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2022.5.25 福岡市薬剤師会研修会 ~薬局薬剤師ができるフレイル対策~

2022.5.25 福岡市薬剤師会研修会 ~薬局薬剤師ができるフレイル対策~

特別講演「薬局における患者支援のコツ ~フレイル・糖尿病・高血圧など~」
京都大学大学院医学研究科 社会健康医学系専攻 特定准教授 岡田 浩 先生

情報提供「かかりつけ医・薬剤師と連携したフレイル予防相談事業紹介」
福岡市薬剤師会 学術研修員 村田 峰生 先生

   
 
地域の健康度がアップ 薬局で薬剤師と話そう!“京大岡田先生メッセージ”
https://youtu.be/JcphH3IPs7c

薬局における患者支援のコツ
  “薬局薬剤師が、患者さんの背中を押してあげるだけ”
  “薬局薬剤師との会話で、患者さんの行動変容を起こす”
 
1.薬局役割はヘルスプロモーション(健康支援)にシフトしており、エビデンスも増えている
2.健康支援にはエンパワーメントをベースにナッジ、健康行動科学のスキルが必要
3.薬局での新たな健康支援としてフレイルの3セグメント(身体、認知・心理、社会)
  への支援が期待されている
 
   

●薬剤師はカウンターの奥から出て、薬だけでなく患者へのケアを提供すべきである。
  (WHO/FIP Statemen:Developing Pharmacy Practice 2000年)

●エンパワーメント
  糖尿病は患者のものであり、患者自身が問題を解決し治療方針を立案していく
  権利と能力を持っている。
   1.患者が主体であり、主役であり、責任も負う
   2.医療者は、患者が意思決定するための十分な情報を提供し、患者を支援する
    役割を担う。

●ナッジ(Nudge) 「ひじで軽く突く」という意味。
  人々が強制によってではなく自発的に望ましい行動を選択するよう促す仕掛けや手法

●COMPASSプロジェクト(2011年~ 京大岡田など)
 目的:薬局薬剤師支援による2型糖尿病患者の血糖値の改善効果を検証する。
●COMPASSーBPプロジェクト(2014-15年~ 京大岡田など)
 目的:薬局薬剤師の生活習慣病支援による高血圧患者の血圧改善効果を検証する。
●薬局薬剤師が高血圧管理に関わることで25年間で20兆円の削減効果
 (Okada H.et al.Hypertension.2019 Dec)

本研修会では、岡田先生の実務経験を織り交ぜた講演により、薬局薬剤師が成せること、
表現できることを気付かせていただいた。患者さんのため想う薬剤師が患者さんを救います。
(学術研修委員会 常務理事 古賀友一郎)

  
   

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