第92回 東区薬剤師会研修会
7月20日 第92回東区薬剤師会研修会を開催しました。
今回は、医療法人輝栄会 輝栄会病院 野瀬 清孝先生の特別講演
「下部尿路症状に関する薬物治療について」
1.下部尿路症状をきたす疾患
2.下部尿路症状の薬剤機序
3.症状別下部尿路症状の薬剤の使い方
過活動膀胱の患者では、トイレに行く習慣がついていますので、
抗コリン薬又はβ3受容体刺激薬の使用と合わせ
膀胱訓練を行うことで効果的のようです。
「トイレで排泄を1,2秒我慢してみてください」と患者に伝えます。
多尿・夜間多尿の患者
睡眠障害と夜間多尿
・悪循環となるケースが見られる。
高血圧による夜間多尿
・昼間は自律神経の緊張により尿量低下
・夜間は自律神経の緩和により尿量増加
女性の下部尿路症状
腹圧性尿失禁の症状
・咳、くしゃみ、テニス、ゴルフ等により漏れる。
原因:肥満によって骨盤底筋のゆるみ
治療:手術
切迫性尿失禁の症状
・急にトイレに行きたくなりトイレのドアノブを握ると漏れる。
・水仕事で漏れる
原因:脳梗塞、脊髄障害、膀胱炎、膀胱がん
治療:薬剤
本日のご講演を通じて下部尿路症状の概要や治療意図を学ぶことができました。
下部尿路症状のある患者は多いかと思います。
今回の研修会をきっかけに患者への情報提供を行っていただけたらと思います。