日  社保委員会(宮崎)
  10日  薬と健康の週間委員会(専務)
  11日  県薬理事会(冨永)
   〃  中央支部総会(冨永・堀江)
  12日  久保田市議激励会(冨永、国武、吉本、堀江、山手)
  〃   西支部総会 於百道パレス(冨永、堀江)
  13日  東支部総会 於香椎一品香(冨永、国武)
6月16日  支部長会
  19日  理事会
  22日  県薬業連合会理事会(冨永)
  25日  県薬代議員会
  27日  南支部総会 於南市民センター(冨永・堀江)
7月 2日  学校保健会長中山弘道先生退任祝賀会(堀江)
   5日  杜保委員会(宮崎)
   7日  学術委員会(森川)
  〃   急患委員会(成澤)
  10日  薬局組織合同委員会(磯田、小村〉
  16日  勤務部会研修会(冨永)
  20日  急患委員会(成澤)
   〃  市薬広報No.1発行
   〃  支部連絡協議会(県薬)於セソトラルホテル(冨永、堀江、各支部長)
  22日  理事会
  27日  国保運営委員会(冨永)
  28日〜29日 日薬連支部長会(冨永)
8月 5日  杜保委員会
   7日  前会長店舗落成式(冨永〉
   9日  福薬連・県薬理事会(冨永)
  11日  急患委員会(成澤)
  18日  南支部主催各支部勤務共催(納涼船懇親会)参加300名(大黒)
  20日  薬局、組織合同委員会(小村・磯田〉専務出席
8月 21日  第10回学術研修会(吉本・森川)
      於電気ビルホール出席98名
  24日  支部長会
  〃   理事会
  25日  新急患センター開院式(冨永〉
   4日  杜保委員会(宮崎)
9月 5日  第4回市薬主催ソフトボール大会 於舞鶴小学校 参会88名
  10日  市薬広報No.2発行
  14日  三師会(来賓市長、助薬、局長)
  17日  薬務課主催 新任管理薬剤師講習会 於九宏薬品
  20日  薬局、組織委員会(小村・磯田)
  22日  急患委員会 市立急患センター医薬品集編集委員会(成澤)冨永、吉本、堀江出席
  18日  分業実態調査(厚生省)
10月 1日  薬務課訪問(堀江)
   5   社保委員会(宮崎)
   6   学術委員会(森川)専務出席
   7   薬と健康の週間小委員会(堀江)
   8   県薬支部連絡協議会
  〃   支部長会
  〃   県薬常務理事会(冨永)
  12日  国保運営委員会、京都豊中市調査(冨永)
  15日  保険請求業務講習会 於パークホテル(宮崎)出席198名
   〃  備蓄リスト発行 配布
  16日  急患委員会(成澤〉
  18日  理事会
  21日  県薬理事会(冨永)
      歯科医師会訪問(冨永、堀江)
  〃   亀井光推薦状交付
   22日 計量協会理事会(冨永)
      医師会訪問(冨永、堀江)
   23日−24日 九州山口薬学会 於別府杉乃井(冨永、堀江、磯田、式町、森川)
   28日 広報部会(富永(雄))堀江、各支部広報部員
10月 30日 東支部臨時総会(磯田)
11月 6日  理事会
   9日  三役会 薬務課との懇親会(大庭課長、蓑田補佐、古賀係長)
   10日 市薬広報No.3発行
    〃 県薬理事会(冨永)
   12日 国保連合会地域医療全国大会
       於市民会館(冨永)
   14日 第11回学術研修会(吉本、森川)於都久志会館出席96名
   15日 市衛生局訪問 事業補助金申請(堀江)
   18日 福岡市学校保健大会(冨永)
    〃 地方議員候補者23名推薦状交付(会長、専務、支部長)
   24日 常務理事会
   29日 県衛生部兼務課訪問 衛生局長面談(冨永、堀江)