第104回東区薬剤師会研修会

調剤薬局におけるOTC薬の販売について(第一弾)
〜OTC 薬の販売はドラッグストアに任せておけばいいと思っていませんか…〜
演 者:福岡市薬剤師会 元事務局長 福岡 英樹 先生
・PNB(8/20)清原薬剤管理官の話
基本的な48薬効群のOTC医薬品の販売「体制から実績」へ
・「薬機法」での動き
「スイッチOTC」
・「健康保険法・診療報酬制度」での動き
「OTC類似薬の保険外し」
それぞれで動きがあります。
・「スイッチOTC」が進めば
▶︎これまで医療機関で処方してもらっていた患者の中で
受診せずに「スイッチOTC薬」を購入する患者が増えます。
「スイッチOTC」は、最初「要指導医薬品」に分類されます。
原則3年で「第一類医薬品」に移行します。
「要指導医薬品」「第一類医薬品」の販売対応は、「薬剤師」のみです。
・「OTC類似薬の保険外し」が進めば
▶︎医師は治療に必要な成分が入った「OTC薬」を購入するよう指示します。
(指示方法はまだ分かりません)
いずれ、受診せずに「OTC薬」を購入する患者が増えます。
厚労省のHPに
スイッチOTC医薬品の候補となる成分及びその検討結果についてが掲載されています。
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000144557.html
・PNB(9/1)緊急避妊薬スイッチOTC化
OTCの緊急避妊薬は、安易な使用にならないようにとか安全性の確保等、医師の目を通らない分、薬剤師の責任は大きくなります。
▶︎だからこそ、秘匿性の高さも含め調剤薬局は取り組むべきだと思います。
実際に「保険外し」が行われるにしても調整しないといけない課題は多いです。
・医師はどのような形で必要な薬剤を患者に伝えるのでしょうか?
・保険外しでも薬価は残りますよね
・入院患者はさすがに保険扱いですよね
・もともと医療保険ではない生活保護はどうするのでしょうか?
等々…。
9月3日の「羽鳥慎一モーニングショー」で「OTC類似薬の保険適用除外へ」を取り上げています。
視聴率は関東地区で約10%でした。
相当な人数の国民にこの情報がインプットされたということ。
個々の薬局に必要な機能である「OTC医薬品の販売等」
ここには、セルフメディケーションの支援が含まれる。
1.セルフメディケーション
2.セルフケア
3.セルフリテラシー
これらの意味を理解する必要がある。
セルフリテラシー(知識・判断力)が基盤にあり
それを活かしてセルフケア(生活習慣の実践)を行い
必要に応じてセルフメディケーション(薬の活用など)につなげる。
PNB(7/10)セルメ推進「リテラシー向上が前提に」都医・尾崎会長
・地域支援体制加算
(11)地域医療に関連する取り組みの実施
ウ 緊急避妊薬の取り組みを含む女性の健康にかかわる対応
⭐︎OTC緊急避妊薬を含め「フェムケア」の領域は調剤薬局が取り組むべき分類だと思います。
女性が気軽に相談できる場所が必要です。
調剤薬局は、その相談を受け入れる場所として適しています。
調剤薬局の先生方にぜひ取り組んでいただきたいと思います。
OTCの総合感冒薬等について
スイッチOTCの許可は成分の許可です
商品として出る時は「単味剤」が多いです
安全性評価がし易いということもあります
医療用医薬品はほとんどが単味剤なので
OTC薬でもスイッチOTCには
調剤薬局の先生方は違和感は少ないと思います
OTC薬の「総合感冒薬」は
特殊な成分が配合されてるわけではありませんが
複合剤なので
扱い難いと感じるところがあるのではないかと思います
一般の方に理解してほしい専門用語
1.効能
2.用法
3.用量
4.食前
5.食後
6.食間
7.就寝前
Q1「発熱」「関節の痛み」「筋肉の痛み」はなぜ起こるのですか?
A1
体に中に風邪のウイルスが入ってきたら、身体は免疫でウイルスと戦います。
免疫は普段から働いていますが、熱が上がると免疫の働きは強くなります。だから発熱します。
でも、風邪をひいても熱が出ないまま治ることはよくあります。
これは「この時のウイルスが弱かった」から、もしくは「その人の免疫の力が強かった」からです。
A1-i
「関節や筋肉」の痛みは、
ウイルスと戦うために体が出す物質(PGE2)が熱を上げるだけでなく、痛みを感じやすくする作用があるためです。
Q2「悪寒」「頭痛」はなぜ起こるのですか?
A2
脳が「体温をもっと上げる」と指示すると、今の体温が低く感じられるようになります。
体はその差を埋めようとして、筋肉を小刻みにわせて熱をつくり出します。この「震え」が「悪寒」です。
「頭痛」の原因は発熱や炎症に伴って、脳の血管が拡張・収縮を繰り返し、周囲の神経が刺されるためです。
Q3「くしゃみ」「鼻水」「鼻づまり」が起こる原因は何ですか?
A3
「くしゃみ」は、ウイルスや花粉などが鼻粘膜につき刺数すると、
その刺数は脳の「くしゃみ中枢」に伝わり反射的に体外に出そうとする反応です。
「くしゃみ」は“防衛反応”としての「掃除機能」です。
「鼻水」は、ウイルスと戦うために、鼻の粘膜の血管から水分がしみだして分泌が増えます。
これが鼻水で、ウイルスや花粉などを体外に洗い流そうしているのです。
「鼻づまり」は、鼻の粘膜に炎症が起きると、血管が拡張し、むくみが出ます。
さらに鼻水もでるので鼻の空気の通り道がふさがれます。この鼻の血管の腫れと分泌物(水)が増える現象が鼻づまりです。
Q4「咳」「痰」「のどの痛み」が起こる原因は何ですか?
A4
「咳」は、ウイルスや炎症でのどや気管の粘膜が刺徹されると、その情報は脳の「せき中枢」に届きます。
すると、異物や分泌物を外に吐き出そうとして、反射的に息を強く吐きだすのが「咳」です。
「痰」は、気道の粘膜で炎症が起こると、分泌物(粘液)が増えます。
その粘液”が“細菌”や“ウイルズ”“剥がれた細胞”などを包み込んだのが「痰」です。
「痰」は「咳」とセットで働き、身体の外へ排出されます。異物を包み込んで排出する「掃除機能」です。
「のどの痛み」は、ウイルスがのどの粘膜に感染すると、免疫反応が起こり「炎症」が生じます。
この炎症で粘膜が赤く腫れ、痛みの神経が刺されることで「のどの痛み」を感じます。
OTCの総合感冒薬に必ず配合される薬効
・解熱鎮痛剤
・抗ヒスタミン剤
・鎮咳剤
OTCの総合感冒薬に必要に応じて配合される薬効
・抗コリン剤
・交感神経興奮剤
・去痰剤
・抗炎症剤
・中枢興奮剤(カフェイン)
・生薬
・漢方処方
指定乱用防止医薬品
・コデイン
・ジヒドロコデイン
・エフェドリン
・メチルエフェドリン
・プソイドエフェリン
・ブロムワレリル尿素
販売時に、薬剤師等の有資格者による確認や情報提供が義務付けられる
その他注意が必要な医薬品
・カフェイン
・アリルイソプロピルアセチル尿素
※依存性が問題になっている
韓国では麻薬に指定(2025年5月)
韓国、オーストラリアでは持ち込み禁止
・デキストロメトルファン
・ジフェンヒドラミン
