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令和4年度 福岡市薬剤師会 うつ病対応力向上研修会を開催しました

3月19日(日)12時30~17時15分

令和4年度 福岡市薬剤師会 うつ病対応力向上研修会を開催いたしました

1,基礎知識編

「うつ病の基礎知識」 福岡大学病院薬剤部 大藪 康平先生

 

うつ病の背景、症状など病気の基礎を解説いただき、薬剤師の丁寧な服薬指導が治療継続のカギとなると話されました。

また、薬剤師がゲートキーパーとなることで、より早期の気づきにつながると話されました。

国が掲げる「自殺総合対策大綱」に書かれている「ゲートキーパー」に薬剤師が明記されており、薬剤師ならではのゲートキーパーとしてのかかわり方が学べました。

 

2,対応編

「うつ病の診断と治療」 福岡大学病院医学部精神医学教室 助教 林 礼雄先生

うつ病の診断に関して、診断基準を解説し、具体的にどのような訴えを基にどのように診断しているかを説明されました。

また薬物療法に関しても具体的な薬剤を提示して治療の経過をお話しいただきました。

医師の処方意図やガイドラインをしっかりと学べた講演でした。

 

3,連携編

「精神科医との連会」「薬物依存について知ってほしいこと」

独立行政法人国立病院機構 肥前精神医療センター 松口和憲先生

「精神科医との連会」

患者が「最後に会うのは薬剤師さん」をテーマに、薬剤師がちょっとした変化に気づくことで専門家へつなぐことが出来ると薬剤師に期待を込めてお話しされました

また、近年問題になっている市販薬の大量購入、処方薬の依存についても話され、薬剤師が気づくきっかけになると話されました。

おかしいな?と思ったときにどこにつなげばいいのかも具体的に示し、薬剤師のほうが医師より患者は話しやすいと思う。「薬剤師は見守り薬」である。医師や適切な専門機関につなげてほしいと話されました。

「薬物依存について知ってほしいこと」

薬物依存の仕組みや患者の特徴を説明 乱用と依存と中毒の違いについてお話しいただきました

依存症は完治が難しいので、いかに防ぐか、また、1人でやめることは難しいため、周のサポートが重要なので、相談しやすい環境を作っていかなければいけないと話されました。

思っているより依存症の人は多く、めんどくさいではなく、精神科医を含め地域連携が有用であり、つながり続けることが大事なので、その辺を意識して対応いただきたいと話された。

4,実践編

「うつ病の治療と実践」

福岡大学医学部精神医学教室 助教 畑中 聡仁

内因性、外因性のうつ病と2パターンが旧来からあった。20世紀に入りうつ病の治療ガイドラインができ、新しい考え方の元現在では治療が行われている。しかし、現在のガイドラインは個性が入っておらず、薬物治療がうまくいかないこともあると説明された。

患者の困りごとを把握し、指導的に係わったり、選択しを提示するなど、患者に寄り添った対応を行う「支持的精神療法」を紹介し、薬物療法に関して、薬剤師が支持的精神療法を理解して患者と接するといいと話されました。

ガイドラインを基に、現在行われている治療の過程を具体的に紹介されました。

認知行動療法に関して「こころのスキルアップ・トレーニング(ここトレ)」

https://www.cbtjp.net/

を紹介され、近年取り入れられている治療法についても紹介された。

 

質疑応答では福岡大学病院薬剤部 薬剤部長 神村英利先生にコーディネーターをお願いし、質疑応答を含めた活発なディスカッションが行われました。

 

薬剤師がゲートキーパーとして活躍するために、学びの多い研修会でした。

 

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