Basic Study研修会 ~薬局薬剤師のための免疫関連有害事象(irAE)マネジメント 第6回 ~
日時:2021年12月10日(金曜)19:30~21:00
場所:福岡市薬剤師会館 講堂
【講演①】
演 題:みんなで学ぼう 免疫チェックポイント阻害剤 基礎編
講 師:九州大学病院 薬剤部 池田 宗彦 先生
【特別講演】
演 題:がん治療関連心筋障害(CTRCD)ついて
~irAE 心筋炎を中心に~
講 師:九州大学病院 血液・腫瘍・心血管内科 森山 祥平 先生
【講演②】
演 題:病院との連携による irAE マネジメント~当店の取り組み~
講 師:株式会社 大賀薬局 九大病院東門前店 汐待 加織 先生
近年、免疫チェックポイント阻害薬(immune checkpoint inhibitor:ICI)の登場で、
様々ながん種の治療が一変し、ICI使用患者は年々増加しています。
ICI投与終了後も、長期間にわたって免疫関連有害事象(irAE)に注意しなければならず、
薬局薬剤師もその役割を果たさなければなりません。
irAEを見逃さないためには、継続的なモニタリングが必要となります。
本日は3名の講師により、ICIやirAEを知るための研修会となりました。
ICI投与による免疫関連有害事象(irAE)は様々です。本研修会は2019年6月より6回シリーズで
行ってきましたが、今回は最終回「心筋炎」が取り上げられました。
がん患者では「凝固能亢進」「血流の停滞」「血管内皮障害」から心血管合併症が知られています。
「動悸がする」「呼吸が苦しい」「むくみ・体重増加」といった症状から発症を疑うことができます。
薬局だからこそ発見できる疑うことができる副作用があります。
最後の講演では、薬局によるirAEマネジメント実例を通して、薬局薬剤師の仕事を知ることができました。
連携のためのツールとしてICIシール・副作用確認シートが準備されています。
病診薬連携によるirAEモニタリングにご活用ください。
お薬手帳を利用して、患者様の情報を共有し、みんなで患者さんをサポートしていきましょう。
福岡市薬剤師会HP> ホーム> 市民のみなさま> https://www.fpa.gr.jp/5904/
(常務理事 古賀友一郎)