地域住民の身近な存在であるために、私たち薬局薬剤師にできることとは?〜健康応援薬局研修会 第2弾を開催しました〜
地域住民の身近な存在であるために、私たち薬局薬剤師にできることとは?
〜健康応援薬局研修会 第2弾を開催しました〜
9月25日(水)「2024年度健康応援薬局研修会~第2弾~」をハイブリッド開催しました。これは、福岡市薬剤師会が毎年実施している健康応援薬局事業、10月の「薬と健康の強化月間」を向かえるにあたり企画したもので、約100名の薬剤師が受講しました。
研修会は2部構成となっており、まず「フレイル・ロコモ予防相談」と題し、当会 原口 恵子専務理事が講演を行いました。福岡市薬剤師会では、福岡市、福岡市医師会、福岡市歯科医師会と協働し「フレイル予防相談事業」を行っています。薬局で、フレイル・ロコモ基本チェックをし、必要に応じて医師・歯科医師に繋いだり、資材を用いてフレイルの啓発を行ったりしていますが、改めて、その流れや必要性について、お話いただきました。
次に、「孤立死を防ぐために私たち薬局ができること〜地域住民と多職種とのつながりの中で見えてきたもの〜」と題し、(有)ウェルネスファーマシー やさしい薬局 勢島 英 先生に講演いただきました。勢島先生は、近隣の薬局、UR都市機構、福岡大学薬学部と協力し数年前から孤独死・孤立死を減らすため「宝台健康アカデミー」という活動を行ってあります。定期的に宝台団地集会所で、健康に関する講演や健康チェック、個別相談などを行ったり、チラシや健康通信の作成・配布などをされており、その活動や地域における薬局のあり方にについてお話いただきました。
研修会の中で勢島先生は、長年幸福について研究をしているロバート・ウォールディンガーの「大切なのは、身近にいる人達との人間関係の質」であり「いい人間関係が、幸せと健康の秘けつである」という考えに触れられ、人とのつながりは重要であり、薬剤師もその信頼関係の構築に貢献できるのでは?と述べられました。孤立死、孤独死は、高齢化社会において深刻な問題です。孤立死、孤独死に至らずとも、普段の生活の中で、孤独や不安を感じている方は多く、気持ちに寄り添いながら、社会全体でサポートしていく必要があるということを強く感じました。
「宝台健康アカデミー」の様子は、コチラをご覧ください。(やさしい薬局ホームページより)
https://www.sejimapharmacy.co.jp/archives/739
福岡市薬剤師会では、10月を「薬と健康雄の強化月間」としています。薬局は、処方箋がなくても気軽に入れる場所ですので、ご自身やご家族の健康や薬のことで気になることがあったら、お気軽に近くの薬局、薬剤師にご相談ください。