中央区薬剤師会 脳神経系疾患研修会を実施しました
日時:2025年10月29日(水) 19:30~21:00
場所:福岡市薬剤師会館4階講堂 / Web配信(Zoom)
【特別講演】 19:30~20:30
「脳神経外科外来における頭痛・認知症診療」
平尾病院 副院長 三木 浩一 先生
【一般講演】 20:30~21:00
「薬局薬剤師によるフォローアップの役割~片頭痛と認知症~」
中央区薬剤師会 理事 坂田 瑞樹 先生
【要旨】
薬剤師は、患者さんすべてのケアや薬物療法を理解することが求められる。多くの市民に頼りにされるジェネラ
リストとしての薬剤師の育成および薬剤師・薬局の質の向上を目指す必要がある。本研修会によって薬剤師が脳神
経系疾患の病態・薬物療法を基礎から学ぶことにより、利用者に寄り添った服薬支援に繋げていくことを目的として
います。「特別講演」では、脳神経外科専門医の視点で、特に頭痛や認知症の病態・薬物療法ついてご講演して頂
く。また、薬剤交付後の継続的服薬支援(フォローアップ)は、薬機法の中で義務化されているが、その必要性に関
しては薬剤師の専門性に基づく判断が求められている。そこで実際に服用後のフォローアップをしていくために病
態や薬剤の特性の把握、どういった患者背景がある場合など、必要性が高いケースを見極めることが重要となる。
「一般講演」では、片頭痛と認知症を例に薬局薬剤師がどのようにフォローアップを行い、患者の服薬支援を充実さ
せるかについて、薬局薬剤師の視点で講演して頂く。

左から平島中央区会長 講師の坂田理事 講師の三木先生 司会の蛯原理事


三木先生の講演では、脳神経疾患である片頭痛や認知症について病態から最新の治療実績まで幅広く講演いただきました。
新規治療薬であるヒト化抗CGRP(カルシトニン遺伝子関連ペプチド)モノクローナル抗体製剤の実際の使用例など最新治療の現状について、聞いているだけでも分かりやすく解説していただきました。
坂田理事のフォローアップ講演については、我々薬剤師が日々の業務で専門性を活かせる大切な業務だということを再確認することができました。今後はフォローアップの質で服薬状況や治療成果などが左右されることを思い出しながら、明日の薬剤師としての職能を発揮していこうと決意しました。
中央区薬剤師会では会員の日々の業務をアップデートさせるような内容の研修会を企画・実施しています。福岡市薬剤師会中央支部としての活動にも注力していますので、興味のある方はぜひ参加してください。
次回の企画もお楽しみに!
