西日本大水害 昭和28年

 昭和28年西日本水害は、1953年(昭和28年)6月25日から6月29日にかけて九州地方北部(福岡県・佐賀県・熊本県・大分県)を中心に発生した、梅雨前線を原因とする集中豪雨による水害である。

 阿蘇山・英彦山を中心に総降水量が1,000ミリを超える記録的な豪雨により、九州最大の河川である筑後川を始め白川など九州北部を流れる河川がほぼ全て氾濫、流域に戦後最悪となる水害をひき起こし死者・行方不明者1,001名、浸水家屋45万棟、被災者数約100万人という大災害となった。この水害により筑後川など九州北部の河川における治水対策が根本から改められることになり、現在においても基本高水流量の基準となっている。

 この九州北部を襲った水害は気象庁による明確な災害名が付けられておらず、熊本県では「白川大水害」または「6.26水害」、北九州市では「北九州大水害」など、地域によって様々な呼称が用いられているほか、諸文献によっても災害名称が異なっている。ここでは土木学会西部支部の調査報告書に準拠し、「昭和28年西日本水害」と呼称する。なお本文中の自治体名は1953年当時の自治体名を用いる。
 西日本大水害 昭和28年6月下旬

 62年ぶりの豪雨と言われ、特に熊本の白川、筑後川、遠賀川流域および、門司の山津波と大きな災害であった。

 県薬協水害対策緊急理事会 6月30日

 礒田、松村、須原、藤田、柴田(源)、波多江、竹内福岡支部長
 @水害救援金募集について
 A被害調査について
 B救護班派遣について

 水害被害者

 福岡県会員 155名
 福岡市
「床上」工藤敏夫、上野慎一郎、坪根芳子
「床下」小野信方、木原竹義、師岡 赳、印南慶策、百崎文弘、白水静次、和田 実、片井ヨシ、富安猛夫、平井克郎、冨永泰資(糸島郡)