第94回東区薬剤師会研修会
11月30日 第94回東区薬剤師会研修会を開催しました。
今回は、香椎療養所 院長 早渕雅樹先生
特別講演
『認知症一般と薬物療法』
認知症について
初めに、認知症とせん妄のちがいについて
〇認知症は不可逆性
〇せん妄は 可逆性
認知症の4つの形
アルツハイマー型認知症:一番多い
脳血管性認知症
レビー小体型認知症
前頭側頭葉変性症
認知障害
①失語:言語障害
②失行:運動機能が損なわれていないにもかかわらず動作を遂行する機能の障害
③失認:感覚機能が損なわれていないにもかかわらず対象を認知または同定できないこと
④実行機能:計画を立てる、組織化する、順序立てる、抽象化することに障害がある
介護方法の違い
・アルツハイマー型認知症
自分が何をされるのか理解ができないため周りの行動を見ることで不安を取り除くことが
できるためグループの中で行動をさせることが有効である。
・脳血管性認知症
脳の一部の機能が障害を受けていることがあるのできちんと説明を行うことで
行動を促せることがある。
東区薬剤師会 大平悠介先生
講演
『認知症患者に対する薬剤師の関わり方』
症例
症状改善のため薬剤の減量となった患者様
患者様「薬が足りない薬局の出し忘れではないか?」
薬剤師「症状が改善しているのでお薬が減っています。」
薬剤師の対応:
減量について説明を行ったがなかなか理解をしてもらえなかったため先生にご相談
患者様は薬剤の減量により不安感があり処方を希望
先生に再度ご報告後、臨時処方により追加をしてもう。
きちんと薬の効果、症状状態などの説明を行い理解を得たうえで減量を行った。