第78回 東区薬剤師会研修会
3月9日(水) 第78回東区薬剤師会研修会が開催されました。
今回は
「糖尿病診療のクリニカルクエスチョンと大規模臨床研究」と題し、
九州大学大学院医学研究院 病態機能内科学(第二内科)
大隈俊明 糖尿病研究室主任・助教 に講演いただきました。
治療において合併症のリスクを減らすためにはどのような血糖コントロールが求められるのか、臨床研究の結果を紹介。また、CKD(慢性腎臓病)の患者への糖尿病治療の薬剤選択に関する研究などを紹介いただきました。
高齢者においても厳格な血糖コントロールが合併症予防に効果があった臨床研究を紹介。一般外来ですぐ使えるわけではないが、SU剤以外の薬剤を選択するなどリスク回避しながらコントロールできるのではないかと話されました。
ACE阻害薬で血圧コントロールを行いクレアチニンが上がる副作用があるが、薬剤を中止せず継続すると、合併症のリスクが下がるとの研究結果が見られた。患者の背景を考慮する必要があるので、すべての患者において継続がいいとは言えないのでそのあたりは注意が必要であると話されました。
大隈助教がおこなった多くの研究の結果を紹介いただき、最新の研究内容を聞けた研修会でした。
糖尿病治に関しては、薬剤投与後のフォローアップを行うことが多いと思われます。
明日からの仕事に役に立つ講演であったのではないでしょうか。