くすりのミニ情報【百薬百話】第6話「胃を守って明るい新年」
~平成24年10月14日より隔週日曜日に当会副会長である木原太郎氏によるくすりのミニ情報コラム【百薬百話】が好評連載中です。平成25年3月24日までの全11話を予定しております。~
平成24年12月23日に掲載された【第6話】胃を守って明るい新年の紹介です。
第6話「胃を守って明るい新年」
早いもので今年もあとわずか。この時期は忘年会と称して、暴飲暴食に走りがちです。初めに悲鳴を上げるのは、お財布と胃袋です。お財布に効く薬はありませんが、胃薬の種類は豊富です。
胃薬には、
[1]胃の粘膜を守るもの
[2]胃の粘膜に負担をかける胃酸の量を抑えるもの
[3]食べ過ぎたものの消化を助けるもの
[4]胃痛を抑えるものなどがあります。
飲酒前には粘膜を保護する薬が効果的です。食べ過ぎたときには消化を助ける薬が効果的です。荒れた胃には、胃酸を抑え粘膜を保護したり治したりする薬が効果的です。
胃薬とはいえ、医療機関で治療を受けている人、他に薬を服用している人、薬のアレルギーがある人、妊娠中や妊娠の疑いのある人、授乳中の人は、必ず薬剤師に相談して薬を購入してください。ただし胃薬では、お酒に強くなる効果や早く酔いがさめる効果はありません。薬の効果を過信すると、痛い目にあいますのでご用心。
最近は医療用医薬品から一般用医薬品へ移行された「スイッチOTC薬」が増えています。効き目が強く、間違った使い方、長期の服用は厳禁です。薬剤師に相談のうえ正しい使用、服用してください。
さぁて、明るい新年を迎えるために、しっかり準備してパ―ッと盛り上がっていきましょう。
(広報委員会 白本絵美)