【研修会報告】対人業務の質と連携力の向上を目指して〜「コミュニケーション力をあげていこう」研修会〜
対人業務の質と連携力の向上を目指して
〜「コミュニケーション力をあげていこう」研修会報告〜
1月21日(金)、1月26日(水)福岡大学薬学部・福岡大学病院薬剤部神村英利教授をお招きし、2回シリーズで『明日から役立つ「コミュニケーション力をあげていこう」研修会』を開催しました。
1月21日(金)前編の「対患者」編では、コミュニケーションの基本である「聴く」スキル、「質問する」スキル、「伝える」スキルについて学びました。聴くときは、相手の雰囲気、話すスピード、声のトーンや大きさ等をできるだけ合わせることで、安心感と親密度がアップするとのこと。また相槌やうなづき、オウム返しをすることで「あなたの話を聞いていますよ」という気持ちを伝えることができるとの説明がありました。質問する時は、開いた質問や肯定的な質問を行うと、より多くの情報を得ることができ、相手に視点を変えて考える余裕を与えることができるとのことです。伝えるスキルとしては、クッション言葉の使い方や、相手の良い点、頑張り、成果などのポジティブなことを見つけて伝える技術を学びました。
「対人業務」の重要性が高まる今、コミュニケーションのスキルをあげることで、患者さんの気持ちに寄り添える、地域で求められる薬剤師になりたいと感じた研修会でした。
1月26日(水)後編の「対病院編」では、よりスムーズな連携を目指して、病院へのコンタクトの取り方、トレーシングレポートの書き方などを学びました。まず医師・他職種コミュニケーションの前提として「顔が見える存在になる努力をすること」という話がありました。次に、コミュニケーションツールとしてのメールの書き方、疑義照会とトレーシングレポートの違いの説明がありました。トレーシングレポートの書き方では、書くメリットや医師が受け入れやすいトレーシングレポートの書き方を具体的な記載例を示して、お話いただきました。患者さんに住み慣れた地域で安心して過ごしてもらうために、医師や他職種との連携力をアップして、地域医療に取り組んでいきたいです。
職能対策委員会では、今後もこういった明日から役立つ研修会を企画・開催していきたいと思っています。
報告:職能対策委員会 生熊真美子