「たばこのない世界」を目指して
若者の喫煙は健康被害において、大人とどこが違うのでしょう?
発育期の細胞は感受性が高いため、発がん性物質の悪影響を受けやすい、あるいは動脈硬化病変を起こしやすく、
未成年の喫煙者で咳、たん、息切れの症状、呼吸機能の低下との因果関係が確認されています。
また、国内外の研究から、喫煙開始年齢が早いほど、がんや心血管疾患などたばこに関連する病気になりやすく、
健康で長生きできる可能性が低くなると報告されています。
ニコチン依存度については、習慣的に喫煙を始めた年齢別の分析から、若いうちに吸い始めるほど依存度の高い人が多い結果であったと報告されています。
若いうちに吸い始めた人は、よりたばこをやめにくいと考えられます。
そこで健康日本21において、喫煙に関する目標の一つとして
「2022(令和4)年までに未成年者の喫煙をなくす(0%)」ことが設定され、取り組みが実施されました。
その結果、2021(令和3)年の中高生の喫煙率は、中学1年生男子 0.1%、中学1年生女子 0.1%、高校3年生男子 1.0%、高校3年生女子 0.6%となりました。
目標設定時、2010(平成22)年の中高生の喫煙率が、中学1年生男子 1.6%、中学1年生女子 0.9%、高校3年生男子 8.6%、高校3年生女子 3.8%であったのと比較すると、喫煙率0%の目標は達成できなかったものの、中高校生の喫煙率は低下し、特に高校3年生の男女において大きく改善しました
e-ヘルスネット https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/tobacco/t-02-006.html
タバコは、喫煙開始年齢が早いほど、健康被害が大きく、またニコチン依存も強くなります。
若者への喫煙防止教育は薬剤師も積極的に取り組んでいます。
学校薬剤師は小学校や中学校にて喫煙防止教室を行っています。
若者に向けた取り組みは色々なところで行われています
本日は、一般社団法人 日本禁煙学会が行っている「禁煙CMコンテスト」をご紹介します
禁煙CMコンテスト http://www.jstc.or.jp/modules/activity/index.php?content_id=5
過去の受賞作品はこちら https://www.youtube.com/playlist?list=PLJAiqCCGX660Qn6gqvQkmW3jtDOZzbs-v
色々な視点でたばこや禁煙について動画が作られています
今年度も作品募集しています。
動画作成に興味がある方!ぜひ応募してみてください。
福岡市薬剤師会は「なくそう!望まない受動喫煙」をスローガンに、受動喫煙防止を推進しています
5~6月は推進強化月間としています。
みんなで「たばこのない世界」を目指していきたいですね。