災害と薬
令和8年7月28日に熊本地震が起きました。平成28年4月14日の地震から10年後のことでした。能登半島でも令和6年1月1日に震度7の地震が起きましたが、令和5年5月5日に起きた震度6強の地震の被害の復旧が、まだ終わっていないさなかの出来事でした。
福岡県西方沖地震から21年、福岡もいつ地震が起きても不思議ではない状況です。
地震だけではありません。台風や集中豪雨による災害は、毎年のように日本のどこかで起きています。
持病の薬
持病があって、毎日欠かさず薬を服用しなければならない方は多くいます。皆さんはいかがでしょうか?毎月定期的に受診されている方々の中には、ちょうどお薬が切れるときが次回の受診日になっている方をよく見かけます。もし薬が切れるタイミングで災害が起きたら、大事な薬を服用できなくなってしまいます。災害が起きた場合、病院や薬局が再開するまで数日かかることが予想されます。災害に備え、服用中の薬は最低3日分、できれば7日分を余分に備蓄しておくことが推奨されています。
お薬手帳
大きな災害が起きた後、お薬がなくなった場合、薬を入手しなければなりませんが、かかりつけの病院で診察してもらえないケースも想定されます。服用中のお薬の内容や、副作用歴などが分からない場合、適切な薬が処方してもらえない可能性があります。お薬手帳も薬と一緒に持ち出せるようにしておきましょう。スマートフォンのお薬手帳アプリを利用している方も、充電できない環境になるリスクを考慮して、紙のお薬手帳も持っておいたほうがよいでしょう。
モバイルファーマシー(災害対応医薬品供給車両)
避難所に設置される救護所や巡回診療など、医薬品や衛生材料が必要な場で、即座に機動的に対応できる薬局機能を持ったモバイルファーマシーが活躍しています。東日本大震災をきっかけに、宮城県に導入されて以降、今では全国20か所以上の地域で導入が進んでいます。地域の薬剤師会が運用を行っており、被災地の自治体の要請に応じて、専門の研修を積んだ薬剤師とともに派遣します。福岡では福岡県と福岡市にそれぞれ1台ずつモバイルファーマシーがあります。

一般用医薬品(常備薬)など
避難生活では体調を崩すかたも増えることが予想されます。持病に使う薬以外にも、総合感冒薬、鎮痛薬、胃腸薬、消毒薬、絆創膏なども、常備しておいたほうがよいでしょう。救急箱などを活用し、防災グッズと一緒に持ち出せるように準備しておきましょう。
最後に
備蓄用に持病の薬を多めに処方してもらったり、常備薬の種類はどうしたらよいかなど、災害時に備える薬のことは、かかりつけ薬局又はお近くの薬局の薬剤師に、お気軽にご相談ください。
