福岡市薬剤師会

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福岡で観察できる薬草

ノイバラ

バラ科
ノイバラ
学会名 Rosa multiflora Thunberg
中国名 営実
生薬名 (局)エイジツ(営実)
薬用部 偽果、果実
利用法 民間薬:緩下剤として粉末で内服。又は配合剤の原料とする。
特徴 日本全国及び中国、朝鮮半島に分布し、原野、河岸に自生する落葉性小低木。樹高約2m。鋭いトゲがある。5〜6月、白い花を咲かせる。10〜11月、偽果が赤熟する。偽果とは花の子房以外の部分が果実化したものである。子房が成熟した果実もエイジツとして使える。同属のテリハノイバラも同様に使えるが、現在では使用されていないので、日本
薬局方から外されている。
中国最古の本草書「神農本草経」に収載されているが、現在日本で漢方に使われることはない。
由来 野生のイバラであることによる。イバラは古名のウバラが訛ったといわれている。

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